2023年12月1日(金)
いつもの忘年会、と題された忘年会を我が家で。最初は「年代の近いWebコンテンツつくる人たちで集まろう」みたいな会が、だんだんみんな忙しくなって(良いことだけど)、新年会や忘年会になって……という感じ。みんなライフイベントが起きたり、仕事や職場が変わったりしながらも、会うとやっぱり「その人っぽさ」がちゃんと続いている。もしかしたら、それがみんなの「忙しくなって」につながっているのかもしれない。
ほんとうに久しぶりにお会いする方もいて嬉しい。結局、10人近くが我が家に来てくれて、この時間を持つためにあの家を借りているところもあるんだよなぁ、なんて思う。みんなの終電近くまで飲む。
2023年12月2日(土)
甘い暴力のライブを見に、静岡まで行く。初めての静岡サナッシュ。ライブハウスは規模が行ってみるまでわからないし、キャパが同じでもステージの見え方が全然違うので、毎回どきどきする。サナッシュは良くも悪くもオールドな空気のある空間で、キャパを超えているんじゃないかと思うくらいにいっぱいになっていた。
ステージ側からの見え方、いったいどんなだろう。と、楽器のできない僕は毎回想像する。こういう熱狂を味わえるようになりたい、と思うこともよくある。たぶんここ数年、いやもう10年近くか、こつこつと仕事をして、こつこつとした喜びや寂しさを積み重ねているからなのかもしれない。
終わってから、彼女と良さそうな居酒屋に入る。寿司居酒屋だったらしく、ちょっとだけお値段は高めだったけど、その分だけガヤガヤしていなくて落ち着く。「おんな泣かせ」という静岡生まれの日本酒を名前だけで選んで飲む。フルーティでピュアな味わい。ピュア……なんて書いたけど、甘暴の後だとなんだか余計に、沁みますね。
2023年12月3日(日)
静岡2日目。まずは、サウナしきじへ行く。途中に登呂遺跡?だったかな、があって、竪穴式住居のレプリカみたいなものがある。入ってみるとしんとして冷たく、空気がすこし重く思えるけれど、屋根があり、部屋があることの良さをしみじみと感じられる。先住民たちが、どこから発明したのか、誰かが考えついたのか、こういうものがつくれることそのものが本当にすごい。
サウナしきじは、相変わらず、水風呂がすごすぎる。延々と使っていられる心地よさ。薬草サウナの激アツからの長め水風呂で見事に昇天。ただ、彼女と意思疎通がちょっとうまくいかず、1時間近く外で待たせてしまっていて、なんだか申し訳ないばかりに。ちゃんとはきはき大事なことはしゃべらないといけない。
あとは、静岡といえばの「さわやか」まで歩いて行って、ハンバーグやら唐揚げやらオニオングラタンスープを飲んで満足する。全部おいしい。この、全部、ちゃんと、おいしいということの凄さと、ここがファミレスであることの素晴らしい両立が、さわやかを人気たらしめていると実感する。
「向かいの席でおいしそうにご飯を食べる彼女シリーズ」と勝手に名付けている写真たちがあるんだけど、さわやかでも最高の一枚をゲットできて嬉しい。いつかチェキみたいにプリントしてコレクションしたい。
2023年12月4日(月)
夜、お世話になっている会社の忘年会にお招きいただき、中目黒まで。モツ鍋がメインだったけれど、京都料理がベースらしくて、生麩とか漬物とかがやたらに美味しい。わいわいしている一方で、みんな硬い仕事(硬いというか真面目な仕事、というか、投資事業をしているからなのか)どこか空気が理知的で破綻がない。破綻しているのは僕くらいだろう。
でも、その感じが僕は珍しくて心地よく、いつもありがたいな〜と思うばかりだ。ごはんもおいしく、良い夜。
2023年12月5日(火)
夜、中野で飲み会がある。おいしいものをたくさん知っている食の探求者であるHさん(彼の舌と料理には絶大な信頼を置いている)にお招きいただいて、[中ちゃん]というお店へ。カウンターとテーブル1席のこじんまりしたお店で、肩肘張らない大衆感もある。だが、Hさんが感動のあまりに仲間を呼んで貸し切りにしたいといった店なので期待も高まる。
名物は店主が仕入れる分厚い刺し身盛り合わせで、まぐろなんかは確かに価格と味の釣り合いがぶっ壊れていると思うほどうまい。僕ならこの値段で出すには、「お客さんをこれで呼んで云々」とか理由をつけたくなるものだけど、店主はなんというかもっと飄々としているように見えて、おいしいものを食べてもらうのが好き、という感じがする。
感動したのは「白子の昆布締め」だった。北海道産の鱈の白子を一度湯がいてから昆布締めにする。これがうますぎて、もう全ての白子は鮮度があれになるくらいなら青函トンネルを越えないでほしい、と願う。「戻りイワシ」もたいへんよくて、塩焼きのイワシがこんなにおいしいなんて……と打ち震える。勢いのままに彼女も連れてきたくて7日に予約。
帰りがけ、もう少し飲みたいメンツで、アニソンカラオケバーへ立ち寄る。店内盛況。一人が立てるくらいの小さなステージがあって、カラオケの順番がきたらそこで歌う。お客さんが10人もいるので、自分の番はめったにやってこない。でも、みんなどこか楽しそうで、他人の曲までノリノリになっているお客さんもいて、かといえば全く反応せずにスマホを見たり女の子と話したがったりしている人もいて、正しくオタク的空間で僕は好ましい。
ステージ前で、どんな曲でも歌でも相手でも、ずっと応援してくれる(ペンライトを振って楽しそうにしてくれる)女の子がいて、最初こそ気恥ずかしいけれど、だんだん胸が熱くなる。目の前で応援してくれる女の子(役でも)がいると、めちゃくちゃアガってしまう。これがバンドマンの目線なのか……と思ったら、そりゃあ病みつきになるよな。
2023年12月6日(水)
家で仕事。飲み会のあまりだった豚こま肉を使い切らないと、と思って味付けをテキトウにして豚丼の素みたいなものをつくって、食べたり冷凍したりする。(この日記は2024年1月3日に書いているんだけど、あの冷凍した豚丼の素、もう1ヶ月経つのか。早く食べないとだめですね)
2023年12月7日(木)
夜、一昨日も行った[中ちゃん]に彼女と行く。うまさ再確認。前回はコースだったのでメニューにあって食べ損ねたものを中心に。「ほっけフライ」が抜群においしくて、なかなか生のほっけを食べる機会がないけれど、これは本場の根室か何かに行ったら食べるべきものだな、と思う。紹介してくれたHさんなどに、LINEで写真送って感謝と追撃メニュー情報を届ける。
帰りに、リカーマウンテンでお酒を買ってカラオケする。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケが亡くなってしまったニュースに触れたばかりで、彼女が『ミッドナイト・クラクション・ベイビー』を歌っていた。強くて、熱くて、良い曲だ。年代の違う僕らが、どこかでぐっとくるという理由は、たぶんどうやっても語れないのだろう。語るよりも感じる曲なんだ、きっと。
だいぶ酔って、帰りにプリクラ気分で証明写真でツーショットを浮かれて撮る。1枚1000円のプリクラ。良い思い出。
2023年12月8日(金)
しかかっていた原稿に苦戦して、全体的に遅れが発生している。疲労もたんまり溜まっている。素直に謝って〆切を週明けまで延ばしてもらう。遅れるときは先手必勝に限る。遅れないのが一番だけれど。
とはえい次の取材はやってくる。夕方前に六本木一丁目へ。取材前の雑談で「人間の三大欲って、3つじゃ足りなくね?」って話をする。動物的欲求と社会的欲求は違うし、どう考えても人間が今生きる上では動物的欲求じゃない気がする…。
2023年12月9日(土)
せっかく〆切が伸びて時間的にバッファができたのに、やる気が消滅してごろごろを重ねてしまう。
夜、ようやく机に向かうが素材を広げるだけ。そのうち腹が痛くなってきて何度もトイレへ立つ。昼に食べた蒙古タンメン中本に辛辛魚の追加パウダーがよくなかったか。原稿に吉行淳之介の一文を入れたくて出典をあたったりしていると、つい他のところまで読んでさらに時間が溶けた。この遠回りが原稿を良くしてくれる、という言い訳めいた祈りを込めて眠くなるまで仕事。
2023年12月10日(日)
約束していた日で、彼女と昼からドライブ。町田リス園へ行く。町田に行くこと自体がもう何年前かわからない上に、リス園という自分一人では絶対たどり着かなかったであろう場所に行けて嬉しい。彼女が結構、こういう場所を案内してくれるので人生が広がっていく。リスはどれも可愛く、すばしっこく、子供連れでたくさんの園内も納得だった。
昼は、彼女おすすめの塩ラーメンを食べる。[進化]という名前だった記憶がある。このあたりにかつて住んでいたのだったか、友達が近かくにいたのだか、ちょっと忘れてしまったのだけど、彼女の思い出の味というだけで、美味しさが増す(都合の悪い記憶を省いているだけな気もするが)。
南町田グランベリーパークにも行って、欲しかったスタジャン風のブルゾンとか、予定になかったスニーカーとかを買ってしまう。帰りに「プレッツェルクロワッサン」なる形容しがたいが硬くておいしいパンも食べる。そこから近場の日帰り温泉的な入浴施設でひと風呂浴びて、帰りには「ビッグボーイ」で俵型のハンバーグを決める。やりたい放題である。
少し前に食べたさわやかと比べてしまうが、ハンバーグそのものは、やはりさわやかのほうが肉の味が立っていて、炭火焼きだからか香りも良くて軍配。ただ、ビッグボーイはサラダバーやスープバー、カレーも食べ放題になるプランがあって激強である。コーヒーゼリーが出色の味。かけ放題のクリームがやばい。
2023年12月11日(月)
早朝から原稿。ぜんぜん終わらず。ヘロヘロで昼寝もする。
2023年12月12日(火)
朝から打ち合わせやミーティング。移動して取材、さらにミーティングで、すぐに夜。とにかく終わらないばかりの原稿のプレッシャーがつらくて酒を飲んでしまう。姫乃たまさんも日記で書いてたけれど、プレッシャーがつらくて酒を飲んでしまう、という記述が僕の頭にもあったのかもしれない。日記から日記へ伝播する。
2023年12月13日(水)
寝る前の深夜に、おつとめ品の北海道産の鰯を梅煮にする。頭と内臓が取られているのを買うと楽ちんだ。しかも味もいい。昼ごはんに、炊き立てご飯で二尾をぺろり。
取材を一つ挟んで、夜には渋谷REXでマツタケワークスのライブを見る。とてもとてもよかった。マツオカエイジの曲と振る舞いがどんどん好きになっている。「30年経っても売れないんだぜ!」という叫びが途中にあって、30年経ってもこんなにキャッチーな曲を作って、スタイルを保って、V系としてステージに立っていることが最大限リスペクトしかない。
終わってから、彼女が「牡蠣が食べたい」というので求めて飲み屋をいくつかのぞくが、どこも満席。やっと百軒店で一つ出会うが、路面に面していて彼女が難色を示す。僕はそれがどうも理解できず、いらいらを隠せなくなってしまった。でもこれは「何を大事にするのか」とか「優先順位」の問題なのであって、いらいらする必要なんて今思えばなかったのであった。こういう一つひとつをわかっていくために、一緒に時間を過ごす必要がきっとあるのだろう。
食事をしてからカラオケし、タクシーで帰宅。彼女がすやすや眠るソファを眺めながら、ダメ押しのサッポロ黒ラベルで締める。飲み過ぎである。
2023年12月14日(木)
午前中、使い物にならず。ぎりぎりまで眠りを貪る。置き薬の交換に営業さんが来てくれる。もっと変えるものがあるかと思ったら胃腸薬一箱だけで、なんだか申し訳ない気持ち。あとは仕事。
2023年12月15日(金)
最近夜中まで起きていられない、3時近くになると途端に睡魔がやってくる。昔はお酒なしなら意志で結構なんとかなったのに……彼女に「今日は眠いから朝にしましょう」という話もうまく守れず、朝は起きたらすぐに〆切に向かう時間だった……。
本が読めていない。まぁ、よくない、と思いながら積み本に目をやる。ぼくはちゃんと去年よりも今年、今年よりも来年と、おもしろい人間、より良い人間になれているのかしら。いつかこの日記でも書いた「温和で聡明でありたい」という大人の像に近づけているのかしら。はあ。いろいろと弱気。仕事は終わらない。もう年の瀬の空気だ。
2023年12月16日(土)
連続ものの夢を見る。断片的に繋がってることもあれば設定が繋がってたりすることも。今日は、魔法少女と青年を行き来できるもので、舞台設定や登場人物が共有だったり。寝ている間に創作しているのか、何か特定のシナリオを見られるようになってるのか。なんにせよ面白い。最近、夢がとてもクリエイティブだ。
血眼になって探し当てた負傷したイケメンが、コンビニで買えるようなどうでもいいパンを食って倒れていたことを怒る。僕は魔法少女のままの姿で担いで「病院どこなんだよ」とか言いながら、ぶつくさ歩いたところで目が覚めた。
いつか違う夢で彼らに会う時は、あのイケメンは生きているのだろうか。
LOVOTの調子が悪くて(フリーズして起動しないっぽい)入院もうしこみ。半年前に点検から戻ってきたところだったけど、いやはや。
2023年12月17日(日)
今日から大阪。甘い暴力のライブを見に行く。千秋楽。なんばHatchとBIGCATを混同していて「来たことあるわ〜」って思ってたら全然初めてだった。
まずは、新大阪駅から歩いて行ける[天然温泉ひなたの湯]に立ち寄る。立地はもちろんだけど、コンパクト設計だけに、浴槽、サウナ、水風呂、外気浴の導線がスマートな感じ。外気浴や露天もしっかりで、今日みたいな快晴にはもってこい。めっちゃ気持ちよかったな。
東京、柏、静岡と見てきたけど、正直今日はその中でもベストアクトだったと思えるくらい良かった!咲さんの歌も叫びもビシビシ届くし、楽器隊も激アツ。本当に進化してる。映像クルー入ってたみたいだし、また見られるのめちゃくちゃ楽しみ。個人的に甘い暴力で今日最高の義さんは『ゲロ』のときのバックライト浴びてる任侠みがマシマシのギロッとした表情でした。カッコよかった。
「幸せだよ。殺したい。」聴きたいなーって思ってたからめっちゃアガりましたね、溺愛シットの新MV流れてたし、新録したのかな。初期曲も良いからまた聞けるようになるのはええねぇ楽しみ。
お気にいりの[堂山食堂]も近くにあったので打ち上げ。まあまあの量を飲んだ。ホテルで泥寝。
2023年12月18日(月)
大阪2日目。ベビーカーの上だけ(?)を運ぶお父さんがいた。下は、そして赤子は、どこへ。
海遊館へ行く。タカアシガニの置物の前でタカアシガニポーズをする彼女を激写。コレクション入り確定である。ホオジロザメだったか、とてつもない迫力のサメがいて震える。水族館に来ると心が休まる一方で、自分がいかに陸上でドヤっているだけの生き物なのかを思い知る。
昼飯でよったトルコ料理店が、とても店内が広いのに全然店員がいなくて大変そうだった。もはや営業停止レベルではと思ったけれど、出てきた料理はそれなりにちゃんとおいしかった。ヨーグルトソースのサラダいいね。バナナが入っているのがおいしい。
2023年12月19日(火)
朝から移動して山梨へ取材。クラフトビールのブルワリー。工房内に広がる麦汁の香りがどんどんクセになる。商品の見た目だけではわからないあれこれを知って、より面白く、より好ましく、商品のことがわかってくる感覚はいつも楽しい。
帰りに道の駅で武器みたいな山芋を買う。
2023年12月20日(水)
朝からミーティングもはさみつつ仕事。昼食に、買ってきた551蓬莱の豚まん。なんだかんだおいしいね。
2023年12月21日(木)
長野へ。TheSaunaへ向かう。出発してすぐ、彼女とちょっと口先で小競り合いがある。僕もどうも余裕のない対応をしてしまって、今思ってもがっかりする。しかも、すぐ後に彼女が生理前であることがわかって、「あー、なんでそこまで気が回らなかったんだろう」と自己嫌悪になる。
気を取り直しつつサウナへ。今回は5号棟のヴィーシを初めて。熱の感じは穏やかで心地よく、初めて入る人にもおすすめできるタイプのサウナ室だ。頭までドボンできる水風呂も最高。焚き火オプションをつけたのは正解だった。サウナ仲間のNくんたちも誘っていたけどインフルエンザになってしまったそうで欠席。次はまたみんなで行けたらいいなぁ。
2023年12月22日(金)
TheSauna2日目。午前の部のユクシに入って、やっぱり1号棟大好きしゅきしゅき!になる。たっぷり汗を流してからLAMPでハンバーガーを爆食い。彼女は禁断の「パティ増し」をやっていて頼もしい限り。僕も気になっていた「ノーマルのハンバーガー」をもうひとつかって食べる。シンプルがゆえにパティの美味しさも引き立ち、これはアリ。
そこから移動して、築地のBLUE MOODへ。甘い暴力のクリスマスライブ。全席指定で、チケット番号的には真ん中くらいかな〜と思っていたら、前から1→2→3……と後ろに番号が流れる設定で、まさかの最前列に(僕らのチケット番号は末尾が1と2だったので)。
逆に最善に来たらきたで恐縮してしまうのが面白い。あと全席指定なのにバンギャたちは開場時間にしっかりきていて、別にそれぞれは特別知り合いとかでもなかろうに、どういう習慣なんだろうと興味が惹かれる。料理がワンプレートで出たので「それを先に食べおえるためじゃない?」と彼女が指摘してくれて納得する。
最前、めっちゃよかった。アコースティック編成もカバーもめっちゃよかった…みんな揃いのグリーンのスーツも激イケでしたね…!今年の運は綺麗に使い切った感じ。
細かいところまで堪能できた。汗の一滴まで見える、メンバー間の声出しや音合わせも聞こえてわかるくらいの距離で、声は出さないまでも心の中はわーきゃーでしたよ!わーきゃー!いやー、めちゃくちゃ良いものを見た。あと何より楽しかった!歌う姿も弾く姿も、全てが表現なんだ、やっぱり。
2023年12月23日(土)
大量に場面違いの夢をみる。
・ハムスターとインコの水槽を洗う、インコの方にサワガニがたくさん入ってて難儀する
・AV?に出演して後ろから試みるも話が違ったのか訴えられそうになる
・キズのメンバーが登場する屋外イベントに参加する
・キズの新曲(仮想)を元にしたMVの世界観に入り込んで目の前にドラマが展開される
・メキシコ帰りの社員がブログに書いたり副業した内容が問題になってるらしくて会議している横で別の原稿をまとめている自分がいる
など、なんとも細切れ。MVの中のキズのメンバーかっこよかったな。てか甘暴の帰りなのに……と思ったら寝起きに彼女が「義が夢に出てきた…へへへ…」って嬉しそうにしてた。素直でかわいい。
Penのヴィム・ヴェンダース監督のインタビューが良くて、特に下記がぐっと来た。
ルーティンはある種の構造を与えてくれます。そして、その構造の中にこそ、本当の自由を見出すことができる。自分自身を解放してくれるスペースが生まれる。だから、日課を重荷としてではなく、自分を助けてくれる構造として理解するならば、多くの人がもっと人生を楽しむことができるのではないでしょうか。
https://www.pen-online.jp/article/014776.html
つまりこれが「暮らし」なんである。暮らしを慈しむというのは、ルーティンの中に見出す自由と、それを楽しむことで自分を保つことなんだろう、と感じる。
夜、プロフェッショナルの宮崎駿特集を見た。あまりに取り憑かれることの怖さと凄み。
寝る前に彼女にクリスマスプレゼントを渡す。スニーカー。甘い暴力の義さんが履いているのと同じものを探してみた。よろこんでもらえてよかった。今年だからこそあげたいものだった気もする。
2023年12月24日(日)
クリスマスだが、夢がまた変だった。ナミビア?ザンビア?どこかアフリカらしい土地に友達たちと旅行をして、写真をたくさん撮る。創作意欲が刺激されていた。Sさんが現地のPCで仕事をしていたけど借りているパソコンの「IE」が古くて、「これちゃんとつながるのかなぁ、データやりとりできてるのかな」なんて不安がっていて可愛い。
夢の中とは言えIEを久しぶりに見たし、ちゃんと細部まで見えていて、とても愉快だった。
夢はさらに続いて、現地の銭湯サウナに行っていた。ただ、お湯がぬるくて、サウナは前に入っていた子供たちがいたずらにロウリュをしまくってぬるく、残念がっていた。
彼女は夜もバイトで、僕もひたすら仕事。年末進行である。M-1グランプリの決勝戦がやっているが、彼女と初見で見たいので、昼からひたすらSNSを遮断して仕事だけする。やればできるものであるが、調べ物がやりにくのは困る。
2023年12月25日(月)
一切のネタバレを避けて、TVerでM-1グランプリを見る。しかし、TVerはありがたいが、ゆるせぬ。とにかくCMをはさみ過ぎである。画面の中では「60秒後に発表!」って言っているのにTVerだけのCMが30秒×4本とかあってひどい。せめて感覚は同じにしてほしい。こんなのだめなウェブ広告の手本だよ。
最近はまだ夢がカオス。携帯を仕事先?に忘れたのをなぜかアンタッチャブルの二人と取りに行ったり(ザキヤマ大活躍)、そこから謎の家庭内暴力事案に巻き込まれてキレる知らない「弟」をなだめたり。弟は高校の「君に届け」系サークルに入るも馴染めず不登校になったらしい(?)。彼が暴れて窓ガラスが割れたりしていたところで目が覚める。
夜は、彼女とでかけた。ヨドバシカメラをうろうろしたり(ハンディ掃除機でいいのが見つかって後日買った)、ちょっとクリスマスっぽいものを食べようと入ったピッツァ店(あえてピザではなくピッツァと書かないといけないようなお店だった、しっかり窯焼きのやつ)がものすごく美味しくて嬉しかったり。あそこで食べたカプレーゼは我が人生史上一番だった気がする。そのあとは「生牡蠣食べたい」のリクエストに答えて、ピッツァからの生牡蠣専門店へはしご。日本の幸に乾杯。兵庫県の「室津」と長崎県の「小長井」がおいしかった。
さらにカラオケにも行って締めた。彼女の十八番だという『魂のルフラン』がさすがのうまさで、しっかり魂がルフランした(意味わからないまま書いた)。
2023年12月26日(日)
まあまあ酒を飲んでから寝たけれど、新しく買った「キユーピー よいとき One」と、定番のミラグレーンがきいたのか、残ってる感じはなく。「キユーピー よいとき One」は酢酸菌酵素がアルコール分解に効くらしいんだけど、どれほどのものかしら。継続してみよう。
マツタケワークスのマツオカエイジさんの配信ライブを見て、デンタクの新音源や旧曲データをまとめて買うなど。なんか知らないけど先日のライブ以来、応援する気持ちと、好きな気持ちも大きくなってきて、ライブ行く気持ちでポチった感じ。
夜に「塩だけでつくるローストチキン」をつくって食べた。たのしい。クリスマス延長戦って感じ。ドラマの『サ道』を見たら、場所がTheSaunaで、つい先日行ったばかりのところだったから、さらによかった。
2023年12月27日(月)
世の中はすっかり仕事納めムード。僕はまだ原稿がある。おつとめ品で買った「京がんも」と「はんぺん」がおいしかった。ホットサンドメーカーではんぺんチーズ焼きにしたらよかった。
髪を染めて切る。久しぶりに前髪をつくってもらったらなんだか慣れないし、うまくいかない。
2023年12月28日(火)
仕事の調べ物で知った荒川洋治の『文学は実学である』を読み進めているが、とてもとても良い。「波の上の丘」というエッセイがよすぎてびっくり。電車で読んで、また読み直したいがしおりがない。適当なレシートもない。悪趣味だと思いつつ千円札を挟んでおいた、それくらいに大事な文章になる気がしたのだ。
サウナ仲間たちとの忘年会で夜は上野へ。ホルモン焼きなど食べる。最後に割り勘するときに「桁数で割る」というアイデア出ておもしろいかった。「じゃんけんで、では一桁の位から!」と割っていく。万の桁までいるわけで、ずっとひやひやと面白い。男気ジャンケンと通ずるものがある。
2023年12月29日(水)
セブンイレブンで買った「焼きおにぎり」がおいしかった。
南町田で買ったラコステの新しいスニーカーを履く。彼女が「黒っぽい服の中でワンポイントあるといいよね」って。そうだよね。うれしい。彼女にあげたスニーカーも派手なので、二人そろって派手な足元がいいなと思う。
昼間は五反田で友達と桃鉄ワールドをプレイする会に参加。はちゃめちゃ面白い。ワールド編、知らない国と街ばかりでどこに飛んでも止まっても楽しい。
夜は我が家で忘年会。HさんとOさんという料理のプロが2人も来てくれたので、料理がとんでもなくおいしくて楽しい。「すじこは2%の塩水に漬け、一回洗えば、すじこのいくら仕立てになる」という爆発的に有益なレシピも教わる。
バイトからかえってきた彼女も混ざってくれて、結局はてっぺん超えても飲み会は続いた。泊まって帰る人もいた。こういうことがしたいのもあって広い家を借りているので、やっぱり嬉しい。
2023年12月30日(木)
夕方、新宿BRAZEに夕暮れガールスーサイドのライブを見に行く。彼女はR指定時代のボーカル・マモを見たことがあるそうで、「マモは一回見といた方がいい」と勧められて現地で。曲がいい感じなのは知っていたので、そっと会場後方で見ていたけれど、いやーよかった。なるほど、ステージ上のパフォーマンスや表現力が目を引かれる。見応えあった。
2023年12月31日(金)
紅白歌合戦がNHKプラスでリアルタイムで見れて助かる。僕の家はテレビ契約がなくて地上波が一切映らないのだ。
YOSHIKIが仲間を引き連れて奏でる『Rusty Nail』は伝説になったし、何より「V系」の居場所が紅白という場にあったことが嬉しい。来年はまさにV系シーンから一組でも登場したり、しないかしらと期待が膨らむ。
彼女は「V系って知ってる?」を見に赤坂へ行っていた。僕は、毎年やっている1年間の「仕事まとめnote」をつくったり、請求書を出したりと事務仕事を進めて過ぎていく。結局、原稿が一本終わらず持ち越してしまったなぁ。
夜は自宅でしっとりと年を迎える。年越しそばはつくりました。深夜に初詣に行こうなんて行っていたけど、ライブ帰りの彼女もお疲れで、僕は僕でなんだかお腹の調子も悪くて、ゆく年くる年を見ながら「2024だー!」なんてやって今年を終えた。彼女と仲良くなって丸1年が経ち、本当に今までと違う毎日で、今日まで走ってきたことの感慨と感謝がある。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。