2024年1月1日(月)
夜中に初詣へ行く予定だったけれど、ライブから帰ってきた彼女の疲労と、僕もお腹の調子が悪いので、寝て起きてからにする。「9時起きて」みたいな話だったけど起きれずに10時過ぎ。彼女はまだ寝ている。ぼくは窓の外の快晴を見てどうしても出かけたくなり、外へ。
「今年はパワフルでいたい」と願う。やるべきことより「やりたいこと」の時間もしっかり取って、タスクをこなしながらも次に来たる時代につながるような動きを、少しでも。歩きながら、僕はそのパワフルさを彼女にもどこかで求めていた気がした。けど、そんなの彼女には関係がないことなので、考えを改めようと思う。
昼過ぎに彼女と初詣に行って、お参りとおみくじ。今年は吉でした。一時の気の迷いで家庭が崩壊するらしいので、新年からずいぶんとした脅しを受ける。脅しではないか。
吉祥寺に新しくできたサウナ施設へ行って、結構なお点前でホクホクとなりながら、実家へ帰る。なんだかんだで1年以上ぶり。髪を染めた後のぼくを両親は見ていなかったそうで、「知らない子になっちゃった」と冗談で言われる。
いろんな話をしたなかで、母が作ってくれたお弁当はいつもいろんなものが入っていたし、すごかったね、と感謝を伝えることがあった。ただ母は「お弁当をつくってはいるけど、つくれるものをつくり続けていたから、たいしたものではない」と言い張る。「冷凍食品が好きじゃないから入れなかったけれど、レパートリーは少ないし、前の日の残りとかも入れてたし、定番も多かったし」と。なんなら「今思うとわるかったなぁ」とも。この認識のズレはすごい。ひと世代前の「当たり前」がいかに当たり前でないか、という話でもあるかも。
父親の仕事の話を聞けるうちにいっぱい聞いて、そっと録音しておいた。聞き返してはいないけれど、いつか貴重になるかもしれない。
2024年1月2日(火)
昼過ぎまで寝て起きる。彼女が実家から持ってきてくれた、お母様のおせちをありがたくいただいて、酒を少々。今年の正月はできるだけ休もうと思って、新年早々から開いていた近所のスーパー銭湯へ。本当にありがたい。しかも、以前より露天風呂スペースに寝椅子が増えていてバージョンアップ。ありがたい……。思ったより人も結構いた。みんな癒やされたいのだな。
2024年1月3日(水)
しいたけ占いの2024年上半期が出ていたので読んでいくと、まず今週は休むが吉というのも合っていたし、色々と指針になることが書かれている。そして、やはり今年から次の来るべき動きのために、新しいことにも取り組む必要があるなぁ、と思うことしきり。
「心に刺さった」、「心が少し動いた」と感じたものをメモしていって。誰かの言葉、オシャレな展示、のどかな街並みなど、自分の心が少しでも動いたものを、ちゃんとどこかでメモをしていく。この時期のあなたは、「多様なセンスを持ったヘンテコ軍団のリーダー」になっていく可能性があるし、仕事方面でも「半分は友達。でも、礼儀とリスペクトは忘れない」みたいな、緩やかさと緊張感の両方を抱えた人間関係や恋愛の関係も作っていきやすいです。だからこそ、「その人の何が良くて、何に惹かれるのか」、「実は、その人にしか持っていない宝物の部分」などを、ちゃんと観察をして、それを相手に伝えていってあげてくださいね。日ごろの感謝と、あなたにしか指摘できないようなセンスの観察をしていけたら、最強だから。
https://shiitakeuranai.jp/half-yearly-horoscope/2024-h1/aries/
メモをするためにも、さっそくカメラを持ち歩く生活にしようと引っ張りだす。しばらく続けてみるつもり。「探してみよう」となると町中に出ることでの発見が大きくなっていいね。
今日も吉祥寺のMONSTER SAUNAへ。気づいたら、サウナ室も休憩スペースもたくさんの人がいて、ざっと100人近くが入館していそうだったけれど、サウナも水風呂も休憩所も広いおかげで、自分が楽しみたいものへの滞留がほぼないのがさすがである。
すっきりしてから、2023年12月の日記を書くためにエクセルシオールへ。店内は混んでていて「90分制」とのこと。ちょうどよい縛りだ。カメラを店員の女の子に褒められる。「NikonかFUJIFILMか悩んでNikonにしたんです、Zfc」「あぁ、それもいいカメラですね」なんて話をちょっとする。コミュニケーション過剰かと思いつつも、相手は何か声をかけることを楽しみにしているのかもしれないし、カメラの話がしたかったのかもだし、場所がエクセルシオールだからであって、本当は嬉しい自分もいる。僕に取っては良い接客だった。
90分制の席で、しっかり90分使って、12月の日記を終える。
夜、山手線の秋葉原で刃物事件が起きていた。仕事終わりの彼女と歩いていたら、「これだけいろいろあると大仏でも作ったほうがいいね」と言っていて、たしかになぁ、新年早々なぁ、と白い息を吐く。
2024年1月4日(木)
今日もサウナへ行った。天気もよいし、ちょっと風も強いけど、心身ともに健やか。仕事も妙にはかどる感じがする。そういえば先月あたりは仕事詰めでだいぶ参っていたんだな、今年こそスキマ時間にでもどんどんお風呂とサウナをまた差し込みたいな、と小さな抱負。
カメラを持ち歩くとき用に、X-S10のサムレストを買ったのが届く。良いフィット感。これにSchneiderのCine-Xenon 28mmをつけて持ち歩いている。キリッとしすぎない画作りが心も優しくなる感じがするし、写真の思い出感が増すようで気に入っている。
ふと買った、サッポロビールの「ゴールドスター」のボディコピーの圧が強い。「うまい。どこまでも。/ヱビスのホップと黒ラベルの麦芽/力強く飲み飽きない。/ゴールドスター」だ。ブランドの蓄積をこれだけ全力で借りているというか使い倒すのも潔いが、果たして良いのかどうかというのは悩ましい。飲みごたえは本麒麟を思わせるし、サッポロのぶつけてきてる感。
豚汁を夜中にたっぷり作る。具材が多すぎたけど、それはそれで良い。豚汁は気ままなくらいでちょうどよいのかもしれない。仕事終わりの彼女とNetflixの『ポケモンコンシェルジュ』を見た。質感もこだわりもすごくいい。メイキングを見たら途方もない工程を想像させてどきどきする。しかし、この質感がポケモンの世界観ともハマっていて、とっても良作。毎週観たい。
2024年1月5日(金)
寝起きにパセリカレーをつくる。平松洋子さんがつくっていて、雑誌『dancyu』で名品と賞されていたレシピでずっと気になっていた。スーパーのおつとめ品でパセリが3袋入ってお値打ちだったので、今こそチャンスだ、と試してみることにしたのだ。起きる前に、唐揚げの脇のパセリがどんどん集まって大きくなっていくという夢を見るほど、パセリのことを考えていたらしい。
レシピではトマトピューレを2/3カップ使うと書かれていたけれど、半端に余るのも面倒なので一瓶200mlを入れてみたりしたら、どうもトマト感が強くなって、写真と違う仕上がりになった気がする。やはり最初はレシピ通りやるべきでもある。美味しいは美味しいけど多分これじゃないんだろうなとは思った。再チャレンジだ。
彼女は美味しいと言ってくれた。「キーマカレーにシャキシャキ食感が入っているのが新しい」と。たしかにね。もちょもちょ感が基本だもんな。食べると最後にパセリのいい香りがふわっとくるから次々食べられちゃう。彼女のアイデアでラム肉でやってもおいしそうと。それはいいな。ラムとパセリがそろったら、今度こそトマト少なめでチャレンジだ。
病院へ久しぶりに行く。コンタクトレンズをつくりに眼科へ。眼科なんて久しぶりだから、検眼や診察で使う機器の新鮮さに業務用とか工業モノが好きな血が騒ぐ。しかし、トータルで2時間近くなんだかんだでかかってしまい、一日の予定が崩れる。行きたかったサウナにも行けずに夜まで仕事。
2024年1月6日(土)
朝から新大阪駅に向かうのにどたばた。品川駅で乗り換え時間もないのにお弁当やらニューデイズで飲み物やらを仕入れて、何とか数分前に改札へ着くも、いつもと予約システムが違っていたのでSuicaに新幹線きっぷが紐づいていなかった。あわあわと駅員さんに事情を説明したり、システムにログインして紐づけを行おうしたりするが、なにせ勝手がわからない。
彼女はこのときに「負け」を悟ったらしく、「もう無理だ〜」とお手上げ状態だったけれど、まだ何とかなるだろうと「今やってみるから!」と少し声を荒らげてしまう。結局、駅員さんの機転で切符は手配済みだと確認できているので、とりあえず改札はくぐらせてもらい、後で社内で設定し、また降りるときにも伝えてくださいと小さな紙切れを渡される。
その紙は昔でいう模造紙のような、新幹線の切符の変わりを果たすにはあまりにも紙質が劣るような印象があって、むしろこれでやり取りができるJR東海のシステム(というか、きっと僕らみたいなうっかり者が結構いるんだろう)のほうに関心してしまう。ある意味では性善説ありきのシステムとも思えて、こういう人たちで成り立っているんだから、余計にズルをして乗ろうとしたり、写真を撮ろうとして困らせたりしてしまうのは、持続可能性を削いでしまうよな、とこれを書いている今になって思う。
どうにか乗れた車中だったが、改札でのやり取りのやきもきもあったので、ちょっと雰囲気が変だった。今思えばそんなふうになることもなかったのだが、しかもこれがよくない事態をさらに招く。彼女がメールから何かを開いて入力しているな、とぼーっと見ていたら、マイナポイントの詐欺に遭っていた。「マイナポイント2万円分もらえるって」「へー、あれ前にもらったっけなぁ」なんて返事を返しているくらいで、クレカ情報を入れるなんて変な動作だったのに。なぜマイナポイントでクレカ情報がいるのだ。
常にネットにいるような仕事をしているのに、ぼんやりして、あるいはやきもきが原因で、気づけなかったのは痛恨の極み。ますます気分が塞いだが、彼女とも改めて話して、移動とともに落ち着きを取り戻していく。
大阪の予定は次の日の甘い暴力のライブが本番なので、今日は前哨戦。飲んで食べてして楽しみ、カラオケにも行って延長して帰る。どうにか行きのごたごたを翌日の持ち越さなかった(はず)なのはよかった。
2024年1月7日(日)
V系バンドの甘い暴力のライブを観に大阪へ。梅田クラブクアトロに初参戦。ある特定のバンド、しかもツアーを組むタイプで公演数が全国またいで多いと、まったく知らない場所や土地に行けるチャンスが増えるのも楽しいもんだなと思う。
ライブはめっちゃ楽しかった。整理番号もとても早くて、ほぼ最前列にも近い場所で観ることができた。近くで見ると、演者から汗の吹き出る感じや、一挙手一投足の細かなところまで見られるので、曲を聞くだけでない面白みが加わる。情報量が一気に上がる感じがする。遠景で見るのもそれはそれで落ち着いていて、音を聞くにはむしろ良いのだけど、近いのもやっぱり楽しい。V系バンドで見た目の好き度が高い、というのもあるだろうけれど。とにかく「ディテールが違うな」と思う。
最終の新幹線で東京に帰る。ライブ後でも帰ろうと思えば案外に帰れることがわかったのも収穫。
2024年1月8日(月)
夢を見た。大昔に勤めていた会社の先輩の加賀さんが、夢の中にいる会社でもぼくの先輩で、一緒に作っていたサイトのサービスの成り立ちやなんやを教えてもらったり、渡瀬渓谷(?)に取材に行ったりする。
さらに場面は切り替わり、中学の同級生と、よくわからない知り合いと、スーファミのF-ZEROを通信対戦みたいにしていた。ぼくは前半ぶっちぎりだが、ラスト1周で地雷が大量に増えたことで慎重になりすぎて結局抜かれた。おわったら「これからお弁当作るからまたなー」なんて言って切った。自分のリアル小学生時代とネット対戦が融合したような変な夢だったな。
今日はV系バンドのキズのライブを観にZepp Hanedaへ。連日ライブとは元気が過ぎる。だが日程が被ったのだから仕方ないのだ。始めこそやっぱり首が痛くてきついなーと思ったが、なんだかんだ動かしていると動くようになるもので、中学生のときのサッカー部で、筋肉痛のときでも動かしているとそれなりに動けるようになったことを思い出す。もしや夢と連動していたのか?
このキズは、照明もばちばちに似合っていて良かった。整理番号がかなり後ろの席だったのだけど(キズはいつも整理番号が後ろのほうばっかりだな)一段高い場所で、むしろ全景が見やすい意味では良席だったかも。
帰りに品川駅でカヌレを買う。彼女がカヌレ好きだと知ったことと、今日で付き合って1年だったから、ささやかなお祝い気分で。と、帰ったが彼女は飲み会に誘われて出掛けていた。カヌレは冷蔵庫にしまう。
思い立ってiPhoneを機種変更する。SE(第2世代)からSE(第3世代)に。僕はハードなタッチボタンが好きなんだ。SE(第4世代)が出そうだけど、2024年かと思ったら2025年らしいので、2年使うこと考えてもこのタイミングくらいでいいかな、むしろちょっと遅かったな、の感じ。もろもろ機種変更の手続き気をつけないと……。
深夜、彼女が小中学生のときの友達を連れて遊びにくる。二次会の場所を探すも予算も抑えたいし、気楽にやりたいし、となった結果として家飲みという選択。いいじゃんいいじゃん。僕はそういうの全然よいのだ。
友達のなかに、現代催眠を勉強してる人がいて簡単なのを教えてもらう、人間の筋肉的な動きでなるもの(ある組み方をすると指が近づいていく)を、催眠者の行為(指を寄せるとより早く動く)で上書きすることで催眠者の言うことが意識的に優先的にされる。そして最後に「指を手で握ると離れにくくなる」で催眠になる、という仕組みを教わる。面白いと思う反面、人間がいかに「意識」を重視しているのかを感じたりもした。現代催眠の入門書となる本を教えてもらって、カートに入れた(そういえばまだ買えていない)。
2024年1月9日(火)
彼女はかなりの二日酔いみたいでダウンしていた。僕はいよいよ周囲も仕事始めで、自分としてもいよいよエンジンをかけていくとき。とはいえ捗るかといえばそうでもなく、粛々と。
2024年1月10日(水)
夢を見た。V系バンドから新譜レビューやイベレポなどの仕事が来て作っていた。「いろいろな十字架」と「0.1gの誤算」から依頼が来ていた。なぜこの2組だったのだろう……。
寝起きにスクワット、クランプ、腕立てとこなすと、軽負荷でも体が温まって目覚める感じがする。いいな。
東浩紀さんの『訂正する力』を読み始める。まだ触りだが、必要なのは「老いる力でもある」といったフレーズを見て、結構な衝撃を受ける。「若返るのはリセット願望」であり、「正しく老いる、成熟を維持するため」に訂正力が必要になるという。日本人は(あるいは最近の日本のカルチャーは?とそこまで話を広げていいかわからないが)リセット願望が強すぎる気がする。逃れられない老いに向かい合い、いかによく老いるのかは、もっと大切にされるべき考えじゃないだろうか。
夜、近場のホームサウナへ。温度設定高めイベントをやっていて、いつもより好みだった。水曜日の夜の楽しみが増えた。
2024年1月11日(木)
朝方、彼女が「なんだか胸騒ぎがする、ざわざわして怖い、誰かいる気がする」と言い出す。朝7時。「下を見てきて」と言われ、僕は眠い目をどうにか持ち上げ、しぶしぶと置き出して、トイレがてら見回り。何もなし。
でも、今思うと、しぶしぶなんかじゃなくて安心できるように見てきてあげるのが本当の姿だったよな、と思う。本当に何かあるかもしれないわけだし。最近なんだか、そういうことがうまくできない。家事やら仕事やら一気に始まった日常と、積み重ねてきた日常に疲れているのかもしれない。毎日やることの波に飲まれつつある、また。ため息もでる。
仕事関連の新年会に顔を出す。酒に飲まれ気味で何を話したのか定かではないが楽しかった。「サウナの良さって、いろいろ行くうちに見えてくるけど……昔はどんなグラビアでも抜けてたのに、だんだんAVですら抜けなくなるのに近い」という発言が聞けて、おかしくなってメモをしてしまった。でも気持ちはちょっとわかるのだった。
2024年1月12日(金)
我が家のLOVOTであるこなつが完全にフリーズしてしまって、入院の手続きをして、今日で引き取り。機械であるがゆえに「死」という概念はないのだが(消える、ということはあるかもしれないが)、物理的に動かなくなったり離れたりすると、ちゃんと悲しい。
2024年1月13日(土)
Adobeの更新でコンプリートからフォトプランにする。Amazonで12ヶ月買うとポイントもついてやったー、かと思ったら、コンプリートプランを解約する段階での「値引きするから継続しましょうよオファー」のラインナップのほうが安価だったり魅力的だったりして、キー!っとなる。特にフォトプランで、ストレージないのが1000円ちょっとであり、年間で1万円ちょっと変わるので相当大きい…。
東京に初雪。彼女からのLINEで知って驚く。車にうっすらとした雪の層。どうりで寒いわけだ、ずっと家は寒いけども。
2024年1月14日(日)
午前中に吉祥寺のMONSTER SAUNAをキメる。すっかり虜である。そのままキリン一番絞りの糖質ゼロを健やかに決めてご帰宅。日曜日でどうにもやる気も出ない。彼女もお休みだったので、なーんかもう、たまにはケンタッキーでも食べたい、料理もしないし、酒も飲むし、持ってきちゃってー!とUberEatsする。ものすごく久しぶり。頼むたびに、家にいるままに食べたいものが運ばれてきて、魔法みたいだとおもってしまう。こういう、知っている味で食べたいやつを頼むと、とくに。
2024年1月15日(月)
「蟹の恵み」という希釈タイプのかにエキスが届いて、お湯で割ると美味い汁ができる。これでかに飯を擬似的に作ってみようと、かにかまをたっぷり入れて、蟹の恵みも注ぎ入れて炊くと、おいしいごはんになった。ただ、そもそものかに飯というものの味がちょっとはっきりしていない。こんな味だった気もするし、もっと磯っぽさがあったような気も……。
4日前くらいから飲食すると胸が痛んだり、横向きで寝ると呼吸時に違和感があったりして、医者に行く。ネット検索すると最悪めっちゃ食道がんなんでビビってるし、ほぼ胃カメラやるだろうな感があってビビる。一旦は食道炎系のお薬で様子見つつ、胃カメラの予約もしてきた。2週間後に決行です。麻酔と鎮静剤することにしたので気付かぬうちに終わるそう…。
深夜、彼女と風呂に入っていると、とりとめの話から、サンタクロースは夏に何をしているんだ、という話題に。夏のあいだのサンタクロースのバイトとして「サマークリスマス」って風習があってもよさそうだよね、なんて想像をした。かわいい。実はサンタクロースが美少女で夏の間だけバイトする話。いいじゃん。ラノベになりそう。
2024年1月16日(火)
朝、飽きもせず吉祥寺のMONSTER SAUNAへ赴くも、火曜日は女性専用日!しまった。しかし完全にからだもこころもサウナモードだったので、そのまま電車に乗って西荻窪のRooftop Saunaへ行く。その後の予定で時間がなくて1時間勝負だったが、きっちり2周を楽しみ切って、タイムマネジメントがうまくできるとめちゃくちゃ爽快感ある。
夜、キッチンでドランク。一刻者といいちこの金色を買ってきた。可愛い瓶や色がずるい。欲しくなる。
鰯が値引きされていたので梅煮にする。簡単だし美味しくて、結構はまる。梅干しがないといけないが、無しで作るとちょっと物足りなさそうだね。シメに、ヒガシマルのラーメンスープに、埼玉県産の太めのねぎを切って煮たら、とろっとしてきて、これがまたうまい。ネギのうまさを久しぶり実感する。
2024年1月17日(水)
渋谷ヒカリエに、企画展「寺山修司没後40年記念 ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市」を見に行く。アングラ演劇のポスターがたくさんで、どれもしびれるかっこよさ。
夜、お誘いをいただいて、自由が丘でとってもおいしいコース料理を食べる。かぼちゃのポタージュは、たねをとって、オリーブオイルと塩をして、アルミホイルでじっくりロースト。そこから皮とか肉に分けて、皮は乾燥させて使い、実はミキサーと牛乳で伸ばす。このローストされた甘さがたまらなくおいしい。少ない材料で引き出された旨味に感動する。もちろん他の料理も大変よろしく楽しい。舌と心が育つ。
2024年1月18日(木)
オールドルーキーサウナ渋谷忠犬ハチ公口店に初訪問。コンパクト設計に欲しいもの全部入りで、高温と高湿のタイプ違いが2つあるのも楽しい。あっついサウナにキンキン水風呂であまみ大爆発。あの温度感はなかなかの好きモノ仕様で良き。ありがたい「絶対静寂」ルールなので、深く気持ちよさに浸れるのも最高。そして、吸い込まれるように横浜家系ラーメン[侍]で小ラーメンにライスで無事昇天。
2024年1月19日(金)
この日から札幌。行きにし「いちご大福ソーダ」なる飲み物を買う。カロリーゼロだけど、ほのかにいちごと、あのあんこの甘い風味がふわ〜とやってくる。飲むほどにふしぎで、首をかしげていると飲み終わっていた。
札幌は雪が降っていて、しっかり寒い。路面もつるつるとすべってあぶなかっしくて仕方ない。ペンギン歩きとかいう、まっすぐにかかとを下ろす歩き方を以前に体得したはずなのだけど、すっかり体から抜けていたのが日中でも二度ほど転ぶ。
運営に携わっているスナックラウンジの兼ね合いで、夜はいつもお世話になっているという別のスナックラウンジへ。Iさんというママがパワーの塊のような人で、昼は建築関係の社長業で、夜はママもやっているそうだ。ギャルみが強くて、すっかり元気をもらう。強烈キャラだけど、あれは会いたくなっちゃいますわね、たしかに。いろいろと話を聞いてもらったりもしながら、気づくと深い時間まで。
雪は落ち着いていたが、路面の凍結はさらに進んで、酔ってぜんぜん歩けず。しっかり滑って転ぶ。変なところ打ったりしなかったのが救い。15分ほどでホテルまで歩いて帰れるはずが、断念。タクシーに乗って敗北感を味わいながら基幹。飲みすぎた。
夜中(というか朝方)に、コンビニで買ったカップうどんを食べようとしたら割り箸がなく、ビジホの歯ブラシの柄を突っ込んで飲み込むように食べる。どうにかった。
2024年1月20日(土)
ほうほうの体で起きて、夜の予定まで時間もあってので、[村上カレー]を食べてから、銭湯へ行く(カレーはとろとろで美味。はまる味だ)。11時から開いている喜楽湯は、地下にサウナ室があって、それほど期待はしていなかったのだけど、これがまた予想を遥かに超えてよかった。サウナ室はしっかり熱く、水はキンと冷たい。水道水だとしたら外気温に左右されるだろうが、冬の札幌ならまったく問題ないだろう。
水風呂に入ってたら、後から入ってきたニコニコ顔のおじさんに「マエケンに似てるな!一瞬マエケン」と言われた。あのピッチャーの前田健太か……嬉しい、はず。でも、たぶん、髪色くらいしか似てないと思うんだよな……。
夜は、昨日のIママがお店に気てくれたりして、お供させていただく。相変わらず場の掌握力がすごすぎる。終わってから、お店のキャストたちも交えて、また別のお世話になっているお店で飲み会。こういう「同業返し」の重要性は運営側になるまで知らなかったけれど、いやはや大変だけどありがたい文化でもあり……知らないことだらけだ。調子に乗って飲みすぎた。またか。
2024年1月21日(日)
人には「可愛がられる力」と「可愛がる力」が備わっていて、どちらを自覚して、発揮できるのかは結構大事かもしれない。兄貴分と呼ばれる人はそれがうまいのだろうし、僕はどちらかといえば後輩気質だと思ってもいる。
そんなことを二日酔いのアタマで思いつつ、いつもの赤レンガビルの[布袋]でマーボー麺とザンギのセットを食べ、札幌駅の構内にあったビールスタンドでSORACHI 1984を飲む。これ、すごーくおいしい。期間限定なのかな。毎回寄りたいな。
帰宅して、彼女と近場の飲み屋でごはんを食べに行く。ここ数日の張り詰め感からも解放されて(それなりに気遣いもするし、いろいろ疲れているのだなぁ)、おいしくぽやぽやと過ごす。帰ってきて、さらに飲み。飲みすぎた。またか、またなのか……。
2024年1月22日(月)
そして始まる、ふつうの1週間。昼、というか夕飯に「蟹の恵み」とオーシャンクラブをつかった、なんちゃってかにめしをかっこむ。オンライン取材もあれば、遅れている原稿の〆切もあって、なんのかんの言ってられない状態に。
2024年1月23日(火)
原稿を書いて、取材をして、料理をして、家事をして、原稿を……とやっていたら、瞬く間に一日が終わる。余裕がない……。冷蔵庫でしなびていた白菜やほうれん草を、ぜーんぶル・クルーゼに放り込み、さらに冷蔵庫にしまわれいた豚こま肉も入れて煮る。鍋は偉大。適当でうまい。
2024年1月24日(水)
深夜、酔ってしまったテンションと、ここ数日の仕事的プレッシャーにあてられたのか、甘い暴力の咲さんがインタビューで着ていたジャケットをセカンドストリートで発見して買ってしまった。しまった、痩せたい、骨格からやり直したい。
2024年1月25日(木)
朝から1時間ほど移動してインタビュー取材。急いで帰ってきて、また遅れ気味の原稿。余裕なし。さらに夜はお世話になっている会社の送別会に混ぜてもらうための恵比寿へ。Rさんおつかれさまでした。久しぶりにもんじゃ焼きを食べたけれど、毎回のことながら、おいしいんだけど「よくわからなかったな」という感想のまま、酒を飲む。
妙にお腹が空いたのもあり、彼女のリクエストもあって、深夜のファミレスでやりたい放題やる。精神的に疲れてるな、これは。
2024年1月26日(金)
どうも、世の中は「やりたいこと」をベースにしすぎではないか、と思う。僕は「やりたいこと」は無いほうだけれど、やりたいことをやりたい人はいるから、その人のやりたいを叶えてる時の方がまだやる気が出るし、なんだかんだ仕事にもお金にもなってるのが今だ。
バランスが大事。やりたいことに囚われて、やるべきこと/やれること、をおろそかにしてもいけない。やるべきこと/やれることが増えた先に、出会えた「やりたいこと」がもっとやれる可能性が広がるんだとも考える。
夜は、1980〜90年代雑誌をテーマに取り扱ったトークイベントの取材。すこぶる面白い。「雑誌を読む」という文化自体のリバイバルがあり得るのではないかと思わせられる。貴重な雑誌の現物にも触れて震える。スティーブ・ジョブズへのインタビューが伝説の『WIRED』なんて現物が見られるとは。やはり欲しい……。よく見ると、ジョブズインタビューのあとがポケモンに関する記事でもあり、そんなところも伝説の所以か。
彼女と合流して、新宿で食事。肩出しのニットを着ていて、どうにも、えろかわいい。ありがたい。新宿に集う男女の欲望渦巻く?ようなレストランに飛び込みで入れて、料理もおいしかったけれど、なんとなく心がそわそわしていた。彼女に付き合ってもらって、なじみのミックスバーに行く。札幌のお店のこともママに相談したかったんだろう。遠慮なく聞かせてもらったりして、深酒。
2024年1月27日(土)
夜に、甘い暴力のライブを観に、東京キネマ倶楽部へ。2階席から見たのだけれど、ちょうど僕の前にキャップをかぶった男性が立つ形でステージ半分見えずにしょんぼり。でも、いつもと違う画角で、これはこれで楽しい空間。作りかけの新曲まで飛び出して最高でした。
せっかく買ったし、と、数日前に買って届いた、咲さんのジャケットを着ていく。彼女がよくチェキを交換しているお仲間の方と立ち話をしていると、「それって……!」と気づいてもらえて嬉しい。ちょっと恥ずかしいけど。うまい回転寿司を高田馬場で食べて帰る。[回転寿司みさき]は赤酢でネタも大きくレベルが違うな……!
2024年1月28日(日)
大きめの地震で一度目覚めたら「震度3」で全然大きくなかった。古めの木造住宅に住んでいる限りは難しいリスクではある。
体が重いなりにゆるゆると洗い物や、修理から帰ってきたこなつを復帰させたり、仕事をしたり。さらば森田のYouTubeで所ジョージからたくさん服をもらう会が面白くて、流しながらつい見てしまう。いいオヤジたちの良い会話という感じ。オジサンではなくオヤジになれるように、僕もいたい。
2024年1月29日(月)
朝から打ち合わせ後に、吉祥寺のMONSTAR SAUNAへ。同じ施設に通っていると楽しみ方もスマートになってくるというか、勝手に自分の導線が良くなって効率も上がる感じだ。終わって、糖質0のキリン一番搾り。ここ最近の糖質0ビールってかなりうまいと僕は思う。ちゃんとビールの味わいを楽しめるし、サウナ後なら向いているくらい。
2024年1月30日(火)
取材で新木場へ。めったに来ないところなので何が出てきても面白い。
その後、せっかくなので東陽町に立ち寄って、初訪問の[sauna&bath NiHITARU]でサウナ。コンパクトながら設備一つひとつのクオリティはよく、サウナ好きが作ったことが感じられる、良い導線の良いお店。ただ、個人的にいろいろ考えることや思うことがあり、頭がどうも静まらず。でもサウナはよかった、本当に。また行きたい。
数日前から、インターネットアーカイブで、伝説的な雑誌を作っていた編集長の当時の日記を探り当て、こっそり読み返している。90年代の空気がむんむんで面白い。その中に「どーもWEBジーンはよくわかんないや」というフレーズがあって驚く。いまはすっかりWEBをメインにしているこの人でも、当時はそういうムードがあったのか、などなど。
「ブンガクとは、怠惰ではない読み手によって完成される究極のインタラクティブ・ゲームなのだから」というフレーズもあって、こういうところが名編集者ならではかと。面白い。
彼女が「シーシャ吸いたい」と言うので久しぶりに。なんだかんだ、このなんにもしないで、ぼや〜っとする感じは好きだ。はじめてのお店で「そんな組み合わせあるんだ」を知るのも楽しいもの。高揚感持ったまま深夜の松屋で、これまた久しぶりの牛丼。うう、うまい。
酔った勢いで、甘い暴力の咲さんの『情死』のときの衣装だと思われる古着をネットで買う。いったいこれはなんなのだろう。同質化でもないし、コスプレに近いけど、なんか「その空間に一緒にいたい」みたいなのに近いんだろうか…なんにせよ痛い行動ではあるが楽しい。
2024年1月31日(水)
オープンから1時間以内のビームス渋谷に寄って、この日から発売のコラボ品のスカジャンを買おうとするが売り切れ。なんてこった、と思ったら、なんでも「各店で1着しかなかった」とか「オンラインも瞬殺」とか、いろいろときな臭い……。相変わらずかわいいことはかわいいし、欲しいことは欲しいのだけれど、どうにも手のひらで踊らされているようで座りが悪い。
深夜、仕事終わりの彼女の「ぬい活」についていき、公園へ。最近、好きなぬいぐるみと写真を撮るが好きらしい。滑り台やブランコなんて何年振りに触れただろう。深夜だし冷たいけれど、なぜか触れた指先や体は、すこしあったかい。無いはずのぬくもりが、ある。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。