2025年1月1日(水)
初夢、心配ごとが増幅して誇張されて大家さん(本物ではない謎の女性だった)に怒られたり、妻と目覚ましアラームのあり方について揉めたり、寝ている二人の間に大量の虫が飛来していることに慌てたりと、なんだかおめでたい感じは無く大変であった。
気を取り直してゆっくり二度寝して昼前に動き始める。
みんなの「あけおめ」に返事をして、洗濯をして、家事をして、原稿を進めて納品して、雀魂して、この日記を9月からまくっていたら夜。
仕事から帰った妻と、妻のご実家からいただいたおせちをつまんで飲む。キズ来夢の反撃が逹瑯さんで良かった。次は暁くんだ。ダメ人間らしいけど、それが出る前にわちゃわちゃ予想するのが楽しかった。無花果、来てほしかったな。
ここには毎日、日記を書いてきたけど、せっかく生成AIもあるし、そこから質問をもらって答えてみる、という勝手に私コーナーもいいのかなと思って試験的にやってみよう。
今日の質問です:
「最近読んだ本や記事の中で、あなたの編集・ライティングの視点を変えたものは何ですか?その作品のどんな要素があなたの考え方に影響を与えましたか?」
これは大平一枝さんの『こんなふうに、暮らしと人を書いてきた』の、ここだと思う。
自然に会話が展開する。来る道に何もなかったらないで、「スーパーはどこ行ってるんですか」と聞けばいいし、とにかく明るく話しかける。 限られた時間内に、深く濃く人生を掘り起こそうとするときの最大の敵は、相手の緊張やてらいだ。自分をこう見せたいというプライドや、こんなことを話したら恥ずかしい、 と 話したら笑われないかな、この辺で止めておこうと思われたら、原稿はうすっぺらなもの になる。文字は埋めることができても、絶対におもしろくならない。
こんなふうに、暮らしと人を書いてきた | 大平一枝 | p,21
インタビューや取材は特異な人にするものと思われるが、そうではない。自分と近しい人、あるいは自分が想像できる人に聞くこともすごく大事であって、その観点で大平さんのように市井の方にお話を聞き続ける方への敬意がある。ぼくはBtoBの仕事が多いので、社員インタビューということもあるが、彼らは優秀なのにいつもどこか「緊張やてらい」があるのも事実だ。文字は埋めることができる、というのもリアルだし、実は生成AIはこれがうまい。ただ、それをやってしまってはいけない、というのも思う。ちゃんと、人と人が話すからできること、生まれる会話、そこから得られるエッセンスを大事にしたい。
2025年1月2日(木)
深夜のローソンでレターパックライトを3つ買う。外国人の店員さんで、「レターパックライトを」とお願いしたら、「あれのやつ?」と、指差したのが棚に置かれたメルカリの封筒だった。「違いますよ」と言いつつ手を振ったら、店員さんは「赤いの?青いの?」と聞いてきた。僕の「青いの!」でたどり着いた。一個ずつの名称ではなくて、消去法でもいけるのか。なるほど、名前とか覚えるのだるいもんな。
アニメ『ブルーロック』のシーズン2をちまちま見てきて、むちゃくちゃな展開にスカッとしつつ楽しんでいる。最終話だと思ったらもう1話あって、凛の暴走モードみたいなところで入っていき、こりゃ面白いと思って取って楽しみにとっておくことにした。
昼前に起きてゆるゆると支度。妻と「2月にまたTheSaunaへ行けるかも」みたいな話になって嬉しい。そろそろTheSauna成分が足りなくなってきたのだ。
ぼくのほうに実家の集まりで、千葉県の勝浦へ。ここに我が家は別荘があり、もう長いことゆるゆると使ってきたのだけど、両親が今の家を引き払ってこっちに移住するらしい。都市で暮らしてきたのにずいぶん思い切ったなぁ。
東京湾アクアラインの渋滞にしっかりハマって、着いたらすっかり日は暮れていて、家族は先に飲み始めていた。うちの家族は全員が酒を飲むので、必然的に集まりがあると酒もいろんな種類が集まる。おいしいままに飲んでいたら、妻が「弟が酔った時とぼくとがそっくり」と言い始める。
弟は歳も離れているし、それほど一緒に飲んだ機会も少ないのに……なぜ???血筋??あり得なくない????
そして、母親の記憶力がすごいことにも驚いた。話題が「ザ・ノンフィクション」で見た話に及んだ時に、展開や細部をめちゃくちゃよく覚えている。こういう一つひとつの驚きが面白くて、また酒を飲んでしまう。飲み過ぎてしまうくらいに楽しみ、好物の母親の唐揚げもしっかり堪能させてくれ、大満足で寝る。
2025年1月3日(金)
二日酔い気味で起きる。妻も「飲みすぎた…」と具合が悪そう。弟夫婦は昼前に帰路についていたが、僕らはゆるゆると昼過ぎまで休む。その後、出発して、車でスパ施設へ寄る。
千葉・勝浦の[edén]に初訪問。バーン!と海に向かって開けたスパ&プールは、目にも体にも気持ちいい…!サウナは慣れてる人にはちょっと物足りないかもだけど、誰もが入りやすいだろうマイルドなやつ。海を感じながら安らげることとサウナの相性めちゃくちゃ良いな、と実感した。もう少しサウナが熱く、できればドアを開けたときに冷気が入らない設計だったら、もっと体験良くなりそうだったな。
実家から家具を引き取る話が進む。「90×160の高さ70」の机の大きさを自宅に合わせて調べないと。あと、実家に椅子の引取り日も連絡すること(メモ)。
[edén]と、すぐちかくのかつうら海中公園も楽しんで、帰路につく。なぜか、カーナビがとんでもないルートを案内し続けて、いつもと全く違うルートに誘われて大変な目に遭った。しかも帰りも渋滞。なかなか正月は帰りタイミングを意識しないといけませんね。よく考えれば帰宅ラッシュで当たり前だ。
2025年1月4日(土)
5時くらいに目が覚めて、なんだか眠れず、YouTubeを開くと「カミナリの記録映像」が面白い。『【VHS】初めて観たアダルトビデオを未来に残したい!』いい企画だ。新年早々のコレがなかなか往年の深夜バラエティ感があって好きだった。実は時事ネタもちゃんと活かして次回の前振りにもなってて優秀。
妻にくっついていると二度寝に成功して10時前に起きる。通知でAmazonのセールを知り、前から買おうと思っていたタニタの温湿度計などをポチる。
新宿に出て、Oくんから依頼された個人的なインタビューをする。自分のこれまでを振り返りたい、と、その壁打ち相手になる役割。Oくんの知らなかった幼少期や、そこからつながる変化などを聞けて面白い。彼が運転する車の中で、それから行きつけの中華街のお店[状元樓 横濱本店]でお昼を食べつつ、気づけば5時間経って解散。彼のこれからにつながる時間になったらいいな。
あと、状元樓おいしかったなー。しっかり家族みんなでおいしく食べれる良い中華って感じだった。「21:00からでも気軽に入れる、老舗の上海料理店」なんだ。そりゃ使い勝手いいねぇ。良いところ教えてもらった。
ただ、お昼に食べすぎて夜ご飯はスキップ。妻も調子が良くないそうで、夜はゆっくり過ごす。AmazonPrimeで『コメデュアル』を見る。千鳥の「おぬし」みたいな懐かしいネタもありつつ、芸人は芸人としてやっぱりネタが好きって言い切れる感じは見ていて羨ましいくらい眩しい。
さて、AIの質問コーナー。
今日の質問です:
「BtoBのインタビューで、緊張をほぐし本音を引き出すために、あなたが実践している具体的なテクニックは何ですか?特に上手くいった例を教えてください」この質問は、前回の回答で触れられたBtoB取材の課題に焦点を当て、実践的なノウハウを引き出すことを意図しています。あなたの経験から具体的な事例を共有していただければと思います。
BtoBのインタビューだと社員採用目的でキャリアについて聞いたり、ニッチな商材について掘り下げたりすることも多いと思うのですが、トーンを「経済誌っぽくしない」というのを気をつけていますね。要は、経済誌の記者さんって硬い「質問」をしっかりしていくから空気も硬いらしいんですが(あまり同席したことはないが)、僕はあくまで変化球的な役割だとも思っているので、テーマがどうあれ、ちょっと軽いトーンで話をしていくようにしています。
「こういうインタビューって受けたことあります?」「初めてですね」「ですよねー、ふつうは経験ないほうがほとんどなんで、同僚から質問受けるくらいの気持ちで、応えてくだされば大丈夫です!原稿は任せてください」なんて入りで初めて、概要を一旦振り返ってゴールを共有して、あとはBtoBを意識しすぎずに聞いていく……という流れが多いんじゃないかな、と思いました。
もちろんCxOクラスなど相手によってはもう少しカチッとしたトーンで行くことはありますが。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。