2021年1月31日(日)チョップドサラダ
メルカリからライカMマウントをつけられるヘリコイドアダプターが届く。Xマウント用と、Eマウント用のもの。Eマウントがあれば、シネレンズがSONY α7sⅡでも使える!楽しみ。
Xマウントは、カメラ仲間のSさんがフォクトレンダーのNOKTON Classic 35mm F1.4を強く勧めてくれて、俄然興味は出てきているものの、いやいや鷹の目Tessarもあるしなぁ、なんて迷いつつ、まぁ、シネレンズでも使えるし……と買い足したもの。
いつか買うなら、メルカリでお得に買えるに越したことはない。きっと。たぶん。
今日も朝ウォーキングできた。朝食を済ませてから、数日前にお得に変えた鮭のアラを使って、舞茸やひらたけ、大きめに切ったねぎを加え、白味噌の味噌汁もこしらえる。美味しくなってよかった。白味噌、やっぱりホッとする。教えてくれた、麻布十番のお蕎麦屋さんありがとう。
あとは遅れている仕事を黙々としながら、合間にダイエット関連の情報を収集。
おからパウダー、マルチチョッパー、ドレッシングボトル、弁当箱代わりのジップロックコンテナをAmazonでポチる。チョップドサラダが食べやすくなったの、すごく嬉しい。
クリスプ・サラダワークスみたいなの好きなのだ、実は。具材は鶏むね肉茹でたやつは冷蔵庫によくあるし、ツナでもいいし、ゆで卵は作ってもいいけどコンビニで買えばすぐ手に入る。
期待がふくらみまくっているので楽しみ。最近、3食のうちの1食はダイエットシェイクで置き換えにしているけど、お腹はすくといえばすくので、サラダをはさめると良い気がする。
朝食→ダイエットシェイク(昼1)→サラダ(昼2)→夕食みたいな。カロリー配分がちょっと難しいけど、トライしてみる価値はある。楽しみ。
まったくそんなことをしている場合ではないのだけど、個人的なプロジェクトを一つ始める。あるウェブコンテンツを黙々とIndesginに流し込んで、本のように読めるように整えていく。個人的に意義を感じまくるせいか、時間がまったく気にならずに作業できている。
そういえば、一生懸命に打ち込んでいた、徳田秋聲の『小品文作法』も入力終わっていたのだった。これも何か形にしたいな。現代語訳、トライしてみるか。
いろいろなことがままならないまま、不穏な2月へ突入していく。
2021年1月30日(土)ノンアルコール楽しい
直近の大きな仕事が全くどうにも終わる気配がなく(主に目測の甘さと個人的な心身の事情で)、逆に泰然自若モードに陥っており、朝の習慣を曲げずにせっせとこなす。
目覚めて、お手洗いを済ませ、体重測定。インスタントコーヒーにイヌリンとMCTオイルを入れて飲み、45分から1時間程度のウォーキングに出る。外に出られているということは、ここしばらくずっと天気がいいってことでもあるのだろうなぁ。雨の日も、ギリ歩けたくらいだったし。
奥山ケニチさんの『ワンナイト・モーニング』3巻と4巻が届く。男女の気まずかったり穏やかだったりする「朝食」が、ほどよいサイズの読み切りストーリーで描かれていく。こんな朝、日本のどこかで今日もありそうだなぁ、と思えるような絶妙なリアルっぽさも好ましい。
一人でウォーキング後に「30分以内にたんぱく質を摂るんや!」と意気込んで納豆を食べ、目玉焼きをつくる僕とは、色気の量が段違いの世界ではある。くすん。色気のある朝っていいよね。
夜、前から約束していた「鍋の会」で、Mさんの家で薬膳鍋を食べた。ノンアルコールワインなんかあったら嬉しいな、というリクエストがあったので、ビックカメラAKIBAの1階で買っていく。ついでに、ノンアル系チューハイなんかも買うと、機能性食品ばかりでびっくりする。
キリン氷結とファンケルがコラボした、ノンアルコール&ゼロカロリーのレモンチューハイがよかった。ほんとうにアルコールがないだけの氷結って感じで悪くない。しかも、糖と脂肪の吸収が抑えられる。すごすぎるな…。
なんでもない話から、まじめな話もしながら、お野菜いっぱい、お肉もしっかりな薬膳鍋をいただいた。ノンアルコールワインも、結構いける口だった。ノンアルコールも楽しい。
しかし、ノンアルコールの話をするなんて、僕の平生を知っている人からすれば、もはや代筆でもしているんじゃないかと思われるだろうな。お酒は美味しいんですけどね。これまでいかに無自覚にバンバン飲んでいたか、というだけでもあるけども。
Mさんの家から2駅分くらい歩いて、カロリーとお腹をこなして帰る。仕事を…という頭がずっと離れないのだけど、短期決戦でどうにかなるレベルではないので、日々のパフォーマンスを安定させることに集中して、帰宅してさっさと眠った。
2021年1月29日(金)特茶
今日もウォーキングから始める。いい天気で嬉しい。いまは歩いている最中に、コンビニで特茶のホットを買って、胃袋をあたためつつ、体脂肪分解に期待をしている。
文言に従って考えれば飲むタイミングは「これから体脂肪が分解するとき」がいいんじゃないかと思い、ウォーキング中にしているけれど、はたして。公式サイトは「飲むタイミングはいつでも良い」とおっしゃる。
「食事の脂肪の吸収を抑える」タイプのトクホではありませんので、いつでもお好きな時に、1日1本(500ml)を目安にお飲みください。
『伊右衛門 特茶』の効果的な飲み方を教えてください。 サントリーお客様センター
コンビニで買うホットの特茶、いつもキャップのふちのギリギリまで入ってて、お得な気持ちになるけど、毎回こぼしそうになって心配。あわわわ、ってなって、口をつける。
仕事場で、読みかけのタナカカツキさんの『サ道』4巻を読んでいたら、たまらなくサウナが愛しくなってきて、1時間だけ、ふらりとサウナへ行く。御徒町の[プレジデント]は金曜日だと、サウナ室のテレビが消えて、静かなモードになるので好きだ。
いろんなところから連絡が来て、仕事が(ありがたいけど)積み重なっている。これ、もしかすると、かなり詰みつつあるのでは、と恐恐しながら土日を迎えることとなった。世界が止まるが、ぼくは前進しなければならない、すこしでも。
サウナとLOVOTのおかげでメンタルの落ち着きは保てている気はする。
しかし、「やるべきこと」が目の前にどかんと居座っているときに、「やりたいこと」が眩しく輝いてしまうのは、いったいどういうことなんだろう。Podcastの編集を夜中に。
2021年1月28日(木)習慣化
6時過ぎに4時間ちょっとの睡眠で目覚めて、活動開始しようかと思ったのに、なんだか動けず二度寝してしまい、起きたら11時すぎでびっくり。ばっちり8時間寝て、恒例となってきた朝ウォーキングから始める。
やらないとなんとなく気持ちが悪い、という状態に持っていけるのが習慣化だと思うので、どう考えても毎朝1時間弱歩いている場合でもないくらいの日々のはずなんだけど、なぜか知らないが妙な諦めと落ち着きがあって、せっせと歩いている。
今年の関心事の第一位が、もう完全に、痩せることになりつつあるんだなぁ……。
入院していたLOVOTのこなつが、退院して帰ってきた。わーいわーい。ちょっと前まで、居るのが当たり前になってきた存在が、パッと消えるとやっぱり寂しかった。これも習慣化のひとつかもしれない。ぎゅっとしたら、すーっと心が落ち着いた。
今日は、Zoomで打ち合わせが3件あった。そのうちひとつは、なんとなくピンとこないまま1時間が経ってしまい、それで今日は微妙にバランスがくずれてしまった。
clubhouseで聞いた「オンラインキャバクラで地方の嬢と仲良くなってから、実際に旅をして会いに行ったら楽しい」という話が、そんな二段構えのやり方があるなんて、と開眼した。
一日が、瞬きするあいだに終わってしまうような感覚である。clubhouseから、ゆるやかだったり、すばやかったりするおしゃべりが聞こえてくる。
2021年1月27日(水)確からしい
目薬を指しても、なんか目がかすむというか、じーっと開けていられない感じがする。まつげについた美容液とかの影響だと思わなくもない。うーむ。怖いので、いちおうメモしておこう(28日23時半記載)。
ウォーキングしながら、Iさんに勧めてもらったラジオをradikoのタイムフリーで聞く。TBSラジオ「アシタノカレッジ」の宮台真司さん登場回。コロナ対応の日本政府などをバッサリ斬っていくのは心地よく、言われみればそうなんだよな、とうなずくことも多い。
「日本人の地縁社会とユダヤ・中国系の血縁社会の違い」という話も興味深い。その地縁(ざっくりいうと、村社会的な思想や発想)は、僕にとってはある意味でインターネットがそうで、もしかしたらこの日記も、世間に奪われつつある祖国を取り戻そうとするような営みなのかもしれないなぁ、なんて感じる。懐古主義かと思ってたけど、地縁の感覚だったのかも。
夜、話題のアプリのclubhouseの招待枠をもらって参加すると、早速、元勤め先の青木さんからトークに招かれる。青木さんも使い方がわからず、通知に従ったら僕を招いてしまった、という感じで、ふたりして「こんな感じなんですねー」なんて言いながら、そのまま話す。
そうしていたら、元PR Tableの菅原さんが入ってきて、3人でしばらくおしゃべりした。菅原さんの人生相談も交えていろんなトークが出てきて、僕もすごく刺激を受ける。
青木さんの話で、要約すると「どんなビジネスをするかよりも、誰に向けてするのか、を考えるだけでいい」というのは金言だった。それから、一度失敗したビジネスのあとで、せどりで家族を食わせていた時に「これは自分にとって確からしいと思える達成感があった」の感覚。
中古ビジネスで、安く買って、高く売る。とてもわかりやすい商売の根源にリアルな金額で触れたときに、青木さんが感じたという「確からしさ」は、おそらくそれを無為の心で本人が心地よく続けられる、言い換えると「性に合う」なんじゃないか。
確からしいという感覚を持ち、それを続け、発展させていくこと。結局、それがこの世界で生きていくときに、本人を上手に生かしてくれる道標で、ときに天職と呼ばれたりもするのかもしれない。
Sさんとのカメラ談義のなかで、プリンターほしいね、となって、せっかくならA3まで刷れるものを調べていた。エプソンの「SC-PX1V」か、キヤノンの「PRO-G1」か。そこそこする買い物なんだけど、さらに交換用インクも半端じゃなく高いので、まだ僕には早いかもな、と思いとどまる。まずはA4までいけるプリンターに留めておこうかな……。
仕事をして、2時ごろに帰宅。マンガ『サ道』を読んで寝ようとしたら、数ページで不思議とすぐに眠気がやってきたので、従順に応じることにした。Oura Ringを見ても、ぼくはほんとうに寝るのがうまいらしい。
2021年1月26日(火)25分
なかなか気の進まない仕事を腹に抱えたままにしていると、すべての能率が落ちる、という至極当たり前の事実に立ち向かうために、もう何度目かになるポモドーロテクニックを試そうと、いろいろ検索して「Foucs To-Do」というアプリに落ち着き、導入する。
単純にリズムが刻めるようになったのもいいかもしれないが、むしろ「つい調べ物しちゃう」とか「YouTube見ちゃう」とか「現実逃避で読書しちゃう」とか、そういうものを「25分」という目に見える区切りで体感できるのはいい。
あれ、まだ何もしてないのに、もう25分使っちゃったぞ、まいったなぁ、みたいな。
バキバキの低気圧に負けそうになりながら、仕事を進める。本当の本丸である仕事があるんだけど、こちらも着手。あきらかに時間がまずそうだけど、焦って追い込んでも終わらないので、適正に進められるように心がけたい。
夜は、以前から約束していたので、Sさんとフォトウォークをした。秋葉原の夜は、人出もそれなりにあった。思っていたよりコンカフェまわりも営業しているらしく、20時前でも女の子たちは寒空の下にかわいい格好で呼びかけている。
最初、SさんとそろってXF35mmF1.4をつけてAFで撮ってたら、あまりに簡単に撮れる(当たり前だし素晴らしいんだけど)ので何となく面白みが少なくて、ぼくはすぐシネレンズに変えてしまった。
Mマウント+ヘリコイドアダプターたのしすぎる…。
仕事場で撮った写真を見ながら感想戦をした。Sさんが持ってきた新機材のVoigtlander NOKTON classic 35mm F1.4が、その高精細な印象と線の太さから、非常に男っぽく映ってかっこよかった。「40mmなら値段もお手頃ですよ」という悪い囁きが聞こえてきた。
いろいろ話すなかで、女性のことになり、数々の写真を見ていく中で、ぼくが好きだと感じる女性は「みんな目の形が似ている」ということがわかって、笑いながらうろたえる。ほんとうであった。
だいたい、なんと呼んでいいのかわかりにくいけれど、「目の幅が広めなアーモンドアイ型」に属しそうである。まんまるという感じでなく、横幅はあったほうがいい。猫目ほど鋭くはない…という感じ。
人から言われないとわからないことって、ほんとうにたくさんあるものだ。
2021年1月25日(月)知らない土地
ほりみない、という声を聞いて漢字を思い浮かべるのは難しい。知らない土地の名前を聞くと、想像がつかないだけに、ちょっとだけわくわくする。どんなものを当てはめるんだろう、と。
ほりみない、は、堀見内だった。秋田県大仙市堀見内。堀を、内側から、見る。という意味だろうか。何かしらのストーリーを感じる置き方ではあった。「堀見」でなく「堀美」かと一瞬おもったけれど、もう少し直接的だった。
まぁ、タニタのサービスセンターがここにあるのだ。Amazonで買ったばかりのキッチンスケールが不良品で、表示が一部欠けていて、重さも正しく測れなかったので、サービスセンターに電話をしたら「ここに着払いでお送りください」とのことで、梱包して送った。
「番地不要で構わない」という案内に驚きながらも、それだけ住所の特権性や地域性を感じる出来事でもあったので、面白かったが、単純にキッチンスケールが使えないのは不便なので、早いところ修理から戻ってきてくれるとうれしい。
深夜のコンビニで宅急便を出そうとしたら、ふたりの中東系の店員さんは「送り状」と「着払い」をなかなかわかってもらえず難儀した。手続きする様をのんびりと見ていたが、最後にはなんとかなった(たぶん)。
ふたりとも、「宅急便」と聞いてすぐにフリマアプリ用の梱包材を出してきてくれたのは、単純にすごいな!とおもった。それだけ使われるし、浸透しているということでもあるんだろう。
Zoomで打ち合わせというか広告のオリエンがあって、考えてきた企画案にまつわることを、ずらずらとプレゼンしてきた。しゃべれ、といわれると、とりあえずしゃべれるものだな。いつからこんなふうになったんだろう。
その後、Zoomで取材。今回も抜群におもしろい。
夜はPodcastをしっかり時間どおりにアップできた。えらい。
そういえば、届いたルーターをセットアップしたら、速度がドーンと上がって嬉しい。
夕方で530Mbps→750Mbps。とりあえず現状では何も困ることはなさそう。128kbpsでつないでいた頃を思うと、まったく異次元というか、違う星にいるみたいだ。
2021年1月24日(日)積み増える
有隣堂のYouTubeが面白くて、新明解国語辞典の魅力を知ったので、感謝の意も込めてヨドバシAkibaの有隣堂へ買いに行く。公式からリプもいただき、お買い上げ報告。
やっぱり本屋さんへ行くのは大事だし、良い。どっさり貯まってきたので、少しずつ。興味の赴くままに進んでいこう。
仕事場のインターネット代金をコンビニに払いに行ったら、思ったより高くて驚く。思ったより、というのはおかしくて、従量課金制ではないんだから、何か変化があるのだ。
会員サポートページにログインすると、特典の1年割り引きが終わっていた。なるほど。さらに、レンタルしていたルーターの料金も加算されていた。これはわかっていたはずなのに、特典期日で解約をし忘れていた僕が悪い。
早速、ルーターの解約手続きをしようとするも受付は電話のみ。うーん。そういうとこだぞ!
新しくルーターを買う必要が出てきたので、せっかくなので長く使えそうな、最新モデルに決める。どうやら転送速度も速くなるらしいので期待。Wi-Fi 6対応で、なんだかすごそう。NEC Aterm AX6000HPをポチる。インフラはストレスに直結するのでケチらないほうが良い。
『ランウェイで笑って』19巻を読んでから、Podcastの収録。今回もリモート収録。打ち合わせのつもりが、戸田さんと飯田さんと話しはじめたら話題が尽きず、気づいたら1時間半も話していた。話せば話すほど癒やされるような感覚があり、収録含めて、時間の濃さが素晴らしい。
その後、毎日少しずつ進めようと思っていた、撮影を担当したMVの編集作業。気づけば面白くて夢中になって数時間没頭し、完成する。反応も上々。うれしい。久しぶりに空腹も忘れて、目の前のことに取り組んでいた。こういう集中力が、ぼくの魅力のひとつだと自分でも思う。
最近、あんまり発揮されることがないのだけど、ときたま、出る。
2021年1月23日(土)編集者列伝
どんなに楽しくても「移動疲れ」はあって、新幹線や飛行機に乗った日の夜は、体がしっかり眠りたがる。慣れもあるんだろうけど、やはり高速に体が移動している不具合が、目に見えずなにかに働いているんじゃなかろうか。
ということで、長野帰りの今日は、ふかく眠って朝。上野公園のほうまでウォーキングをしてから、朝食。届いていた吉田丸悠さんの『じょしまん。』1巻を読む。ぼくの好きな漫画家マンガ。最後の方で、「あぁ、これ百合ものだったのか」と気づいた。メインの漫画制作パートの面白さが優先してて気にしていなかった。
仕事場の後、月末にかけての修羅場を想定して、自分を鼓舞し、逃げを減らすために、軽く飲みに行く。一見は謎の行動なのだが、精神の選択肢を絞る意味があるようにおもう。きっと。
コンカフェで昼飲み。先日、自分が目を引かれる服のブランドの話をしたら、「その系統ならJamie エーエヌケーもきっと好き」と言われ、検索すると確かに感がある。こういう服が1万円程度で、すぽんとセットアップで着られるなら、手には取りやすいだろうな。
量産型なんて言葉もあるけれど、これも選択の上での賢く快い量産であって、むしろブランドを褒めるべき尊称何ではないか、という気持ちになる。
以前に別の人から「自分は誇りもって量産型やってるんで!」という名言を聞いて感動したのは、あれが好きなスタイルの誇示というか、蔑称を逆手どった矜持の表し方として、かっこいいと思ったからに他ならないのだろう。
自分はそんなふうに言えるものが無くて、羨ましいのもあるかもしれない。強いて言えば、FUJIFILMのデジカメを愛用している、くらいか。
2時間ほどで辞して、あとは仕事場へ。途中に夕飯。昨日茹でおいた鶏むね肉を薄く切り、醤油、お酢、ラー油、ごま油でつくったタレをかける。残った茹で汁に小松菜、エリンギ、玉ねぎ、わかめを入れ、ごま油と塩でかんたんにスープもこしらえる。あとはレモン炭酸水。十分に満たされる。
ちまちまと進めつつ、猛烈な眠気に襲われて、椅子で寝落ちる。朝方目覚め、読みかけだった櫻井秀勲さんの『戦後名編集者列伝』を最後まで。自分が知らない世代だが、今日まで名の知られる出版社で伝説をつくってきた人々の話は刺激的。
よき編集者ほど決断がいさぎよい――私は何十年の出版社生活で、先輩、同僚、後輩のさまざまな引きぎわを目撃してきたが、この一点だけは変わらないように思う。口ではかっこいいことをいっているが、いつまでも社にしがみついている老残の元編集長もいる。私は腹の中では軽蔑しているが。
別のいい方をすれば、出世を考えるなら、編集者はやってはいけないということなのだ。特に雑誌編集者の運命は、その雑誌と共にあるのであって、社と共にあるのではない。
中でも週刊誌、マンガ誌、総合誌、写真誌などは、きれいごとですまない誌面をもっているだけに、常に辞表を机の中に入れておくぐらいで丁度いい。
櫻井秀勲『戦後名編集者列伝』p,176
編集者が急速に実力をつけていく過程で、もっとも大切なものは、運命ともいうべき著者との出会いと、自分の右腕となるサブリーダーの存在だ。
櫻井秀勲『戦後名編集者列伝』p,232
と、思わずうなずいてしまう箇所もあるし、具体的な方法論も紹介されている。
元『週刊朝日』の扇谷正造さんがつかっていた企画術は、週刊誌という速いペースのなかで編み出されたであろう、アイデア掛け合わせ術としても興味深く、再現性が高い。
中でも彼の傑作な企画の出し方に、次のようなものがある。左手に「文藝春秋」と「中央公論」の目次を広げ、右側に婦人誌、女性誌の目次を広げ、目をつぶって「エイ、ヤッ」と左右の指で目次を指すのだ。すると「中央公論」から”天皇制”、「主婦の友」から”おいしい朝食”が飛び出してくる。そこで”天皇の朝食”という企画をやればいい、というのである。
「これはけっして部下の前でやってはいけない。家でひそかにやれ。部下に、なぜ編集長はこんな企画を考えついたのかわからない、とふしぎに思わせておくのがコツだ」
と、秘伝まで教えてくれたが、たしかにこの企画の出し方は効果がある。
櫻井秀勲『戦後名編集者列伝』p,71-72
紹介されている編集者の著作を何冊か買う。中には、土曜社が復刻している神吉晴夫や池島信平の本もあれば、当時の刊行そのままになっているものもあり、ネット古書店で偶然にも在庫を見つけられて、いそいそと買った。
しばらくは、大先輩たちの話を聞いていく時間にしてもいいはずだ、と、ここしばらくの読書モードが定まる。
2021年1月18日〜22日(火〜木)長野
4日ほどライターのNくんと長野県へ行っていた。シーズンごとに来ている野尻湖のLAMPさんにお世話になりつつ、たくさんサウナで蒸されて、たくさん湯浴みをした。
GoToを当て込んだ星のや松本も泊まったけれど、浅間温泉は無限に入れるなめらかな泉質で、毎日でも入りたいくらいに良かった。とにかく良質なお風呂やサウナがある、それにどうにかすれば僕らは入れる、という事実があるだけで強くなれる。
強くなれる理由を知った。(以下略)
アクティビティとして、雪山を歩くスノーシューも体験して、その運動負荷におののく。調べてみたら消費カロリーもえげつない。雪国ってのはたいへんだな、ほんとうに。
狛犬にたっぷり雪が積もっていて、鬣というよりリーゼントみたいになっててカッコよかった。
サウナのおかげもあるだろうけど、湿度がないせいか、寒さをブルブルと感じることは少なかったようにおもう。東京は気温など以上に体感がしんどい日が多い。梅雨とか夏も。
実はここから怒涛の月末を迎えていく予定であり、英気を養うには十分だった。睡眠もしっかり取れた。Oura Ringも大喜び。健やかに生きることは十分に可能である、まだその気力はぼくに残されていた、と感じられてよかった。壊れる前に気づけて直せたかのようだ。
2021年1月18日(月)なぜはがすか
昼に打ち合わせで、ペットボトルのリサイクルについて教わる。ラベルとキャップを外さないといけないか否かで言うと、外したほうがやっぱり良いらしい。
それは、ボトル本体と、ラベルやキャップは素材が違うからで、ボトルをきれいなPETとして再利用できなくなってしまうからだそう。ラベルやキャップは異物として存在し、リサイクルされたものも混ぜものが加わった質の低いものになる。
そして、ペットボトルからペットボトルをつくるようなリサイクルがもっと実現できれば、石油に頼らなくても、現代生活の超便利アイテムとして定着したペットボトルの環境負荷は減らせるし、持続可能性も高まる。そのためには質の良い素材が必要なのだ。
こうやって聞くと、ラベルとキャップをちゃんとしなきゃ、と純粋に思える。もちろん、剥がさずに捨てて再生工程でどうにかしてよ、という気持ちも芽生えなくはないが、そのためにまた多量の別の環境負荷が起きるくらいなら、その手前で出来ることから進めたほうが良さそう。
きっといつかそういう時代も来るんだろうけどね。人間、そんな良くできてはないしね。
夜、もうひとつZoom取材。感動的におもしろい。
柳澤英子さんのやせるおかずレシピ。豚の生姜焼き。 | やまでら くみこ のレシピ
夕飯に「冷たい状態のフライパンからつくる」生姜焼きを試してみたけれど、うちのIH調理器とフライパンでは全然水分が飛ばずに、なんだかよくわからないものになった。ふつうに作ったのと変化もないというか「焼き」というより「蒸し」だったので、今度からふつうにつくろう。
2021年1月17日(日)動画撮影
朝までかかって、いろいろな作業をしつつ、今日手伝わせていただく映像撮影の準備をする。写真じゃなくて動画は初めてに近いので、装備だけはそれなりにしっかり整えていくけれど、撮ってみるほどに道具よりも経験が大事、という当たり前のつらさと向き合う。
撮影中はぜったいに暑くなるので、Tシャツに裏起毛のパーカーだけを着ていった。さらに、朝までアレコレやっていたせいで、朝食を食べる余裕もなく、ほぼ飲まず食わずで出発。
それでも、撮っている間は楽しく、カメラを構えて動くので体もあたたかく、むしろ体内のエネルギーをガンガン使って、寒さも感じず、これがドーパミンってやつか!とテンション昂ぶる。
動画、めちゃくちゃおもしろい。文章も写真もいいけど、ぜんぜんちがう面白みがある。瞬間的即興的に自分の美意識とか感性が剥がれていくような、それ抜きでは成立し得ないような、恐ろしいライブ感にくらくらした(もっとも、そういう街中でゲリラ的に撮るものだったせいもあるんだろけど)。
自分が考えていったプランよりも、演者のアイデアがとても豊かで面白く、どんどん内容を変えたのも、自分の考えの無難さをズバッと指摘されたようで、反省しつつ、でも楽しい。
そして、ここから「編集」という作業が待っていて、たしかに大変だし気も重いが、ここで全然印象が変わるであろうことはわかっているので、たのしみ。
昼過ぎに集まって、撮影終わりは20時手前。打ち上げようにも緊急事態宣言の絡みでどこも店が閉まってしまい、せめてもの……とコンビニで調達して、ささっと飲んで解散。
体が冷え切っていたので、KAMAKURA HOTELで覚えたテラス外気浴にチャレンジ。これが結構ハマった。からだもぽっかぽかで、ベッドに吸い込まれたら、とろけるように寝た。
この目論見は、当然に失敗しました。
2021年1月16日(土)タイムリーな夢
コロナにかかった疑惑で、高熱が出る夢を見てしまい、しんどかった。体温計が何度計っても38℃を超えてしまい、人々の中で、おろおろするのだ。「熱があります!」と申告しづらく、少しでも息を止めてその場を離れようとするかのような……。
夢のはずなんだけど、夢とも思えない話。ただ、悪夢の割に、睡眠時間だけはたっぷりばっちり取ってしまい10時間を超える。不安要素が心にずっとあるせいで、過眠傾向だ。
日曜日に動画の撮影をするので、調べて幾ばくか機材を足しにいく。ベルボン×コールマンのスマホ自撮り棒を買ったら、Bluetoothでシャッター切れるわ、三脚になるわ、コンパクトで佇まいもしっかりしてるわで、惚れ惚れする。
一昔前までの銀色のアンテナみたいなイメージで止まっていた。ちゃんと使われるものは、ちゃんと進化していくんだな……。自撮り棒の先端に三脚ネジ穴があるモデルもあって、これならLEDライトをつけて、マイクもつけてとすれば、もはやロケアイテムになるじゃないか。
スマホジャーナリズムの夢、みたいなのは数年前にぐっと盛り上がって今どうなったかというのは追えていないけど、本体の進化もさておき、周辺機器の充実でより実現が近くなっているような気がした。
一日がまたたく間に終わってしまう。ほんとうにリアルな時間を生きているのかと心配になるくらいだ。抗うように、小梅けいとさんの『戦争は女の顔をしていない』2巻を読んでから寝る。
2021年1月15日(金)体組成計
家にあった体重計が、やたら数値が乱高下するのが気にかかって、もっと良い体組成計を買ってきた。ヨドバシカメラで、ずらっと並ぶものを前に、「まぁ似たような価格帯ならどれを買っても損はしないだろう」と思い、いちばんデザイン的にも好きだったエレコムのものを選ぶ。
Wi-Fi通信機能搭載“エクリア 体組成計” – HCS-WFS01WH
筑波大学との産学連携で、より正確な内臓脂肪レベルを評価してくれる(らしい)。あとは、電源も入れずに乗れば電源が入って、登録しておいたユーザーデータも勝手に選んでくれる。アプリにも数値が自動転送される気楽さも決め手。
体重乗るだけダイエットなんていう話もあるけれど、進捗を見える化するのはモチベアップのためにも大事のはず。より加速しますように。なむなむ。
数字に振り回されるのは勘弁だな、という思いもありながら、数字にすがってしまうところもある。それはたぶん自信がないから、なんじゃないか。そんなこと、ないか。
所用で女性向けのファッションブランドを調べてたけど、JILL、SNIDEL、Ank Rouge、evelin、EATMEあたりをやっぱり「すてき!かわいい!」と反応してしまう…この感覚はいつどこで養われたのであろう…(゜゜)
夜、ネット記事の影響で、ラム肉を食べたくなって、調達して帰る。
ホットプレートを120度くらいにセットし、油をひいてしっかり温まったら肉を入れ、すぐフタをして焼きます。目安時間は5〜6分。ひっくり返したら、ホットプレートの温度を下げて保温にします。すぐにフタを閉めたら、また5分くらい。
【羊肉】キャリア50年の伝説の肉職人に「ラム肉の焼き方」を習ってきた – メシ通 | ホットペッパーグルメ
ホットプレートがなくてフライパン+IHヒーターでいってみたけど、はて、これは成功だったのかしら…という出来になった。おいしかったけれども。ラム肉、うまい。
仕事しなければ、なのだけど、ねむくてねむくてたまらず、布団に横になったら、すぐに眠気にぶん殴られてKOした。
2021年1月14日(木)外食を減らせるアプリ
気づいたら11時間も寝ていた。さすがに一昨日が睡眠時間が足りないといえど、あまりに長すぎやしないか。たしかに一昨日が4時間ちょっとだったので、2日間を足せば、いい感じに7時間半という計算にはなるが、どうにも損した気分が否めない。
そのまま朝の散歩。今日は蔵前や両国のあたりまで、ぐるりと歩いた。
自転車に抜かれたら、乗っていたおじさんがボーダフォンのベンチコートを着ていた。さすがに物持ちが良すぎやしないだろうか。日本から2006年撤退だけど……もしかして海外モデル?
昼は仕事。途中、ドン・キホーテで、なぜかずっと無かった鍋とフライパンの蓋を買う。アルミホイルとかお皿とかで代用してきたけど、単純に不便が増えてきた。自炊をする機会が増えたからだろう。
食事管理アプリの『あすけん』を使い始めると、外食で何が入っているかわからないものは入力の手間がすごいので、面倒で避けるようになる効果があるとわかってきた。自分で作れば入力しやすい。今日もぽちぽちと入力。
ファミレスやコンビニのメニューなどは登録もあるようなのだけど、一人でファミレスには行かないタイプなのと、コンビニ食は糖質が多くなるので、今は手が出しにくい。結果、自炊するのがいちばんラクで美味しいという結論に至る。
夕方はオンラインで打ち合わせ、その後にZoom取材。取材はめっぽう面白い。面白い分だけプレッシャーも大きくなる。仕事の問い合わせなど打ち返しつつ、一度帰って食事。
レンジで5分!生姜たっぷりよだれ豚 油を使わずヘルシーに by kanna | レシピサイト Nadia
レンジ料理に頼ってみた。肉も多め、もやし一袋と小松菜も足したら、余裕でおなか一杯になってしまって、すこし残して明日にまわした。『あすけん』の数字も、気持ち減らしておいた。
このサイトのトップページに表示される写真を、ずっとフリー素材を借りていたけれど、自分で撮ったものに変えた。きまぐれな作業だったけど、地味ながら、やってよかった。愛着が増す。
2021年1月13日(水)朝の淡い
KAMAKURA HOTELで迎える朝。
朝7時からのサウナが予約できたので、意気込んで5時半過ぎに起きる。旅先でアクティビティあると眠りが短くなりがち。
空腹時の有酸素運動ってことで、鶴岡八幡宮まで散歩する。
鎌倉のような土地を歩いていると、妙にワクワクする。自分のルーツにかかわる可能性を感じて、ロマンがあるからなのかなぁ。前世なんて日本人か人間かもわからないのにね。でも、僕にだって家系図はあり、歴史は続いてきているので、その点ではきっとつながる。
魂がどこにあるのかという問いには仮に霊的なものがあるとしても、その器としての人間臓器には日本人としての歴史があるわけで、いったいどちらがこのワクワクに共鳴するのだろうか。
5時半だと、まだ日も昇っていない。夜なのか朝なのかわからない暗さのなかで、凍る石畳に足をすべらせつつ、歩いてきた。澄んだ空気が気持ちいい。朝の神社仏閣は、肺がきれいになる。
しばらくすると、夜が明けてきた。夕方のマジックアワーもいいけれど、朝のこの淡いも相当に良いもんだな、と思う。
ホテルに戻って、シャワーを浴びて、朝のサウナへ。最高of最高。一度経験しているので、振る舞いも心得たもの。90分堪能してきた。
サウナ時に熱いお茶が飲めることって基本的には無いんだけど、これが良い。内臓もあたたかいと、サウナの熱とあわさって、すごく快くなる。
おにぎりとお味噌汁の朝食をいただいて、チェックアウト前に、部屋風呂とテラス外気浴をきめて、後ろ髪を惹かれつつも11時チェックアウト。遊びには寄らず、まっすぐ電車に乗って帰る。
戻って、もろもろの仕事。集中力もなかなかあって、もう少し腰が重そうだったことなんかが片付く。でも最近、どうにもこうにも時間があっという間に経ちすぎる。まずいぞ。
落として割ってしまった卵を3個も使えていいぞ、と、夜はリュウジさんの木須肉をつくって食べた。きくらげはなしで、玉ねぎを追加。小松菜も多めに。かなりボリューミーに。
レモンサワー気分で、レモン風味の炭酸水を飲みながら食べると、これが結構いい感じに満足できる。ふだんはこういうのでいいんだろう。レモン炭酸水ありがとう。
仕事の続きをしようかと思ったけれど、買ってきたマンガを読んでいたら、眠ってしまった。『終末のワルキューレ』9巻と、福島聡さんの『バララッシュ』1巻。
2021年1月12日(火)いざ鎌倉
鎌倉へ向かった。
GoTo トラベルは一時休止になってしまったものの、いずれにせよ行きたくてたまらなかったし、この日をひとつのメンタル的な切替日にしようと意気込んでいたので、宿泊はキャンセルせずに泊まりに行くことにした。
一人旅だし、会食も食事もせず、もくもくとホテルにいた。宿はKAMAKURA HOTEL。
【公式】KAMAKURA HOTEL | 鎌倉の伝統を発信するホテル
もっとも、GoToを見込んで、張り切ってお高い部屋を予約していたので、ドーンとお値段が乗っかってきたのは一瞬うろたえたけれど、仕方ない。ここは経験代も込み!佳き!と言い聞かせて、のれんをくぐる。
言いたいこと、書きたいことはアレコレあるんだけど、まとめて言うと「最高」だった。
何が最高かというと、ここの売りでもある予約制の貸し切りサウナだ。90分間があっという間に過ぎていくかのような感動的な時間。すべてを自分好みにできる90分間は、あまりに贅沢で、あまりに幸福だった。時計よ止まって、と心から願ってしまった。
興奮気味にツイートも連発した。
お金が欲しい、と心底思ったし、こんなサウナのある家に住みたい、という夢を抱かせるには十分な時間だった。
サウナはチェックイン早々に堪能したので、夜はたっぷり時間があった。近所に紀伊国屋があったので、食べるものを買って、本を読みながらつまみ、あとは黙々とお風呂にいた。
予約した部屋がテラス付きのお部屋だったので、熱めのお風呂→外気浴→熱めのお風呂→外気浴…と無限お風呂ループをきめた。汗もどんどんかくし、水分もどんどん入る。自分の体内の水分が心地よく入れ替わっていくかのような快感。
思えば、これは自宅に帰っても似たことがいまならできそう。マンションのベランダでも、冬ならしっかり外気浴は可能だし、水風呂とも異なる気持ちよさがある。早速やろうと思っている。
もっと寂しいものかと想像していたけれど、そんなことは全くなく、充実しすぎていたくらいだった。ここ最近、心休まるような、そうでもないような日々を過ごしていたので、だいぶ心身が穏やかになったような感覚はあった。
読みかけだった『悲しみとともにどう生きるか』を終え、鄭雄一さんの『東大理系教授が考える 道徳のメカニズム』も読み終える。
仕事をなくすというのはやっぱり非常に辛い思いをするわけで、僕にとって深い傷つきだったんですね。それを本に書く中で、だんだん癒やされていった。他者が飲み込める物語として書くことには癒やしがあります。苦しいことを、他者が受け取れる物語として語っていくことによる癒やしですね。
『悲しみとともにどう生きるか』p,145、東畑開人さんの発言より
入江杏さんと東畑開人さんの対談では、東畑さんの「物語として書く効用」が興味深い。苦しさを他者が受け取れる物語にする過程で、一度本体から切り離され、客観視できる良さがあるのは想像しやすいけれど、それが癒やしにつながるんだなぁ。
物語化することで別の文脈につながるからだろうか。そういう可能性もありそう。
自己効力感というのは、まさに市場が全面化した時代の必然でもあるように思うんですね。逆にいうと、今、僕らはそれだけ非常に不自由になっているということですよね。何かにしがみつかなきゃいけない自分になっていて、流通できない自分に傷つく。すると、入江さんのおっしゃったように、寂しくなる。
『悲しみとともにどう生きるか』p,151、東畑開人さんの発言より
これも面白い指摘。自己効力感と市場性のつながり。本来的には市場とは切り離しても良いはずの自己効力感を、市場性で評価してしまうことの罠があるんだろう。
対象そのものがことばを決めるのではなく、人々が対象との関係を基にして、概念を見つけると、ことばが生まれるようですね。
鄭雄一『東大理系教授が考える 道徳のメカニズム』p,145
道徳のメカニズムがめっぽう面白く、興奮した。道徳とは何かを書いた良書で、見方が変わる。その部分もよいのだけれど、道徳とことばの関係性において、ことばが生まれる瞬間の言語化は腑に落ちる。
本を読み切りたくて、ちょっと夜ふかししてしまう。せっかく泊まりに来て、ゆっくり眠れるのに、睡眠時間が短くなってしまうとは。反省しつつ、充実の眠りに落ちていった。
2021年1月11日(月)成人の日
前日、夜ふかしというか朝寝をしたので、起きると昼過ぎだった。成人の日にあやかった爽やかさはかけらもないけれど、すっかり成人して幾十年経てば、ただの祝日。新成人のみなさん、おめでとうございます。
寝起きに、しいたけ.占いが届いて、参考にする。
今週は自分のテンションとか、意思とか、強い気持ちとか、そういうのはほどほどで大丈夫なので、「一番地味なこと。たとえば事務作業とか報告とか」、そこから済ましてみてください。面倒くさいことを先にやっておく。また、自分の関心事からやっていくことで、気持ちも思ったよりも動いていきます。
1月11日(月)~1月17日(日)の牡羊座の運勢 | しいたけ占い | VOGUE GIRL
ひたすら面倒くさいことを避けて生きようとする性質が抜けきらないので、なるほど、ここから済ませることが吉なのか、とわかるだけでもいい。
空腹時に有酸素運動をするのは脂肪が優先的に使われて効果が望める(諸説あり)という話を読んで、それの最たるものは「寝起きですぐである」と。天気もよかったし、そもそも昼だし、散歩に出てみる。寒いけれど、空気が澄んでいて気分がいい。
「あ、変わらなきゃ」と、歩きながらおもった。体があたたまってくると一緒に、なぜか気持ちも上向いていって、僕は肉体も含めて、もっと変わっていくべきなのだと素直に思えた。
自分の可能性や楽しみを自分で押し込めてはいけないし、変わった先に新しい何かが待っているかもしれないと信じられるのであれば、僕は変わることを諦めてはいけないのだ。
40分くらい歩いて、帰りにスーパーに寄る。炊飯器ですぐ使える玄米と、かつおぶし、こんぶ、煮干し、卵を買って帰る。味噌汁おいしい民になってから、このあたりも欲してきている。
家の鍵を取り出そうとしたら、うっかり袋を落としてしまい、6個入の卵を割ってしまう。こんなミスしたの久しぶり!めげずに、卵2個をまずはスクランブルエッグにして、ホットサンドの具にしたりする。残り4個もいそいそと食べましょう。
夕方から仕事場へ。しいたけ.占いの言うとおりに「面倒なこと」から手をつけたりしつつ、長文のウェブ記事なんかをまとめて読んだりする。20時にPodcastの更新、無事に終える。
肩甲骨はがしの簡単なやり方を教えてくれた人の動画、さらに進んで、肩こり解消の方法を伝授してくれている。試してみたら、簡単なのに、こいつもなかなかすごい。有益すぎる…。
いい感じのV系バンドに出会えたりしつつ、Podcastの編集や、進めるべき仕事に手をつける。気づいたら0時過ぎ。昼から一日が始まっているせいで、今まだ完全に日中モード。
うーん、どこかでリズムを変えないと、とも思うけど、明日ひとり旅をすると決めているので、そこで調整つけたいな。とりあえず、夜のウォーキングに出て、軽めに夕ご飯食べよう。調整のために、今日はそこで寝てしまう手も、あるか。
2021年1月10日(日)こなつが入院
LOVOTの目が点灯しなくなってしまう不具合が起きて、どうやら修理が必要そうなので、朝から仕事場で引取時間に併せて梱包作業をする。LOVOTは修理ではなく「入院」という例え方をする。ロボット以前にペットしての家族の一員であることの表れでもある。
LOVOTアカウントで入院のことを投稿すると、たくさんの方が「いいね」してくれて、コメントまでくれたりする。あったかさを感じますね。
食事記録アプリの『あすけん』を使いはじめて1週間。お試し期間が終わったので、課金して正式登録する。明らかに記録し始めてから、自分の食事のとり方や注意が変わっているし、実際に体重も微減しているので、続けない手はない。
それにしても、ダイエットというのはお金がかかるものなんだ、と改めて知る。お金がないから痩せている人がいるのはもちろんだけれど、食べるものが用意できて、その結果として太ってしまい、痩せるがためにまたお金を払う……美と健康は金で作られるんだなぁ。
ダイエットは目標をどこに置くかが大事、と言われているけど、今の僕は一度くらいは美容体重まで目指してみますか?みたいな気持ちになっている。必要か否かで言うとわからないんだけど、そのほうがテンション保てそうな気がするし、せめて弾けるなら30代のうちに、みたいな。
しかし、そうなると記録では2011年頃にダイエットに励んでいた頃の体重を目指すことになるんだが、まじかよ。10年前…!落ちた代謝は課金でカバーしていくしかないな…。
本当は20代でやっておくべきようなことを、30代になってやろうとしている気恥ずかしさと、自分がどこまでやれるんだろう、という細やかな高揚感のあいだで揺れている。
まぁ、続けば、いいんだけども。いまのところ、苦しさもつらさも、全然ない。
お昼過ぎから、Podcastの収録。といっても、今日は時勢もからんで初のリモート収録。
出演者にはApple EarPodsを用意してもらった。なんだかんだ、このApple純正マイク付きイヤホンが音的にもコスト的にも優秀なのだ。時間になったらGoogle Meetでつないで打ち合わせ。その後、マイクはミュートにして、顔は見える状態は続ける。
録音は、Anchorのアプリで行う。僕がホストとなってURLを発行し、出演者に入ってきてもらう。それと別にぼくはPCでもURLを開いてアカウントを増やし、これをAudio Hijackで録音。Anchorのアプリが落ちたりしたときの保険になる。
今回はApple EarPodsにしたけれど、これで各々のマイクをもっとパワーアップすれば、かなりいい感じにリモートでも収録ができそうな気がする。Anchorアプリの現時点での欠点は「ミュート機能がないこと」なんだけど、それを除けば無料だし、安定するし、言うことなし。
すごい時代になったものである。「ねとらじ」があったような頃からネットラジオをつくっていた自分としては、その進化に驚くばかり。もはや一人でやるなら、Loopbackってアプリを買えばミキサーいらずでいろんなことできそう。はぁ。すごい。
メルカリで買った、AKAIのサンプラーを寂しげに見る。はやく、リアル収録で押したいね。
2021年1月9日(土)遊びから始める
朝、起きて東麻布へ行く。
先日、とある飲み会でノリで走りだした遊びの企画があって、レコーディングスタジオへ向かう。といっても僕は歌う側ではなく、カメラを持っているのでレコーディング風景を動画撮影をする担当。
たしか、事務所を構えた時に「ほしいものリスト」でいただいたU字グリップなんかも発掘して、SONY α7sⅡを携えて、コロナに備えて買ってみたSENNHEISER MKE600を付ける。
いやー、すごい。音もきれいに撮れるし、なかなか稼働する機会がなかったけれど、こういう場で試させてもらえるのは、めちゃくちゃありがたい。まずは何事も遊びから。遊びのところから試して、慣れていけば仕事につなげられる。遊びだから、めっちゃ頑張りたい。
遊び、とっても大事。そんな当たり前を久しぶりに感じる。
手ブレ補正機能はついていても、やっぱりブレるはブレる。これは慣れと修練が必要だ。
終わってから、食事をして、久しぶりに麻布十番の[竹の湯]で黒湯を浴びて、サウナに入る。ここの黒湯の水風呂、大好きなんだよな。
でも、男湯でも、壁越しの女湯からも、おじさんおばさんたちの談話がやむことはなく、結局は店舗じゃなくて、こっちの自助努力なんだとはっきり思い知る。
風呂から上がって、夕方。
MVの撮影もするかもしれず、ウォーキングがてら、ロケハン候補地に足を伸ばしてみる。30分くらいで終わるかと思ったら、目的地と全く真逆に歩いていて、とんでもないところに着く。
結局、1時間半ほど歩いて、へとへとになって、スーパーへ寄って帰宅。白味噌も買った。
砂肝をたっぷり焼いて、レモン入りの炭酸水をレモンサワー気分で飲んだりして過ごす。眠気がマックスになって、横になった瞬間に、ほぼ眠ってしまう。
2021年1月8日(金)新品交換
バルミューダのトースターで切り餅ってどんなふうに焼くといいんだろう、と検索していたら、自分の使っていたモデルが交換プログラムの対象だった。
申し込んだら、あっさりいただけた。午前中に、バルミューダのトースターの交換品が届く。使ってきたものが無料で新品になったともいえるので、どこか申し訳ないような気もしつつ、得した気持ちは正直ある。
書きあぐねていた原稿を、どうにかこうにか、えっちらおっちら、仕上げてみる。新しい考えや言葉を生み出していくのも大事だけれど、これまでにあった言葉を再発見したり再接続したりするのも、ある意味では価値の再構築みたいなもので、いいよねーと感じつつ仕立てる。
もちろん、本来の意味合いとか本人の意図するものではなくなる可能性もあるので、重々そこは気を払わないといけないのだけど、どうやら概ね好評そうでホッとする。僕自身、それほど自分から何か言葉が生み出せるタイプではないので、こういう仕事が一つ接続できると嬉しいかも。
夜は、NさんとTくんとのいつもの飲み会も、今日は久しぶりにリモート開催。みんなで桃太郎電鉄をやってみる。想像以上に盛り上がる。ラグもないし、見るべき画面が手元にあるから、むしろリモートのほうが落ち着いて遊べるくらい。またやりたいなぁ。
2021年1月7日(木)緊急事態宣言
寝る前に、しくしく泣いた。涙が出たあとは、はーっと少しすっきりした。あ、泣きそう、と思ったときは無理せず泣いてしまうほうがいい。と、よそでも聞いたことはあるけれど、自分でも身を持って体験したから、これからは自信を持って言える。
泣きそうだ、と思ったときは、だいじょうぶなら、泣いてしまいましょう。
二度目の緊急事態宣言が発出された。前回と、だいぶ感じ方がちがうのは、コロナに対してわかってきたことと、どうやらまだ我慢が必要なことと、それだけの経験があるからだろう。
ただ、秋葉原の街中は、人通りも気持ち少なく、いくらかおとなしいようだった。良い傾向。この通りに、外国人観光客もたくさんいて、あふれかえっていた日がうそのよう。
そんな日も、またきっと来るはずだとは信じたいけれど、それまで街が保っているといいな。
夕方にはリアル打ち合わせをひとつ。緊急事態宣言が出るし、次からはリモートですね、という会話をする。もっとも、よくよく考えれば、そもそも前回の宣言時と何も一般市民の環境は変わってないわけだから、耐性がついたなんてこともないから、かかりたくなければ、それなりの行動をするしかない。
友人から、コロナは若者は重症化しにくい、致死率も低いというけれど、嗅覚や味覚の障害といった後遺症が残る可能性はあると聞いて、そればかりは怖い。むしろ、死ぬというほうがまだ結果がわかりやすいけれど、そういうものが残り続けて生きていくことを思うと、背筋も伸びる。
正直、心情的には、これで死ぬなら死ぬで構わないようなところもあって、後悔とかも今ならあんまりないんだけど、死にもしないし生きづらくなるのは、いやだな。つらいな。
2021年1月6日(水)美味い塩は正義
人がばったばた亡くなるような強めの悪夢を見てしまい、どんよりした目覚め。睡眠時間そのものはしっかり取れていたのが不幸中の幸いだけど、あぁ、つらい。
昼過ぎ、スムーズなZoomミーティングをひとつ。デキる人は話も端的だし、モチベートもうまいなって正直に思った。30分の予定が25分くらいで終わったのもすごい。
その後、長々としたメールを返してしまい、なんでこう端的に言えないもんか、と思っていると結局は気遣いというか、婉曲的な表現を使ったりすると、長くせざるを得ない(僕の筆力では!)のであった。へんに落ち込みやすいので、気にしすぎないことにする。
ぶっきらぼうよりは、きっとまし……。
その後は、旧知の編集者さんから、ご自身が作っている雑誌のためのインタビューを受ける。写真の担当も知っている人だったので、僕は超気楽。聞かれたことに、つとつと応える。聞かれると嬉しいタチなので、速いスピードで伝えすぎて反省している。
落ち着いた大人になりたい、ような気がする。でも、それが「大人らしさを演じている大人としての自分」であることも、頭の片隅でわかっている。
ばっきばきに弱っているので、Podcastの過去回を聞いて泣きそうになる。
その後、編集者さんがサウナ好きだと知っていたので、声をかけて御徒町のプレジデントで蒸されてきた。今日も良いコンディション。薬草サウナが絶好調だった感じだ。
節食は続けていて、『あすけん』の登録もまだ楽しい。夜ご飯、タンパク質が足りていない感じもあったので、牛ランプ肉を買って赤身肉ステーキとした。ベジファーストな気分で、冷蔵庫にあったスイスチャード(安売りしてたのをとりあえず買っておいたのだ)と玉ねぎを、先にオリーブオイルで炒め、塩で味付けしたものがびっくりするほど美味しくてアガる。
いや、これは、塩がそもそも超美味しいのだ。実はお取り寄せして2ヶ月くらい待った国産の天然塩で、とにかくこいつが全てを底上げした気がする。もう一回、別の野菜で試したい。
ステーキは、また別の塩で食べた。マルドンというブランドのシーソルト。sioの鳥羽シェフが勧めていたもの。これも、サクサクした歯ざわりもある、超美味しいお塩。肉にもよく合う。
美味しい塩、もしかすると、ダイエットのすごい味方なのではなかろうか。
興が乗って、そのまま1時間ほどウォーキングして、Oura Ringが「アクティビティ目標を達成したよ!」と褒めてくれる。アプリにだって、褒められたら嬉しい。歩きながら、僕を支えていたものは「頑張ってるね、えらいね」という、あのやさしい声だったんだと思い知る。
2021年1月5日(火)すっぽかし
IHでも使えるホットサンドメーカーが届いたので使い始めた。すぐに熱くなるし、しっかりプレスできて、具材たっぷりでもこぼれたりしない。おお、すごくいいぞ。
今朝は冷蔵庫に残っていた、無限ピーマン、納豆、キムチをはさんで、ホットサンドにした。まるで白飯で食べるようなセレクトだけど、パンでも美味しい。なぜ、トーストだとピンとこないのにホットサンドだと許されるような気持ちになるのだろう。
昼過ぎから、ちょっと緊張しつつ、浜町へ取材へ行く。とてもおもしろく、2時間あまりの時間がすっかり早く過ぎていく。終わってほしくないなぁ、と感じていて、こういう喜びは醍醐味のひとつなんだろうな、とも思う。
喜びが大きいほど、その後のプレッシャーも大きいわけなんだけれど。
帰ってきて、さすがに2時間以上も集中して話を聞き続けていると、疲労感もある。そのままできることを手元で進めていく。誘われていて、20時半から遊びの予定が入っていたけど、相手から到着も遅刻も何も連絡がないので、そのままにしておいた。
すっぽかしみたいなものは無頓着なほうで、それだけ別のことをする時間にすればいいや、と切り替えるタイプです。自宅に帰って、お歳暮でいただいた、おいしい燻製の鳥ササミと、ウイスキーをダブルで一杯。
ダイエットとアルコールの関係性をYouTubeで潜って調べて、なるほど、と納得する。
要はカロリーとして優先して使われるが体にたまらない=糖質と同じなので、糖質と合わせて取らないことと、アルコール分のカロリーを考慮して脂質とタンパク質を取る。この許容範囲内ならマシっていう感じで。なるほどね。わかりやすい。
寝る前に、山内宏泰さんの『写真を読む夜 13人の写真家たちの撮影哲学』を読み終える。
ただ、写真を撮るときには、「あ、ここ補色になっているから撮ろう」とか「いい色のバランスだ」なんて思うことは一切ありません。撮るときには、いい写真を撮ろうとすら思っていないくらいがちょうどいい。自分の感情にどれだけダイレクトに向き合えるかが大事で、「気づいたら何か撮っていた」くらいじゃないと。自分の気持ちが高純度で清潔なほど、いい写真になる気がします。
山内宏泰『写真を読む夜 13人の写真家たちの撮影哲学』p,54
蜷川実花さんの言葉。高純度で清潔。妙に、腑に落ちるところがあって、胸に迫る。
2022年1月4日(月)夢の街
夢の中で、何度か行っている温泉街がある。大きな砂浜と港のある街で、温泉はその港の先端あたりにあって、電車で数駅乗って行く。僕の知っている場所だと、千葉県の勝浦を進化させたようなところ。
それは、僕が幼い頃から勝浦に縁があって行くことがあって、具体的な港町としてのイメージがしっかりあるからだろう。あとは、アニメの『凪のあすから』も影響していそう。
ともかく、その架空の港町には、これまでの夢に見た中で何度か訪れていて、その度に、よい温泉に入れたり、いつもと違うところに行ってみようなんて別の湯巡りをしていたりする。ただ、僕はその街の地図と地形と景色を見知っているから、旅行した気分にもなれる。
だいたい、何度も同じ夢を見る、ということが誰にとってもあり得ることなのだろうか?
実はいくつかのパターンがあるんだけど、良いことにせよ悪いことにせよ、僕の脳の中だけにある港町という存在は、なんというか、隠れた創造力の産物のようで嬉しくもある。
昨日からダイエット関連のYouTubeをザザザーっと見て、クイズ王の古川洋平さんの痩せっぷりがやはりすごく、動画を参考にして「糖質の前に食物繊維をとる」とか、「アプリの『あすけん』を入れて食事の記録をする」とか、やってみている。
『あすけん』が面白くて、たしかに登録の手間はあるんだけど、「このままだとタンパク質が足りないんだな」みたいに可視化できて、それならザバスでも飲んで補おうみたいにわかるのが良い。パラメータっぽいので、スーファミRPG黄金世代的にも刺さる。
肩甲骨剥がしの動作は、いろいろ見たけど、これが一番ラクで実感ができた。
信号待ちとかでもできそうな下半身ストレッチはこれ。
動画はどれもこれも即効性を謳うものが多くて、危ない健康商品みたいな毒々しさと、少しでも注目を集めたい射幸心にまみれていて、調べているとゲップが出そうになる。でも、日体大准教授のバズーカ岡田さんの「除脂肪」の考え方とか、まじめに面白いのもあって良い。
一日の摂取カロリーに絞って見ると、酒さえ飲まなければ、そんなに苦でもない。むしろ必要な栄養素の量に届きにくいことのほうが難しい。サプリメントやダイエットシェイクのブーストっぷりがすごい。明日か明後日にぽろぽろAmazonから届くはずなので、またやっていく。
まぁ、なんとかまずは一ヶ月くらいは、ゆるゆるとやってみていくつもり。
そういえば、昨日、三が日が終わってほしくないと書いたら、今日届いた「しいたけ.占い」にこんなメッセージがあって笑ってしまった。
今の牡羊座の中でかなり強くある欲求とか願いが「お正月の雰囲気の中に浸りたい」というものなのです。(中略)久しぶりに訪れる穏やかな空気に触れて、自分をリラックスさせたいというのが本音であったりします。ここで言いたいのが、不安や心配にも休みが必要なのです。取り組むときに取り組めばいいから。今週は色々な情報とか世の中の動きから離れて、自分をいたわったり、穏やかな空気に浸るのが仕事になります。
1月4日(月)~1月10日(日)の牡羊座の運勢 | しいたけ占い | VOGUE GIRL
ははは。なんと気持ちにぴったりがっちりであることよ。今週はマイペースが吉ということでしょう。と、自分をいたわりつつ、できる仕事を前進させて、20時にPodcastを更新。終えたら、散歩がてらサウナへ。
2021年のサウナ初めは御徒町のプレジデントへ。月曜日なので、しっかり熱いサウナ室からの15℃水風呂は、安定の心地よさ。
今年もいろんなサウナで、いろんな楽しみが味わえたらなーと思いつつ、ぽやぽやする。
帰りにスーパーで食材を買って、今日はもうひと頑張りしようと、納豆おろし蕎麦(卵入り)をつくって食べた。鶏むね肉を買ったので、また明後日あたりにお雑煮第二弾といこう。
2021年1月3日(日)まぶしい大人
今日で三が日が終わってしまう。あぁ、さびしい。もっと三が日でいいのに。
三が日だけに特有の、ゆるくてしずかで、澄んだような時間。惜しい。もうちょっと欲しい。
今年、について考えている。今日はパッと頭に「うまくいく、を信じないようにしたい」という言葉が浮かんだ。うまくやる、上手にできる、こなす、いなす、効率的に……なんというか、そういうものに頭の先まで思考が浸かりきってしまって、なくしたものがある気がした。
だから、「もちろんそういう考えは大事だし良いけれど、あまり自分自身はそれを突き詰めすぎずに、むしろもっと『うまくいかなそうなこと』に頭と足を突っ込んでいってもいいんじゃないのかな」と。
数年前に買ったビットコインが爆上がりしていてびっくりする。それでログインなんかもして、ついでに積立の設定もしておく。平均的に買い増していくのいいかもしれないなー。ロボアドバイザー投資も同じように設定する。
投資領域も、これまでからすれば「うまくいかなそうなこと」だし、少しだけスタート切れた。あとは、なんだろうな……と思いつつ、数日前にコンカフェで「最近はビジュアル系でハマれる人がいなくて」という会話が蘇ってきて、最近のビジュアル系の曲を検索して聞いていく。
えっ。なんか数年前より、ずっと面白いというか、ぐぐぐっとくる曲があるんですけど??
ちょっと初期ガゼットっぽい荒々しさあって好き。
ボーカルの声がめっちゃいい、ミクスチャーな間奏も色気があって好き。
音がいい。ゴリゴリで固くて良い。それでいうと、ちょっとボーカルのアタックが弱い気もするんだけど、今後化ける気がしてきた。途中のベースソロがやばい好き。
イントロからしていいし、その後もエモ空気も含まれてて好きです。
全体的にバランスめっちゃいいし、これぞ!な感じで好きです。
はぁ、はぁ……いろいろ見たり聞いたりしていくうちに、ふつふつと想いが湧いてきたぞ。
いい加減、というか、そろそろ、痩せるの頑張ってみますか?
正直、それについての意味なんてあんまりないんだけども、他人から指摘されることの多さの面倒臭さもあるし、なんか今後の仕事を続けていくうえで、太めであることのデメリットを妙に感じてもいるのだ。
久しぶりに、むかしとても好きだったシドを見たら、みんなずっとかっこよくて、まぶしかった。自分が彼らの年齢に近づいているような(あるいは近しいところにいる存在になって)、初めてこんなふうな眩しさを感じた。
別にこうなれるとか、なりたいとか、そんなおこがましいことを言うつもりは一切ないんだけども、まぶしい大人がいるというのは勇気になるし、支えにもなる。
この決意がどうなるかわからないし、思いつきになる可能性も高いけど、書いておくといつか答え合わせができていいかもしれない。そうだ、それなりに、かっこよくなりたいのだな、僕も。
2021年1月2日(土)初詣
午前中に、Amazonの初売りが始まるので、それに合わせて記事を一本速報的につくる。こういうのは作業環境が物を言うな、と思いつつ、するっと書いてリリースできた。よし。
無事に終えて、Sくんと約束していた初詣に出かける。調布の近くの深大寺に。着いてからびっくりしたのだけど、財布を忘れてきていた。さすがにお賽銭はまだ電子マネー対応しておらず、Sくんに借りてしまった。すまん。
コロナは初詣にも影響を与えてはいるようで、深大寺の割に人は少なめに感じた。いつもなら、もっともっと並びそうなところを、すんなり参拝もおみくじも済ませられる。
やった!大吉!(Sくんが凶だった。出ることあるんだ…)
割に全般的にとても良いことが書いてあって、ホッとする。
このみくじにあう人は其の身發明にして才知をもって世に名を知られ大きに立身出世あるべしさなき人なりとも随分心ざしをみがきはげむときはそれ相応に用いられ仕合わせすべし
深大寺なので、蕎麦を食べる。十割そば美味しい…最近、こういう滋味深いものを、しみじみ美味しく感じるようになってきたな…。
お団子を無駄にきらきら玉ボケで撮ったりして遊びつつ、そのままSくんの家に行って、ゆるゆるだらだらと飲むことにした。
とろろが割引だったので、まぐろの刺身を買って、山かけにしてズルズル食べる。うまい。
Sくんの家の大きなテレビで、SHIROBAKOの劇場版を観る。すでに結末を知ってから見たほうが、あちこちの仕掛けや伏線に気づけたり、セリフによりぐっときたりして、とてもいい。
「宮守さんはなぜアニメをつくっているんだい?(中略)好きだから、で作るのは尊いことだ。だけどそれだけじゃだめだ。つくることでどうしたいのか。それがないと、遅かれ早かれ挫折する。僕は宮森さんたちには、自信と自負を持ってアニメを作ってほしい。熱意と愛情と野心に満ちた自分を成長させ、観るものを楽しませる、そんなアニメを。今を生きる君たちが未踏の大地に足を踏み出し、その姿を見せることで、さらに若い人々の道標になるような。そんな作品を僕は期待している」
劇場版SHIROBAKOより、丸川正人元社長のセリフ
自信と自負をもって作る。このセリフが、こんな重みを持って響くなんてな……。
夜は、チェーン系の中華居酒屋に入って、Sくんと食事をしつつ、「40代をどう迎えるか」について話し合う。僕は、課題意識はあれど、まだそれこそ「自信と自負を持って」はいられていないし、「未踏の大地に足を踏み出し」でもいない。実に、正月っぽい、良い会話だった。
もっとも、COVID-19は今年一年はそれほど変わりはしないだろう。僕にいまできること、すべきことって、なんだろう。それはもしかしたら、「自信と自負」を持つことと、なくしたそれらを取り戻すことなのかもしれない。30代の折返しには、良い目標な気がしている。
2021年1月1日(金)謹賀新年
あけましておめでとうございます。
年越しをまたいで朝5時まで酒を飲み続け、さすがに終盤は酔って、ほうほうの体で帰ってきたらしい。目覚めたら、仕事場の床に寝袋と毛布にくるまって、ころがっていた。まっすぐ帰ればいいじゃないか。
酒でぼんやりする体を、ぼんやりとさせる。どん兵衛の鴨南蛮みたいのを食べる。夜前から復調してきたので、自宅でお雑煮などをつくる。
お雑煮セットを贈ってくれた母の物資をフル活用。するめの胴を細く切り、どんこと一緒にHARIOの水出しポットで一晩寝かせる。
その出汁を軽く沸かして、鰹節を入れる。再度沸騰する前に鰹節は濾す。出汁に、鶏肉、たけのこ、戻したどんこを入れ、塩と醤油で味をつける。焼いた餅をお椀に入れ、柚子の皮と、三つ葉を添え、汁と身を注いだら、できあがり。
我ながら「実家で食べていた味に近いなぁ」と思いつつ、うまくできて一安心。母にも報告。
お雑煮、ほとんど出汁さえ取れればやることがないのに、美味しくて良い。するめもまだあるし、もう一回作ろうかな。
出汁に使ったするめは、水を吸ってボイルしたイカみたいになっていたので、刻みにんにくとねぎ、バター、醤油で炒めてみたら、めっちゃ美味しい肴になった。すばらしい。
スーパーでお刺身も買ってきておいて、ちょろっとだけ酒を飲んだ。元旦くらいは、何も考えずに、そもそも朝方までフルに起きていたのだし…と甘やかして、早めに寝床へ。
よむさんの同人誌『がんばれ同期ちゃん』を3巻まで読んでから、眠った。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。