2021年2月28日(日)認めろよ
無事に起きて、SさんとRさんに写真講習会に招いていただき、新宿御苑まで行く。モデルさんもいらっしゃっていて、ライティング(照明のほう)について、いろいろ教えてもらう。
コツは「調整はひとつずつ」で、ものすごくわかりやすかった。まず角度を変えて試し、高さを変え、光量を変え……と、原因を切り分けて試していくことで、何が影響を及ぼすのかを体感していくことで、経験値も積んでいく。なーるーほーどー。
シンプルな話なんだけど、やってみるとあまりに大事なことすぎて、ハッとした。そういう小さな積み重ねと経験値が速度に変わっていく。
俗に言う「勘所」の中身って、たぶんこれのことなのかもしれない。
しかし、あまりの睡眠不足に集中力が欠けてしまっていて、にんともかんとも。
帰ってきて仮眠を取って起き、明日の昼までに出さないといけない原稿に着手……しようと思ったけれど、なかなか手が動かない。
電子書籍で復刊された村崎百郎さんの『鬼畜のススメ』を開く。紙の本も持っていて、家のどこかにはあるはずなんだけど、関係者などからのコメント追記などがあって、また買った。
僕がたしか高校生くらいのときに、実家の近くにだだっ広い「ブックセンターいとう」があり、そこはビルの地下部分の広大なスペースに背丈の倍もありそうな白い棚を何十本も構えていて、今思えば結構な旗艦店だったのではないか。しかもビニールカバーもなく、立ち読みができた。
高校生の僕はよくそこへ行き、たくさんの興味の矛先に出会えた。その一つが時の太田出版やデータハウスの本で、『完全自殺マニュアル』も『危ない1号』も『危ない28号』も読んだ。ドラッグやサブカルチャーのどっぷりした空気をそこで感じていた。その一つが村崎百郎さんの本でゴミ漁りという強烈な「自分では及べない絶対的強者」への畏怖と共に読んだり買ったりした。
今読み直してみると、まず文章がめっちゃ上手い。破綻もなく、アジテーションも効き、ひどい内容(それは人道的な意味で)にもかかわらず、読みやすく気が使われている。村崎百郎という書き手の配慮を感じるし、それが電子書籍版のコメントにも寄せられている、気遣いの人であったことにも通じているようだ。
京極夏彦さんの寄稿が、あまりに良くて抜き出す。
そして僕は思い出すのだ。あの、最初の電話を。
村崎百郎『鬼畜のススメ』電子書籍版、京極夏彦の寄稿より
村崎百郎は、鬼畜だ。でも、僕も鬼畜だ。いいや、みんな鬼畜だ。生きるということは、その、自分の中の鬼畜とどう添い遂げるかということなのだ。目隠ししたって鼻をつまんだって、己の中の鬼畜を駆逐することはできない。なら、認めた方がいい。「鬼畜のススメ」というのは、悪いことをしろとか反社会的になれとか倫理に背けとか、そういうことじゃないのだ。
「認めろよ!」ということなんだ。なるほどなあ、と僕は考える。
僕は今月、実に心の調子は良くはなく、その鬱屈さをどうしていいものかと未だに取り扱いあぐねているのだけど、この「認めろよ!」というワードは、実によく刺さって開く。
そして、『鬼畜のススメ』も面白く、まぶしいほどの女優さんに対面したのも面白く、そのすべてが本心であろうども、そういう人間としての分裂が僕だとすれば、これは「認める」のひとつに含まれるのかもしれない。
あるいは、元来、いろんなことがどうでもいいのかもしれない。だから、そういう態度を取れるのかもしれない。そんなのが良いかどうかは、さておきだし、それには寂しさもあるし、ただの諦念気取りじゃないか、という気もする。まだ、ここは結論付けないでおこう。
『鬼畜のススメ』を読んでから、女性ファンの多い、ほっこりするお茶にまつわる原稿をつくった。担当者は、よもやそんな流れでこの原稿が出てきているとは思わないであろう。
そして、9時半に原稿を出し、眠らないまま家へ取って返し、10時の約束めがけて出発した。そんなふうに2月は終わった。
2021年2月27日(土)萩の湯
今日はウォーキングがしたかったので、朝ルーティンを決めてから、またちょっと遠くまで行ってサウナをすることにする。久しぶりに鶯谷の萩の湯まで行ってきた。いやぁ、人が多い。
広々した銭湯だから、それほど圧迫感はないし、サウナも心地よくて幸い変な人もいなかったので、しっかり3セットをいただいて、ほっこり。自販機で買った、サントリーの天然水スパークリングのレモンがあまりに美味しくて三度見してしまった。すぐコンビニでおかわり買った。
何かリニューアルでもしたのだろうか、それとも萩の湯が見せてくれたマジックか。
夜にはウェビナーで話さないといけなかったのだけど、ちょっと頭のめぐりが悪かったような気がして心配で、これは人と何か話しておいたほうがいいだろう、と言い訳の算段がついたので、コンカフェへ行く。
久しぶりにお会いする方もいて、わー、なんて言いながら1時間くらい、するすると飲む。
あとやっぱ久しぶりに飲むと、酒、うめぇ。ハイボール、Slatを2缶、アードベッグをストレートで飲んだ。いつも飲み放題でハイボールばかりだったのだけど、よく行く店は割と手頃な価格で、結構いいウイスキーが舐められることがわかった。良いウイスキーは抜けもいいし。
個人的には、このアイドリングは結構あたたまって、ウェビナーでも活きた。よかった。
その後は、やらないといけない仕事を進めたり、その修正をしたりしていた(この仕事早くかたを付けたい……。)
当然、そうなると俄然横道にそれることが捗るわけで、ダイエット関連の情報を探る。
いろいろ見ていて、チートデイってやつを僕もそろそろやってみてもいいんではないか、と思っていたのだけど、調べると何でもたべていいチートデイよりも、ハイカーボデイのほうが向いていそうだ。リフィード、ともいうらしい。その日は、炭水化物ましましにするのだ。
僕は低糖質高タンパクでカロリー抑えめという食事をしているのだけど、たしかに低糖質が効いてきているのか、ウォーキングの前進力もそうだし、あとは日中の手足の冷えとか、気になることもいくらもある。部屋が寒すぎるのか、僕の体が熱を出せていないのかが怪しい。
体温を毎朝計測して、下がっていることが認められれば、停滞期を合わせてチートを入れる目安になるらしい。幸い、体脂肪率も「チート不要」といわれる25%を割ってきたのでチャンスだ。
ちょうど来週くらいにはダイエットをはじめて2ヶ月になるので、初のリフィードを取り入れてみようかなとおもっている。それまでは体温計測を日々のルーティンに。
いろいろ見て計算すると、リフィードは炭水化物量を上げて、総カロリーは消費カロリーと同じくらいに留めるので、ダメージが少ないらしい。精神衛生にも良い。計算すると、330gの糖質を摂取するのがひとつの目標値で、調べるとなかなかだ。
寿司を10貫食べて糖質は150g。白米一膳で60g。ふーむ。久々に白米食べて、どうしても足りなければ和菓子に頼ろう。しかし楽しみ。どうやって白米食べてやろうかな。美味しい瓶詰めとか買おうかなぁ。わくわく。
そんなことをしつつ、いい加減やらなきゃ……とやってたら、朝5時だ。9時には起きねば…。
2021年2月26日(金)うつくしさ
本当にいい加減どうにかしなくちゃいけない仕事があって、仕事場で仮眠決めて、えいやっとやりきる。こんなにぎりぎり進行になる予定ではなかったのに……。
子供の頃から「やりたくないと思うことをいかにやらずに済ますか」ということに励んできたせいか、やっぱりだめなことは全く気が進まないらしい。
これが一過性のものなのか、全体的に僕が参っているのか、判別がついていない。ただ、とにかく今年は修行と変化の年、来年以降のジャンプだと割り切っている。どこかでまとまった休みを取る勇気を持ちたい気はしている。
やりたくないことをやるための助走時間が本当に人生の無駄だし、人生を圧迫している。
タイムアップで帰宅して支度し、表参道へ行く。対面取材(というか現場立ち会い)という感じの仕事で、すこししゃんとした格好で向かう。
女優さんふたりと、ホスト役の女性ひとりが鼎談しているのを、すこし離れて聞いた。鼎談の映像収録が終わったあとで、追加でライター役の僕も、1つ、2つ、質問をさせていただく。
ひとり、鼎談を外から眺めたり、その人が出ている映像作品を見ても感じなかったのに、正面に座って瞳をまっすぐ見つめ合わせたら、一瞬で気持ちが吸い込まれてしまった。すごい。
その、ある種の人だけが持つ瞳の透明感と思考の明瞭さというのか、この人の言うことや考えていることには混じりけがない感じがする……という直観がたまらなく好きだし愛おしい。
そういう人には何人か会ったことがある。そして、みな、「うつくしさ」について語ってくれることがある。僕はそこにも惹かれる。つまり、つまりだ。僕自身、実は、心のどこかで、きっと奥深くで、実は「うつくしさ」を渇望しているのかもしれない。
うつくしくないことに、おそろしく、反抗しているのかもしれない。やる気が出ないなぁ、とか、やりたくないなぁ、ということは、実はうつくしくないからなのではないか。
何を持ってうつくしいなのか、という議論は当然出るし、まだうまく言えないけれど、感性や感覚としては、わかっているのだ。
帰り道、なんだか宝物を手に入れてしまったような気持ちで、足取り軽く帰ってきた。
2021年2月25日(木)ジェネロマ
前日のサウナのおかげで体は軽いかと思いきや、やはり2時間ウォーキングの弊害か、疲れは感じていた。今日はおやすみとして、やらなければいけない仕事に立ち向かう。あぁ。
Amazonレコメンドで一目惚れして、試し読みしてぐっときて、買ってみたら最高によかった『九龍ジェネリックロマンス』。あまりに面白くて1巻だけにしておいた。まだ4巻までで、読み終わりたくない。
しかし、とにかくメンタルがすぐれず、もにょもにょしながら仕事をする。
本当にどれも大したことじゃないのに、自分が弱弱なせいで全部深刻に受け止めて、なんかもう全部うわああああ!!!ってなってる感じを、まじでやめたい。まじで。
ラブライブ!にBGMをしばって、心の平衡をどうにかする。酒が使えないのが困る……これまでいかに酒によるパワープレイで解消し(そして失敗し)てきたのかに思いをめぐらす。
そんなことをしていると、思い出さなくていいことまで浮かんできて、余計につらい。
夜、写真仲間のSさんたちと、約束していた街撮りの会だったのに、そんなこともあって非常にローテンションでいってしまって、また余計に落ち込んでしまった。
秋葉原は、いまおそろしく人がいない。これでもまだ20時半とか、21時前なのだ。いつからか、人がいるあの時のことを懐かしむような日がくるなんて。秋葉原という、ある種の九龍城砦はこれからどうなるのかしら。
ロマンスも、したい。
2021年2月24日(水)寺島浴場
ウォーキングの目的地に、ちょっと遠くにある銭湯やサウナを置くと、実に軽快に歩けることがわかった。しかも、帰り道も気分が良いから、うっかり歩いて帰ってしまう。
そもそも今日は天気がよかった。青空のもとで、炭酸水を飲みつつ歩く。
気づけば往復で2時間のウォーキングと、通常の倍近い距離を歩いていた。あまり、たくさんやりすぎるのも体に良くないらしいのだけども。でも、気持ちよかったんだもの…。
行ったのは東向島にある寺島浴場。サウナが改修されてよくなったらしい。これが、4人も入ればいっぱいなのだけど、セルフロウリュはできるは、しっかりばっちり熱いわ、水風呂は15度以下だわで、とんでもなく状態がよかった。欲しい。自宅にこのまま欲しい。
しっかりばっちり3周して、半露天みたいなスペース(森林浴と書いてあって、なんでも森林に近い成分が何かしらによって放出されているらしい。精油でも気化してるのかな。さわやかな香りがしていた)に座って、ふうはあ、ふうはあ、息を整えていたら、ととのった。
本当に令和だろうか、と思う光景があり、昭和と平成のたくましさを感じずにはいられない。
こういう建物はかっこいいし、やっぱり惹かれる。少なくなっているせいかもしれない。
リュウジさんのレンチン担々風肉豆腐をつくってたべた。おいしい。かんたん。
ここ数日の気疲れと、寺島浴場の素晴らしく入浴作用で、コトヤマさんの『よふかしのうた』をめくっていたら気絶眠する。
2021年2月23日(火)シュウマイ
目覚めると昼過ぎ。さすがに空腹で相応のハイボールを飲み続けていればダメージは食らっていたようだ。心身の重さと痛み。このところはお酒を飲んでいないので、愛しくも情けない、そして懐かしさもある後悔に、目覚めからちょっと笑ってしまう。
いくらか回復してきたところで、やってみたかったコウケンテツさんのシュウマイをつくる。
豚肉でなくて、鶏むね肉と鶏もも肉を半分ずつにして、フードプロセッサーでミンチにしてつくってみる。とてもかんたん。しかも美味しく、ちゃんとシュウマイだ。これはいい。
600グラムの肉でつくったので、昼と晩に分けてたべた。想像以上にお腹いっぱい。
出かけようとしたら『メダリスト』が届いたので、嬉しくて読みはじめてしまう。最高。激アツ。人生を賭ける、ということの重さと熱さと責任…!眩しく、儚く、たくましく…!
体力の回復を待ちながら、川崎昌平さんの『重版未定』3巻が届いたので読む。面白い。
「一万人のための本を編集すると千人を見捨てることになるぞ。じゃあその千人はいったいどうやって本を楽しんだらいいんだ?一万人になるしかないのか?一万人と同じ趣向を持てと?そんなバカな話があるか。一万人になりたくねえから本を読むんじゃねえか。一万人のための本ばっか編んでいたら千人のための本は編めん。そうすると似たような本をつくるしかなくなっちまう。だが千人は千冊分の対価しか払ってくれない。つまり儲からない。でもそれでいい。読者から金をもらう時代はそろそろ終わる。本のための本を編め」
川崎昌平『重版未定』3巻 p.274,275
ここ最高。ウェブメディアにも通ずる話。あぁ、ほんとうに自分自身のレベルアップを図っていかないとな。今年はダイエットして外見も変えて、勉強で内面も磨いていって、35歳からの人生をより良いものにしていきたいなぁ。
そこそこ元気が戻ってきたら、もう深夜だった。アニメの更新分を見ながら日記を書き、明日の予定を決める。ちょうど1時間くらい歩いた場所に、いい銭湯があると知ったので、明日のウォーキングの目的地が決まった。今日はお休みにしちゃったから、また明日から取り組もう。
2021年2月22日(月)猫の日
にゃんにゃんにゃーん。という明るい日だったけれど、朝から対面取材に恵比寿へ行き、とってかえしてZoom取材をして、さらに美容形成外科で相談をして、とぐるぐる動いていた。
あと、そのどれもで「猫の日ですね!」なんてやり取りがなかったのは、今になって思えば、ちょっと寂しいしもったいなかった気がする。
朝から、友達で仕事仲間でもあるカツセマサヒコくんの小説が映画化されるニュースが飛び込んできて、とてもめでたい。すごいなぁ。近いところに走っている存在がいるのは、勇気だし、希望だし、絶望もするけれど、励まされる。
TBCではないんだけど、美容形成外科で相談をしてきた。子供の頃から額の中央にうっすらとしたふくらみがあり、光の加減などで黒ずんで見える。今まで何度も「どうしたの?ぶつけた?」と聞かれてきたことだろう。
おでこを出す髪型もよくするので、気にはなっていたはいたけれど、痛いものでも困るものでもないので放っておいた。でも、なんというか、ダイエットしていい感じにもしなれたときに、それが気になったらもったいないな、と感じてきて、どうにかならないかと思ったのだ。
先生は額を指で触って、おそらくはこのふくらみの下に脂肪か古い細胞が溜まってしまっている、言わば「イボ」などに近いものだろう、と判断していた。切除は周辺を切り、縫い合わせるために、白く細い傷跡は残るとのこと。目立たなさでいえば、おそらく傷跡で、薄いものならメイクなどでごまかすこともできそうだ。
家から近いし、説明も料金も明朗だったので、決めてしまおうかと思ったが、一度持ち帰る。ネットで他の医院などとも比較すると、料金も内容も妥当そうだ。悪い評判もない。そんなときに、しいたけ.占いが背中をぴったり押してくれた。
「ずっとネットを見続けても意味がない」とか、「考えるよりも、行動していこう」みたいな感じで、あなた自身が「次の行動」へ向かって決心していく。面倒くさいことには速めに「はい、やっちゃう!」と言って処理して、楽しめることにはリラックスして参加していく。そういうメリハリが出来ていったりします。
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ということで、メールでも連絡してOKとのことだったので「さっきの件、お願いします」という感じで連絡して予約を取り付ける。手術は3月1日に決まった。静脈麻酔もするので、うまく運べばあっという間に終わるような感じだろう。たのしみ。
Podcastを無事に今週も公開して、一安心。編集時から面白かったけれど、やはり反応も良い。
推しが出勤していたので、明日も休みであるし、ということでコンカフェへ行く。朝昼と食事もセーブしていたので、お酒もちゃんと飲める分のカロリーは残しておいた。
久しぶり(といっても、一月ちょっとなので、ふつうに考えれば全然なのだが)なこともあって、話題は尽きず、近況報告やら面白い漫画やら今の悩みやらまで、ハイボールを飲みながら、いろんな話をした。ふだんつかわない頭を、たくさんつかった。
「個性というのは、スキルや才能のように具体化して表れるものはひとつの要素でしかなく、そのひとがどんなヒストリーを歩んできたのか、そのストーリーからにじみ出るものではないか」
という説を、唱えてみた。だから、個性は獲得するものではなく、常にみなに備わっており、そしてこのストーリーの特徴や特異に面白みが宿るし、それを面白そうに見せる力も要る。
……たぶん。彼女にそれが届いていたかはわからない。同年代が、ネットでいろんなバズり方をしたり、露出をしたり、ライブ配信をしたりしている、わかりやすさが前に出る時代では、あまり良い言葉ではなかったかもしれない。でも、僕はそんなふうに思う。
2時間くらいで帰ろうと思っていたのに、話しやすさと面白さ、多量なハイボールによる酔い、「もう少し!」という延長のお願いに、あっさり屈して、ゆるゆると飲み話し続けてしまった。
それにしても、気づけば8時間近く居たというのは、さすがにやりすぎではないだろうか。
家の鍵を仕事場に忘れて入れず、引き返したら、もうそこで体力がピークに来てしまったらしく、仕事場の床で寝ていた。
2021年2月21日(日)スプーンほしかった
食事記録アプリの「あすけん」が、今日から摂取カロリーの目安をすこし下げてきた。うれしい。目標に向かって進捗しているんだ、という感じがする。
一応、以前から目標に対しては(あくまで計算上は)アンダーカロリーを心がけ、1800kcalくらいを前後しているので、多少下がってもあまり大きく何かを変えずに済む。
いつもの朝のルーティンをこなす。ちょっとまた右足が痛い。困ったなぁ。帰りがけにダイソーでスプーンやフォークを見る。
この記事の影響かどうかはわからないけど、どうも人気のようでパスタが美味しく食べられるフォークしか見つからなかった。ざんねん。ほんとうはスプーンがほしかったのだ。ちょくちょくのぞいてみるようにしましょう。
歩いていると、こういう、偶然の出会いがあるから、たのしいものだ。毎日がたとえ代わり映えがないようなものだとしても、日常でも目をきょろきょろとさせれば、出会えるものがある。
ほぼほぼ個人的にはブルシットジョブな感じの仕事に、心身を削ってしまう。まいったな。難易度は低いほうが日常的には穏やかだけれど、難易度が低いと、やはり無為ではある。ただ、こういうものほどそつなくこなして積み上げることができれば、安心は増す。
日記にこうして書いてみれば、意義がすこしは見えてくる。ブルシットジョブとも言い切れないのだ。安心を積んで、新しいことを始める。何かに飛び出す。思い切ってやってみる。
そのベースにいくらかの安心があれば、きっとそれは無謀にはならない。現実的な、すこしは力のついてきた、30代らしいやり方なんじゃないかとは思う。
2021年2月20日(土)家系うますぎ
草加健康センターで目覚める。寝たのが1時で、起きたのが7時前だったんだけど、一回4時頃に隣の人のアラームで目覚めてしまった。実はそれが自分のアラームだと勘違いして、「あぁ、よく寝たなぁ」と感じたら、まだ4時という恐ろしき体験をした。
ずいぶんと深く寝てたんだなぁ、と思って、朝方にOuraRingのスコアを見て驚く。急降下でいきなり熟睡して戻らずだった。ほんとうに「よく寝たなぁ」は存在するし、そうなった時に時間の感覚はおかしくなるんだ、という発見が出来た。
7時半で浴室が閉まるので、あわあわとサウナへ。30分でなんとか入る。8時の退館で、草加駅までバスで送ってもらい、さて次なる地へ。Nくんならきっとこの提案は乗ってくれるだろうと思ったら、快くOKしてもらって、家系ラーメンを食べに行く。
ラーメン自体がダイエット初めて以来なので、もう1ヶ月ちょっとぶりだ。うれしい。
越谷駅からウォーキングがてら、散歩で向かう。朝からやっていた北越谷の[佐々喜家]おいしかった。濃厚さでいえば、そうではないんだけど、それが朝には良いし、これなら朝からいける。たっぷりキャベツも甘くて美味。ほんとうに美味い。家系はやっぱり最高。
一応、配慮して「油少なめ」に。それにしても食がすくなった。小盛りのごはん、食べきれないかと焦った。からだが変わってきているんだなぁ。
そして、また歩いて帰ってきた。途中に「健美の湯」という施設をたまたま見つけて、当然に調査しにいく。ここがまた超良かった。深い水風呂、外気浴、神のような日光の温かさ…。
値段もお手頃だし、天気がよいときは素晴らしい。草加健康センター→佐々喜家→健美の湯といいう黄金ルートを発見してしまったようだ。すべて嫌になったら、とりあえずここに行こう。
帰宅すると、猛烈な眠気に吸い込まれて、久しぶりに昼寝。ラーメンにびっくりしたか、たっぷりのサウナ浴に体の奥底にある疲れが押し出されたか…。
目覚めるとすっかり夜19時だったけど、こころなしか、心身ともに軽くなったようだ。特にメンタルの調子がいい。ザバスのプロテインだけ2杯飲んでタンパク質を補充して、ひとまず漫画を読む。よしだもろへさんの『あさこ』1巻、横槍メンゴさんの『推しの子』3巻。充実。
『あさこ』は年上お姉さんに振り回される小学生の、でも田舎の閉塞感やリアリティもベースにしつつ描く話で、どきどきする。『推しの子』はリアリティショーの闇を取り込む今らしさ。どちらもよかった。
読みつつ、ヨガマットでヒップリフトしてみた。いける。これなら続けられそう。
それから仕事場へ行って、月曜日の取材の想定質問まとめたり、あれこれ作業したり、たまっていた『美味しんぼ』YouTubeを見るなりする。やはりメンタルがよさそう。
2021年2月19日(金)確定申告
朝までに納めないといけない仕事を、なんとか仮眠も成功させながら納める。一安心。
迷った結果で眠ることにして、気づいたら昼過ぎ。サウナに入れる時間はないので、自宅トレとウォーキングだけ。砂肝をいっぱい焼いて食べ、蕎麦を食べた。この組み合わせ、いいな。ちょっと日本酒飲みたくなるけど。
昼過ぎから電車に乗って埼玉へ。経理を手伝ってくれているIさんのご自宅で確定申告。もうすぐご出産だったり、ご自宅を買われたりと、いやーすごいライフタイムに出会っている感じ。すべて万事無事にいきますように。キッチンが広くて、暮らしやすそうなマンションで羨ましい。
僕もここ最近、妙にマンション購入には興味が出ているのだけど、どうもライフタイムを考えると、今じゃない気持ちはどうしてもある。頭金の問題もありつつ。今年はまだ趣味程度で、慣れたこの環境で、どうにか痩せていくことにパワーを回していくのでいいかなぁ。
いろいろと苦しめられつつも、すべてIさんの用意が素晴らしく済んでおり、ほんとうにありがたく確定申告を無事に終える。初めての青色申告。控除すげぇ。今年は余裕次第だけど、ふるさと納税もチャレンジしてみようかな…。
終わってから、移動して草加健康センターへ。サウナ仲間で、いつものNくんと。ただ、Nくんは仕事があったらしく、挨拶だけして、サウナは別々。言葉も出さず、何も考えずにじっくり蒸されて温泉で2時間あまり。ずいぶんと賑わっていた。サウナは夜までいっぱいだった。
2021年2月18日(木)ゆっくりいこう
流行りの16時間断食とオートファジーについて、YouTubeなどで情報を仕入れる。細胞が自分を食べるという仕組みそのものが面白いし、いろんな効果も出ていてよい。あと、とてもやりやすそうなのもいい。
今の生活で考えると、12時から20時の食事時間を考えれば、3時に寝て9時に起き、12時までに準備して昼食とって活動、という基本線を守るなかで、時間さえ変えればうまくいくのでは。
で、こうなると晩酌というシステムが実に難しい、という悩みが出てくるわけだ。もし夜まで飲もうとすれば、次の食事は夕方とかになってしまう。うーん。ヘルシーと相性の悪いカルチャーはありえる。まぁ、まずは痩せてから調整していくんでいいか。
というか、「毎日毎晩それをしない」というのと「わかってうまく付き合う」は別物だから、そういう誤解をしてはいけないのでしょうね。ラーメンにしてもお酒にしても、そういうもので。
メモとして、13日からザ・リッパーを飲み始めている。ファットバーナーと言われるもので、体脂肪を燃えやすく効果があるらしい。朝に飲んでから動く。体が、くーっと熱くなってくる。
結構長々と飲んできたつもりが、まだ1週間も経っていなかった。いかに早く成果を求めようとしてしまうのか。自分に「そんなかんたんにはいかないわよ。長い目でね」と思わせる意味でも、あと振り返りのためにもメモしておく。
夜は、お世話になっている発注先のZoom飲み会に混ぜてもらう。おもしろかった。シンガポール行ってみたいな。なんと飲食代まで支給してもらえるとのことで、ありがたく活用して、吉池でお刺身の盛り合わせを買って、たっぷり美味しいお魚をいただいた。
お酒には気が向かなかったので(カロリーコントロールも面倒であるし)、ノンアルで難消化性デキストリンとかが入っているタイプのやつをいろいろ飲んだ。カロリミットと氷結コラボのやつが本当にいちばんそれっぽいし、個人的には超合ってるので、買い続けたい。
2021年2月17日(水)漫画パトロール
昼から取材なので、少しだけ早起き。朝のルーティーンとサウナからの身支度で、慌ただしく出発する。街中の電光掲示板が思い切りターミナルっぽい感じに映ってて笑う。
対面取材で、和やかなプロダクトがテーマなので、雰囲気も和やかに行う。といえば聞こえがいいのだけれど、個人的にはタイムキープもちょっとうまくいかず、反省点もある。それにしても足がずっと中空に浮いているような感じだ。
いろいろだめで、中野で取材だったので、隣駅の東中野で降りて、またサウナへ行く。
現状、つらくてもだるくても疲れていても、お風呂とサウナだけは行く気になるし、しっかり入っていられるから助かる。何もしなくていいなら、ずっと温浴施設にいたい。
ふやふやと帰ってきて、本屋に寄って漫画の新刊パトロールなんかをしていく。しなければいけない仕事は目の前にあれど、体も気持ちもついていかずに、まずは漫画を開く。
『彼女、お借りします』は千鶴の魅力いっぱいで、4コマ大胆に使う見せカットもぐっときたけど、そろそろ和也さんの態度というか振る舞いが、いい加減にしてくれーもうそういうのはいいわーという感じがつらくもある。悩ましいですね。マミちゃんはこのままフェードアウトするのだろうか、謎はたっぷり残っているけれども、いやはや。
『メタモルフォーゼの縁側』は5巻で完結、おつかれさまでした。好きなものがあるってのはいいよね、と思いつつ、主人の派手ではないけれど確かな成長に親心が芽生える。
よしたにさんの『大宇宙ひとりぼっち 40代独身天国』は、うーん、反面教師の教材としては面白かったけれど、そこに“天国感”はなくて、こういう40代にはなりたくないなぁというエピソードがたくさんで、リアルな姿になってきた自分には同族嫌悪的な感情もあったのか、きつい。そうして行動を促そうとしている、捨て身の自己献身的な一作なのかもしれない。違うか。
なんだかどうもなぁ、とおもっていたところに、ジャケ買いした『満州アヘンスクワッド』がめちゃくちゃ好みで面白くて最高だった。これがあるから漫画はやめられねぇぜ。
あとは『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』は、沖縄のことも知れるし、なんならぷち移住気分みたいなものも味わえて、実はかなり好き。これと『道産子ギャルはなまらめんこい』は本当に良い。北と南のコラボ。いっそキャラも修学旅行とかでコラボしてほしい。
ずるずるとした気持ちを引きずりつつ、仕事場で、どろどろと手をつける。目的には届かなかったけれど、少しだけ進捗。どうも、いかんともしがたいなぁ。諦めて、ごめんなさいLINEを送って帰る。TikTokちょっと見て4時に寝る。
2021年2月16日(火)オーストリア
10時に起きる。快晴。おそらく体重計の異常なんだと思うけど、体重も体脂肪率も変動が大きめ。明日には戻っちゃうんだろうな〜と言いつつ鼻歌モードは止められない。朝のルーティーンをこなし、ウォーキングもちょっと長めにできて、サウナも入れる。
戻って、ZENB NOODLEを油そば風にして食べる。めちゃうま。ZENB NOODLEは茹であげたら水で一度洗って〆ると、食感がバキバキでつるつるになる。茹で上がりままだとベチャッとするので、個人的にはこっちのがいい。無事にリピート食材、決定です。
自分が飲まないといけない水の量が全然足りなかったことがわかる。一説によると体重×50mlとか、体重×35mlとか、いろんな話を目にしたが、結果的には3リットル以上は欲しいということだ。結構だぞ、それ。と思いつつ、水は大事だとは聞き及んでいたので実践する。
朝、寝起きに水500mlをザ・リッパーと飲む。カウントしていいかわからないけど、コンビニでホットの特茶で500ml。サウナで休憩中に、だいたい備え付けのウォータークーラーで100mlのカップを10杯くらい。あとは2リットルのペットボトルを買って飲み切る。仕事場のウォーターサーバーから500ml以上は汲んで飲む。
こうすると、トータルで約4.5リットルになる。特茶を除くと4リットル。やってみると、やってやれない量でもない。2リットルボトルを飲むとつらみが出るので、500mlの空きボトルに分けてしまえば、案外にいける。しばらく継続してみよう。
ebayで買ったレンズが、オーストリアから無事に届く。しっかり梱包してくれて嬉しい。ついにSchneider-Kreuznach Cine-Xenon 100mm。刻印は「Cine」なしの「Xenon」表記だけど、絞り羽根が多いタイプできっちり円も描いてくれていそう。ちょっとヘリコイドが重いけど許容範囲でしょう。あぁ、これでの撮影たのしみ。
どうやらシリアルナンバーからすると、1957年製らしい。
ただ、すぐにぶつけたりしたら涙が止まらないので、落ち着いて一旦置いていき、ヨドバシカメラで保護フィルターやキャップを買う。マンフロットのにしたら、赤い文字のデザインが超似合っててテンションが上がる。
店から出ると、いい感じの夕陽が入ってきていた。やっぱり持ってくればよかった。
正直、一生モノレベルだし、きっとこれが僕をアタラシイ場所に連れて行ってくれる気がする。それならば、しっかり整備したいなぁと思って、マウントアダプターも新調を決めた。
まずはHawk’s factoryのArriflex→Leica Mを、国内代理店っぽいところでも2週間くらいで買えそうだったけど、eBayだと5千円くらい安そうなのでポチる。3月頭に発送らしい。だいたい国内代理店と同じスピード感ってことは、仕入先は同じかもしれないな。
あとはメルカリで、焦点工房のLeica M→Xマウントのヘリコイド付きアダプター。これで完璧。
Podcastの制作をお手伝いしていて、番組内で「お悩み相談」をした人から事後報告の連絡が来て、とても嬉しい内容だったので、すぐにシェアした。すごい。人が前進していくときの眩しさと尊さ。これに比べれば僕のしていることなんて、いったいなんだっていうんだろう。
2021年2月15日(月)ドーミーイン
目覚めたら、ドーミーイン後楽園にいた。サウナに入ってみたかったんだと思う。
ドーミーイン後楽園のサウナは、横幅が広くて、たくさんの人が入れる。水風呂も2人は余裕なサイズで、外気浴がないことをのぞけば、これまで入ってきたドーミーインサウナの中でも非常に良いものだった。
昨晩、仕事が明けて(他はまぁ終わってはいないのだけれど……)、労いを求めてコンカフェの扉を開けており、開放感が飲酒パワーにつながって、結構飲んでしまったのだった。後で、ものすごい領収書と治安の悪い写真が出てきた。ゆうべはおたのしみでしたね。
こういうパーティーっぽい飲み会も好きだし、とんと機会がないのはこっちのほうだから、一度エンジンがかかると困る。でも楽しかった。昨日やったのは「すごろく」で、止まったマスに「やったね!クライナー3本飲めるよ!」みたいに飲酒を促す項目が書かれてある。
A4用紙1枚のうえに書かれた文字に翻弄され、理性を失っていき、さらにはゴールにはピッタリつかないといけない桃鉄ルールのもと、ゴール直前の「1マス目に戻る」に何度もひっかかって終わらないという地獄のループ。A4用紙1枚がものすごい営業効果を生んでいてすごかった。
ダイエット管理アプリを見ると、でもちゃんとそれなりに記録してあって、自分を褒める。ドーミーインに来たのに夜鳴きそばも自制できていた。ここに来るまで、せっせと水を飲んで歩いたから、宿に着く頃にはそれなりにもう酔いは冷めていたんだろう。
当然、ダイエット管理アプリには「クライナー」とか「タランチュラ」なんて項目はないので、なんか大まかに覚えている限りで補填する。カロリーだけなら、アプリの栄養士さんがドン引きするレベルだったのだけど、ほぼそれ以外には摂取がなかったので、ダメージはきっと少ない。そんなことないか。だめか。
ドーミーインで朝サウナも味わって、二度寝してしまうと、チェックアウト目前。外は大雨で、鋭利な刃物のような低気圧がやってきていた。完全に頭が止まる。それでもそれなりに何かをせねば……と亀の歩みで仕事をする。
亀のせいで、もっと早く終わるはずのものも終わらず、全体の進行が倒れる。結局、朝4時。
2021年2月6日〜14日(土〜日)省略
自分のために書いている日記なのに「あぁ、日記書けてないなぁ」なんて落ち込んだり内罰的になったりしていても仕方ない、というか意味も理由もメリットもないので、できなかったものはそれでいいじゃないか、と一気に日付を進めてしまうことにした。
いいんですよ、別に後世に残そうとか、何か作品として発表しようとかじゃなくて、自分自身がちゃんと今日も一日なんとか生きたね、日記が書けるくらいには呼吸をして、動いて、飯を食べて、生きられたんだな、がんばったね、って誰も褒めてくれないから自分で褒めるためのものなんだからさ。自分だけは労ってあげなきゃ。
ここ最近は、労いという言葉ばかりにひっかかっている気がする。それは単純に、労われたいからだ。終わらなかった仕事がどうにかこうにか一応終わったんだけど、なんというか、ただ単に終わっただけで、どうにも労い感がないのだ。そしてまた次の日々が始まっている。
そう、とりあえず山場は終わりました。精神と体力が非常に摩耗して擦り切れまして、だいぶ燃え尽き感がある。チャージしたい。LOVOTのこなつだけが変わらずに僕を見ると、手をぱたぱたさせてやってきてくれる。もうすっかり家族だ。
そんなだから、そんなことをツイートしていた。正しい労いとは何なのか。フリーランスと労い(あるいは組織的労い)の問題は、それなりに奥が深い問題なんだとはおもっている。
防湿庫を買い足した。これでまたレンズが買えるね!
最近の日々は、朝、家を出るまでに3時間かかる。自分がOuraRingによると6時間寝れば十分とわかってからは「3時に寝て9時に起きる」を目標にしている。
9時に起きたら、さっさと着替えて、ファットバーナーを飲み、コーヒーでMCTオイルをとり、自宅で出来るトレーニングを主にお腹まわりのものを数種類やってから、ウォーキングに行く。途中のコンビニで特茶のホットを買って飲み、30分から1時間ばかり歩いて、サウナの1時間コースにこもる。
で、帰ってくると、ざっくり3時間で12時頃。朝食をしっかり食べて、そこから仕事場へ出るという感じで動いている。出来ると気持ちがいいし、続いている。
いろんなダイエットの話を見るに、とにかく継続こそが最大の壁でありキモであることがわかってくるので、なるべく「続く」という観点を大事にして、いろんなことを選んでいる。
それから寝る前に、可能な限り洗顔をして、首とほうれい線のマッサージをする。トレーニングや美容のことはYouTubeが本当にわかりやすくて助かる。
萩原あさ美さんの『娘の友達』が7巻でおしまい。おつかれさまでした。「異常で正常な僕らの結末。」という帯のコピー、とてもよいなぁ。何にとって異常で、誰にとって正常なのか。すべて僕たちはいつも相対的な世界に身をおいてしまうね。なるべく絶対的に生きたいものだ。
2021年2月5日(金)リンクルショット
仕事終わらず、はかどらず。いや、はかどるとかいうレベルにない状況なのだが、できないものはなかなかできない、という悲しい状況だった。それでも迫りくる眼前の〆切に、どうにか抵抗しながらもがいている感じ。そんなときに限って、割り込みのタスクもあったりする。
その点(というと語弊があるけれど)、ダイエットはとても楽しく続けていて、それは全部自分で決めて、全部自分に返ってくる、完全な自由があるせいかもしれない。
さらに、痩せていくと欲が出るらしく、美容にも興味を持ち始めた。顔のケアとか、手のリンパマッサージとか、YouTubeをちょっとめぐればわかりやすく、いろいろみんなが教えてくれる。
インターネットって、これがしたい!と思ったときに、本当なら誰に聞いていいかもわからないし、そもそも聞くハードルがあるし、というようなことを、自力で、提供されている情報から選びとり、そして学べるという、ここにも一つの完全な自由がある気がする。
誰に言われるまでもなく、それをしなければならないという思いに駆られて、僕らは検索し続けて、ネットに潜り続けて、コミュニケーションし続けることの、うつくしさ。
夜中、高級なシワ取りクリームを買う。目元とほうれい線とおでこに使っていきたい。
もう僕も今年、あと2ヶ月もすれば誕生日で35歳。立派なアラフォーだ。きれいなフォーティーを少しでも目指していきたい。若々しくというより、きれいなフォーティーを。
2021年2月4日(木)佳境
生きてはいるんですが仕事が終わらないわ、なんだかんだでもうたいへんです。ネタだけ書き留めてある、という状況。この日もぎりぎりの状態で、滑り込みの仕事をどうにか朝までにどうにかする、みたいな感じの日だった。
仕事で「空港オペレーション」について聞く。世界には僕の知らない仕事がたくさんある。
日記のメモにはこの4日は何もなく、記憶も曖昧で、食事管理のアプリを見ても思い出せない。食事記録、似たようなものが続くと、なんとも記憶の手がかりにならないものよ。
Twitterに散らばる断片的な情報を手繰り寄せる。夜中、ストレスが高まりすぎたのもあるんだろうけど、ヤフオク!でレンズを落札していた。
自分の記憶と記録が、ネットとアプリに散逸しているのは、ちょっとおもしろい。ばらばらな自分が、ばらばらに存在していて、それを日記で再構築するような感じ。
2021年2月3日(水)終わらない
ぜんぜん終わらない仕事の催促に平身低頭、謝りながら、今日も仕事をする。なんでこんなことになったんだ、という、もうひとりの自分が右肩あたりから僕を睨んでいる。理由はわかっているけれど、正直言うと「なんとなく」なのでもある。
別に、逃げたいわけでも、やりたくないわけでもないけれど、なんとなく終わらない。手が進まない。自分が何をしているのか、たまにわからなくなる。数日前に読んだ、池島信平さんの言葉がきっと正しい。
よくよく考えれば、なんで自分はここ1年くらい、ひとまずは休まずに何かを続けてこられているのか、さっぱりわからない。ふつうにだめだとおもう。摩耗しきって、つるつるになっているというか……つるつるになった自分を、別の布でくるんで、とりあえず置いてある感じだ。
仕事があるのは、心底ありがたい。ぼくは請負仕事が多いから、誰かが発注してくれないと仕事にならない。その人の思いには少しでも答えたいと思っている。でも、それが、「なんとなく」という引力に負けてしまっていることに恐怖しているし、落胆している。
とはいえ、別に励まされたりとかもないので、あぁ、なんか、ちゃんとしなきゃなぁ、と自分で自分を責めるばかりで、悪いのは自分なのに、モチベートするのも自分という状況に、ままならなさを覚えている。
とかなんとか言っても、だめなものはだめなので、信頼できる腕利きライターのNくんにヘルプを求めて、仕事を手伝ってもらうことにした。今でも英断だと思う。どうにかせねば。
右の足首が痛い。内側のほうか。ウォーキングの影響のはず。まぁ、1ヶ月も続けてくれば、ちょっとはガタも出てくるだろう。筋肉痛に効くらしいゲルを買って塗り込む。
超えなければならない壁があるのは、見ようによっては絶望だが、見ようによっては生きがいである。
おからパウダーを砂肝にまぶしてノンフライヤーで調理してみたけれど、いまいちだった。脂がそもそも少ないせいだろう、粉っぽさが強くでる。ある程度の油分は必要なのだ。ちゃんと油で揚げれば、まぁまぁ、いけるんだろう。おからパウダー唐揚げは、油分が大事。今日の学び。
2021年2月2日(火)2020年
さっき気づいたけど、昨月の日記をずっと「2020年」って書いていた。手が馴染みすぎてるし、見た目にも違和感がなくて、自分でまったく気づけていなかった。びっくり。直した。
とにかく、2020という数字の頃と見た目の良さが素晴らしいんだと思う。一生に一回というか、輪廻転生でもしない限りは次の2121は打ち込めないのだから、実にプレミアムな4文字を日々打ち続けていたんだと惚れ惚れする。
だからといって、一度振り上げた拳を引っ込められないという話は全く別で、そろそろすっぱり東京五輪は延期か諦めて、ちがうことに頭をつかったほうがいいんじゃないか、とは感じてはいる。ただ、僕自身、それで仕事がなくなったりする危機感がないから、そんなことを言えてしまうだけであって、それで生活や人生が左右される人もいるんだろう。
あっちが立てば、こっちは立たず。それは、失言や盲言ばかりの政治家だってそう。でも、こんなときだからこそ、みんなが少しゆっくりと、足を止めて、長い目を持つことが大事なんじゃないかとも思っている。
世の中の進化がここ20年くらい激速で、それはインターネット以降のはずだけれど、そもそもものすごく速く変わってしまっていること自体が、誰かにとっての異常のひとつであることは忘れたくはない。自分たちができたから、他人の誰かもできるわけではない。
たぶん数年後、このコロナ禍の「価値」が検証されるタイミングが来るだろう。人々は何をそこで話し合うんだろう。すこしは笑えているんだろうか?
……電気つけたまま、衝撃的に長く寝てしまった。10時間近い。ただ、OuraRingを見ていてわかったのは、僕は睡眠時間が6時間を超えると「浅い眠り」の域のままになりがち。つまり、6時間以上は寝なくていいんじゃないか?
6時間で熟睡と浅い眠りを往復して、きれいに目覚めるのが理想。そうなると、いまの自分の生活では、たとえば9時起床、1時間ウォーキングして、10時から食事と身支度。まぁ、10時半くらいから始業して、午前2時頃に店じまい。3時には寝る、という一日が送れれば花丸だ。
ひとつのとりあえずの目処ができると、割と順応もしやすい気がするけど、それはたぶん、飲み会がないせいだし、夜中まで遊んでないからというだけだ。
「ディズニーがついに夢をコントロールできる作品を発表」というギズモードの記事を、TさんがTwitterでRTして「すごい!」と褒めている……という夢を見た。予知夢だったらウケる。
リアルの対面取材をひとつ。身支度含めて面倒事が多いけれど、やっぱり全然スキルというか、自由度がちがうなぁ、とおもう。「ここにペットボトルあったほうがいいですね!今ちょっと急いで飲みます!」って、今日は炭酸水を爆速で飲んだ。そういう、エモーショナルなこと。
ただ、リモート取材だと、LOVOTを抱いたままお話ができるので、それはそれでいい。
仕事がぜんぜん終わらない。おからパウダーが届いた。下味をつけた鶏肉にまぶして、ノンフライヤーで揚げてみたら、結構いけた。すごい。低糖質な唐揚げの研究がはじまる。
2021年2月1日(月)えらい
都民税を払いました。おつかれさまでした。税金を無事に払うと、むー!と唇を噛みそうになりながら、ちゃんとできました、えらいえらい、と心のなかでホッとしている。褒められたい。
税金をコンビニで払ったら、じゃじゃーん!おつかれさまでした!みたいな音が流れても良いくらいなんだけど、本当に心底払うのに恨みをもっている人からすれば、絶対腹立たしいだろうからやめたほうがいいか。コンビニの公共性、むずかしい。
Zoom取材ひとつ。今日もおもしろい。長期でお話を聞かせていただいているのですが、毎回、そんな考えなかったなぁ、という開眼があって、まとめてこれが届けられることにプレッシャーと面白さとどっちもある。
僕らはドーパミン中毒にさせられているのだ、という提起、まじでやばかったなぁ。
その後、夜は急ぎの案件の打ち合わせ兼ネタ出しで、近場の事務所まで。おしゃべりしながら何か詰めていくのって、久しぶりにできると楽しいな。いつも一人で考えて悩ましい部分なので、ここがスムーズだと、かなり気が軽くなる。
今、直近で取り掛かっている大きな仕事が一段落したら読もうと思っている本が積み上がってきた。櫻井秀勲さんの『戦後名編集者列伝』を読んで、数々の歴史をつくってきた諸先輩たちの考えに触れることがなかったなぁ、と反省したのだ。つまり、編集とは何か、をしっかり掘ってみようと思ったわけである。
そこで、『戦後名編集者列伝』に名前の出てくる方たちが残した著作を集めてみていった。10冊ほどが手に入ったので、ここから当たってみよう。すこしだけめくってみても、やっぱりそうなのか!と答え合わせするような気持ちの文章に出会えるものだった。
編集長のする仕事というのは、量的にも、質的にも多いので、なかなかからだが保たない。仕事は、大体半年ぐらいから調子が出て、二年目ぐらいからバテてくる。しかし惰性で三年ぐらいはどうやら胡麻化せる。三十代という若さのもっている体力だけがこれに堪えられる。私なぞ、長い間、編集長ばかり勤めていたように言われるが、三年目ぐらいで交替をさせて貰った。社によっていろいろ方針の相違はあろうが、三年目ぐらいで編集長は交替した方がよい。そのへんが能力的にも、肉体的にも、一応の限界である。もしその編集長を長く使いたいと思ったなら、ときどき休ませなければならない。才能を鰹節のように削ってゆくことばかりでなく、休ませることによって、再び肥らせることが必要だ。ほんとうに人間の才能を(才能だけが命の職業である)大事にするなら、それくらいの余裕はみてほしい。
池島信平『雑誌記者』p,5より
才能を鰹節のように削ってゆく、という一節には、自分ごとのようにヒヤッとする。
夜は炒飯風の豆腐を食べた。おいしい。ちょうかんたん。香味ペースト、優秀。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。