2021年3月30日・31日(火・水)さよなら3月
リモート取材をしたり、リモート打ち合わせをしたり。沖縄に住んでいる人にお話を聞いたら、てっきり住環境を求めて変えたかと思いきや、それは「理由の半分」だと言っていた。その人は台湾や香港への出張が多く、住んでいる石垣島の空港からだと近いそうだ。事業戦略としての選択でもあったわけだ。ははー。なるほどな。
そんなことを聞いていると、僕もうずうずと引っ越したくなってくる。そのタイミングで、不動産サイトで面白い物件が出てきて、すぐに内見の申し込みをしてみる。週末に行くことに。どうなることやら。
仕事のエンジンは少しずつかかりはじめてきたようにも思う。引っ越しをしよう!という新しさには先立つものが必要だったり、単純に気候があったかくなってきたりしたのが良かったんじゃないだろうか。春は好きだし、桜も咲いているし、ぼくも仕事しようと思う、みたいな。
まったく論理のかけらもなにもないけれど、気分なんてその程度のもので、とうてい他人には伝わりきらないものだという証じゃないか。それは自分でも、他人からのもそう。理由なんて、考えても本人にもわからない、そういう漠然としたものと付き合いながら生きている。
3月の最後にはPodcastの収録があった。今回も最前列でトークイベントを見ているような気持ちで楽しかった。なんか、自分でもしゃべりたくなってきてしまったけど、何をしていいのかはいまいち見えていない。なまじ色々やってきているせいで、よくもあり、わるくもあり。
シュウマイが美味しくつくれたので、自信を深めた。
2021年3月29日(月)親知らず抜歯1
右上の親知らずを抜歯した。歯科矯正で歯を動かすためのスペースが必要で、この右上だけは早めにしておく必要があった。とはいえ、僕は上下左右ともに抜いてよい「使っていない歯」で、特に下は横向きで危険なので、ここから数ヶ月は親知らず抜歯祭りが続く予定。
麻酔もよく効き、痛さはない。抜くときに重く圧力をかけられている感じや、歯が悲鳴を上げるような感覚はあるにはあるのだけど、痛くないので脳が混乱している間に終わった。
抜かれた親知らずを見て、先生が「しっかりした歯ですねー。血まみれだと可愛くないですから、ちょっと拭いてみましょう」とガーゼで血をぬぐってくれたのだけど、その立派な親知らずのことよりも、先生の「可愛くない」という言葉に気が取られていた。やはり何かが極まってくると可愛いという感情を覚えてくるものなんだろうか。
しかし右上の親知らず、ちゃんと大きく、虫歯もなくて根っこもしっかりしていただけに「自分の体から健康なはずのものを排除してしまった」という嫌悪感めいたものに結構やられた。いや使えてない歯だから仕方ないんだけど……。
緊張からとかれたせいか、帰宅中に猛烈に眠くなり、すぐ昼寝。起きて仕事とかPodcastの更新とか。食事、抜歯後なので流動食がよかろうとプロテインがメインになってしまった。
夜中、昔のテレビ番組「特命リサーチ200X」の宮崎駿回を観た。宮崎駿作品に臨場感やキャラクターの生命感を与えている(と考えられる)科学的な理由を紹介していた。知覚像、多感覚ニューロン、重力に逆らう細やかな動きなど、どれも面白い。
どうにかこうにか原稿一本仕上げて納品。朝6時半。抜歯後の食事にシチューが勧められていたウェブページを見たので、たしか冷蔵庫にあった残っていたクリームシチューのもとで、起きたらこしらえよう。
2021年3月23日〜28日 トンネル
ハッ、としたら火曜日から日曜日まで過ぎてしまった、というような1週間だった。果たして、しいたけ.占いの言うような「17歳のワクワク」は取り戻せたかはわからないけれど、それにしても、とにかくひどく低空飛行を続けた日々だった。そして、まだ角度は低いところにいる。
火曜日から水曜日は、Nくんと秩父の[新木鉱泉]という旅館で、卵水とも評されるステキな冷鉱泉を堪能し、水曜日から木曜日は新規オープンの[ドーミーイン池袋]で黒湯とサウナを。さらに、木曜日は仕事の取材がてら、これも新規の[カプセルプラス横浜]でサウナ。
しっかり汗を流して楽しめる心の余裕はあれど、こと仕事になると、一向に手も頭も動かず、読まないといけない文章は目から滑り、考えるべき言葉は実を結ばず、ただ苦しいばかり。「自分がすべきこと」に飲み込まれているままに溺れてしまいそうだった。
コンカフェに行って推しと話したり、友人とPodcastの収録にお呼ばれしたり、そういうときにはかなり自分自身を保つことが(本調子ではないにしても)できているなかで、おそらく根本的なところからの自分を支える要素が欠けているままなのが、良くないのだろうと思った。
根本的が欠けていても他に頑張れる要因があればいい。たとえば、自分ひとりではない生活があるとか、喉から手が出るほど欲しいものがあるとか、駆動させられる大義があるとか。そういうものが、すこんと抜けてしまったまま、自分自身を奮わせる動機がないのだった。
しかし考えようによっては、そんなものは持っていないほうが普通かもしれず、周りだって誰もが持っているわけでもない。
シオランの言うように、「人生に意味はない」からスタートし、「人生には目的がないという風に言い換えられる。なんのために私たちは生まれた?――なんのためでもない、だから私たちに存在意義はない」からこそ、人生は楽しめる。それは理解していても、おそらくどこかで自分は「楽しんではいけないのではないか」という強迫観念と、どうも向き合っているらしい。
この呪縛にも似た締め付けから解かれるには、自分自身で寛解に導くしかない。そして、そのためにも安定的な生活は必要であり、ともかくも目先に迫るあれこれに、とりあえず真面目に向き合って頑張ってみるという作戦は、わかりやすく、功を奏するようにも感じている。
本を読む時間を意図的に持ち、良い言葉にも出会える。高橋一清さんの『芥川賞直木賞秘話』には先輩からの良い学びをいただいた気持ち。
恋愛小説を日本の古来の表現を使うと相聞といえるでしょう。相聞と挽歌こそ日本文学の二大要素です。いかに人を好きになるか、そのため人として自らを高め清めていくかが、相聞の底にある真情です。挽歌は、愛する人、好きだった人を亡くした哀しみを表したものです。ここでも清い人の心が底にあるから、哀しみが深く心を打つのです。
高橋一清『芥川賞直木賞秘話』p,89
これは「何を書くか」ということへの回答の一つ。この「自らを高め清めていくか」は、高橋さんの仕事の美学にも関わってくる。
小説を書くことは、有名人になるためではありません。人として生まれ、文章を書く才能と機会を与えられ、自分の生きた証を示すこと、それがその時代に共に生きた人々の生きたしるしとなるような、そういう仕事をするのが小説家、文学者だと思うのです。私がこうした自分が作家に求める姿勢を、出会った作家志望の方々に、まず話しました。
高橋一清『芥川賞直木賞秘話』p,96
では編集者はどうか。編集者は、いま、この世の中の様子をしっかりと見て、世相に対する感想、批評の上に、新しい時代の考えを導き示すことと思います。文明批評の文化活動です。別の言い方をすれば「精神の世直し」です。今を生きる者たちを描く小説、それが自らの思いを率直に、自分自身に忠実に書くものなら、自分が生きる世の中が、このようであって欲しいとの願いも込められていきます。
ちょっときつい言い方もあるけれど、言いたいことに賛同できるところもある。何が今、必要になるか、という観察者であり、思考者であり、提供者であり……。
一方で、吉行淳之介『わたくし論』が届いて、創作に関する部分を読んで、感ずるところもある。ただ、この間にある部分が成し遂げられたとき、「商品としての小説」が実現できるのではないか、とも思った。
しかし、私は小説を、大衆のために果す役目や人生の教師の役目などと結びつけるのはまっぴらである。まっぴらであると同時に、小説に関してのそういう考え方は、思い上りというものだとおもう。
吉行淳之介『わたくし論』p,51
自分の中にいる一人の読者だけを意識して作品を書き上げた後に、私は自分と精神構造や感覚・感受性の似た少数の読者が、あるいはこの作品を愛読してくれるかもしれぬ、とはかない期待を抱く。しかし、大して大きな数字を予想することはできない。
ここらあたりから、私のいううしろめたさは出てくる。そのうしろめたさは、商品として鐘を受けるはずの作品において予想される読者の数が少いということよりも、小説というものを考える姿勢自体の中に、つまり自分自身のための勝手な作業が職業として通用していることのなかに、より大きく比重がかかっている。
自分は何に加担しているのか。できることはなにか。そして、それができる場所で、考えて、伝えていくこと。こういう仕事なのだ、という姿勢の見直しが、僕には出てきた。
まだ夜のなかにいるけれど、明るい先にある光を、すこしだけ見つけたような気がする。
2021年3月22日(月)体調不良
朝目覚める。体調甚だ悪し。OuraRingのスコアを見ても、全く熟睡できていない。体温が高くなっているようで、計ってみると37℃台になっている。酒の影響もあれど、通常に体調不良か。
まったくもって心身が言うことを聞かず、12時からのウェブ会議も2分前まで寝て、画面をオフにしたまま参加する。ぐったりだ。15時、予約していた歯医者に向かうも、持参を約束された保険証が見つからず、ダメ元で伺ってみるも初診には保険証が必須らしく、無駄足に。
心身がだめなときに自分をもっとだめにすることがあると、まったく調子が出ない。歯科矯正のせいで痛くて食べ物がうまく噛めないので、食事も楽しみきれない。まいった。
いくらか体調回復してきて、自宅でTVerでバラエティを見つつ、スピンバイク60分。
夜は「プロフェッショナル仕事の流儀」の庵野秀明回、「万年2番手だった麒麟川島が転生したら千鳥おぎやはぎ山里を従えるメインMCだった件」とテレビで見た。どれも面白い。庵野秀明さんが「頭の中で考えていることだけでは面白くない」といったことを言っていて、ささやかながら理解できる。
ふしぎと空腹が来て、ローソンで糖質0麺、ゆで卵、カップ味噌汁を買って食べた。
夜中、木曜日に行く取材の質問案を考えたり、やらねばならない原稿に手を付けたりする。しいたけ.占いに「どこか17歳ぐらいの、自分がバカだったころに戻る感覚を持ってみてください」と勧められる。
17歳といえば完全に暗黒期だけど、どうだったか。当時の日記を少し読み返してみるとしよう。3月22日の日記を読む。相変わらずひでぇ。
そうそう、自称メイドさん好きの私も、「メイドさん属性チェック」と「御主人様度チェック」やりましたよ。
メイドさん属性は2027ポイント。まさにメイド萌え。メイド萌えという言葉はあなたのためにあるようなもの。
御主人様度は74%。『御主人様』らしくない御主人様。調教、人徳、信頼、管理能力はどれも随一。
最もメイドに好かれるタイプです。
聞きましたか?俺はメイドの主となるべき素質はあるようですよ。明治に生まれていれば、人生変わっていたかもしれませんね。ていうか明治に生まれていた時点で人生違いますか。なんでもいいよ。メイドさん欲しい。
というかそんなことでガタガタ言ってないで、彼女のひとりでもつくってのろけてやれって話だよ。
この空回りに近い馬力ってどこから生まれてたんだろう。めちゃくちゃくだらないことなのに。きっと、いろんなことを知らなくて、いろんなことに期待できてたんだろうなぁ。
でも、でもさ。自分の日常がある種のルーティンにあることは疑いようがなく、それはそれとしてある一方で、それこそ庵野秀明だって自らを「面白い」方向へ変えていったように、僕は僕をもっと面白がらせてやらないとだめなんだと思う。
メイドさん雇いたい!だって、野望らしくて、とても良いじゃないか。
いよいよ春休みになります。私には何が出来るでしょうか。
何かひとつだけでも、自分の中の物を消化して、昇華して、形に出来たらと思います。
こういう17歳くらいのことを思い出して、ね。
2021年3月21日(日)新橋
夕方から新橋でNさんと飲んだ。僕から誘った。Nさんとは数えるともう15年くらいの仲になるのもあって、いつも待ち合わせで顔を見つけるたびに、なんだかホッとする。帰ってきたな、という感じがしている。
東京には久しぶりに雨がしとしと、どしどし、降っていて、湿っぽい空気が満ちていた。日曜日の新橋はどこか寂しくて、人通りも少なく、街がずいぶんおとなしくなってしまったな、という思いが湧いた。この街に、希望を感じろといわれても、なかなか難しいだろうな。
希望と地価は比例しないといけないんだと、思いつきのように今、手から湧いて出たきたけれど、そういう意味では東京はどうなんだろう。何もかもが高すぎるような気もするし、日々流れてくる魅力的な地方の不動産情報を見ていると、もう東京が戻れないだけなのではないかという気もする。いや、それでもやはり、東京は魅力的なんだろうか。
東京の魅力を知るために、わずかの間でも、東京を離れる選択も必要なんだろうか。
新橋の酒はうまかった。やはり酒は雰囲気も込みで飲むものだな、としみじみ思う。
しかしながら、それが正しく躰に良いとは限らない。心は相当に楽しんだし、時間を気にしない時間を過ごせてよかったのだけど、自宅に帰ってから、しこたま吐いていた。理由はわからないままだった。飲みすぎたのだろうか。
カロリーは厳しめに見ていたし、つまみも選んでいたつもりだが、相当出たので計算は有耶無耶になった。ダイエットを始めて酒を控えるようになり、むしろ弱くなっているような……。
2021年3月20日(土)矯正開始
13時過ぎに起床。自室でのトレーニング時に、届いたRIZAP 3DShaperを試してみる。腹部にじわじわと来るEMSの刺激。腹部の脂肪がもっと取れれば、より強く感じるのだろうか。
これ一つで痩せるという感じよりも、おそらくEMSでインナーマッスルを震わせることで深部を活性化させ、その後のウォーキング時の効果が上がるのではないか、と期待をしている。そのせいかわからないけれど、今日は30分足らずの運動だったけれど、いつもより汗がよく出た気がする。効果のほど、続けてウォッチしていかねば。
ささっと1時間弱のサウナをはさんで、昨日に続いて矯正歯科へ。上の歯にブラケット装着。痛みなどもなく、問題なく終える。あぁ、そうそう、子供のころに予備矯正をやっていたこともあって、ブラケットの違和感に幼いころの記憶の蓋が開く。
上の歯は唇で大半隠れることもあってか、セラミックなことも手伝って、あまり目立たない。もっともマスクをしている時間が多いので、余計に見えないわけだけど。
コロナはいろんなものを失わせているけれど、いざ来るアフターコロナのために自分を変えていっている感は、ほんとうに良い機会になっている。下の歯は、また上が進んでから装着するらしい。数時間後に痛みが出てくるそうだけど、たしかに違和感と共に痛みもある。痛さは効果の表れのひとつと考えれば、今ならガマンもできるというもの。
夜、仕掛りの仕事をひとつ納品して、一息。1時間あまり、うたた寝する。ブラケットの痛みはあれど、気にせず眠れる程度ではあったので、なんとか付き合っていけそう。
松岡圭祐さんの『小説家になって億を稼ごう』が届いたので読む。創作講義部分は、たしか池波正太郎が似たようなことをしていた記述をどこかで読んだ気がする。でも、言われてみると現代的なメディアミックス環境でも合っているように感じるし、とても有意義。
この本の白眉は広範のデビュー後に来る契約の重要性や映像化の際の振る舞い、編集者との付き合い方などを、はっきりと筆者なりの考え方で書いていることだろう。一度でも読んでおけば、自分の身に起きたときにも準備ができるというもの。
表に出てこない話(なぜから表に出すことそのものにリスクもあるし、やっかみもあるだろうし、書き手にあまりメリットがない…)だけに、一度でも職業作家を目指す人は読んでおいていいように感じた。モチベーションも上がるだろうし。
深夜、Amazonの新生活セールをのぞくも、あまりピンと来ず。いつものプロテインと、買い増したかった外付けHDDがお値打ちだったので、それだけ買う。寝る前に大さじ1杯のはちみつを取ると睡眠の質が向上し、脂肪燃焼に効果が望めるらしいので、夜中のドン・キホーテをこれからのぞいてみるつもり。ちゃんとしたのがあればそれを、なければ明日成城石井あたりで買う。
2021年3月19日(金)85点
昼過ぎ、検査をした矯正歯科に行って治療方針を聞く。型取りされた自分の歯並びを見て、体感的にわかっていたものが三次元化されて、そこに在るのが新鮮だった。たしかに鏡で知っていた僕の歯並びで、そう思うだけで妙な愛おしさと気持ち悪さが同居している。
で、結局、2つの矯正歯科を比べた結果、こちらの医院にお世話になることにした。理由はいくつかあるけれど、料金が数十万円違うことと、セラミックのブラケットを選べたのは大きい。治療期間もほぼ同じくらいで、方針もそれほど違わなかったこともあったし。
もともと上の歯だけ直す予定が「下は処置しなくて良いのか」と聞いてみると、先生は理由も付けたうえで「下は取り立てて直さないといけないわけではない、全体でいえば85点くらい。上の歯では100点を目指していくので、理想を言えば下も100点にしていくのはアリ」という。
ここで問答無用で上下を行うのも一つだけど、100点と85点なら、まぁ確かに大きな問題も起こりにくそうだ。値段も当然に上下で倍になる。とはいえ、せっかくなら上下で100点、年をとっても良い歯を少しでも噛み合わせて残したいなぁ、と思って、上下での処置を決める。
たまたま空いていて、翌日にすぐ設置日を設けることができた。
診察後、ウォーキング。途中、医院から紹介を受けていた、別の医院で親知らずの抜歯の電話予約を入れる。なんでも「おそろしく抜歯が上手い先生」とのこと。やっぱり先生によって、そのあたりの得意不得意なんかもあるものなんだなぁ。
上の親知らずは矯正で歯を動かすスペースを確保するために抜く。下の歯は、完全に横を向いてしまっているので、神経をどれほど傷つけやすいか、進行状況を検査した上で判断する、ということになっている。
そういえば、先生から歯磨きがちゃんとできている、と褒められた。思い当たることはないのだけど、ほぼジェットウォッシャーのおかげだろう。あれは本当に隅々まですっきりする。
黙々と仕事や作業をして、深夜帰宅。メディリフトなどのEMSに加えて、届いた「SIXPAD ハンドパルス」を試す。おおおお。手の平に心地よくも厳しい振動……明らかに振るわないような部位に効いている感じがある。手は仕事柄、よく使うので、しっかり動くに越したことはない。
2021年3月18日(木)ガマンすず
二度寝してしまって朝、運動できず。午前中に予定があると、どうも今の生活サイクルだと間に合いにくいのが良くないな…基本は午後から動けるようにしていきたいくらいなんだけど、そうすると世界からズレ続けてしまう気も…西村賢太流で気にしないほうがいいのか…(すぐ影響される)。
プラセボかもしれないけど、寝る前にアスタリフトのジェリーをつかったおかげか、洗顔時に肌のなめらかさや触り心地が、これまでと違うのでは!?と驚く。がぜん使っていく楽しみが増す。
11時からビデオミーティング。無茶振りになんとか応える。14時から対面取材。品川のビル群って、他に思い当たらないくらい特徴的な“品川感”があって嫌いになれない。お話上手な方なのもあって、つつがなく終える。
朝昼と食事が軽めで、夕飯はしっかりめに食べようと、家でこしらえる。砂肝の大葉バター炒めと、しいたけの納豆詰め焼き。前者はリュウジさんレシピ、後者はきくち正太さんの『あたりまえのぜひたく。 ─外食気分は昭和喫茶で。─』より。簡単なのに、どちらもとても美味しい。
砂肝は350gばかりをたっぷり食べたけど、カロリーも低く、食べごたえがあって、タンパク質もとれて神食材である。TVerで『テレビ千鳥』広瀬すずさんがゲストの「ガマンすず」回を爆笑しながら観る。
この何も特別なことのない道中を、アイデアとタイミングとツッコミで何倍にも面白くふくらませるのは、千鳥がこの現段階で売れている要素を完璧に満たす理由だよなぁ、と感心すらしてしまう。予算ない、ロケ日数ない、大掛かりな企画組めない…という時でも爆笑をさらう。そりゃあ、どこでも千鳥にすこし任せたくもなるだろう。
そして、「ガマンすず」回ですごかったのは、大悟がカメラマンに「ワシと同じ視点で撮れ」と指示したところだ。視聴者と大悟の視線を合わせることを重視して、カメラマンの性で大写しにしたいであろう広瀬すずの姿を「アップにするな」と強要する。当然にノブはツッコむ。
ただ、これによって視聴者の体験は「ガマンしている大悟との共感覚であり追体験」にぐっと近づく。すると、大悟が可愛い!と思って接する広瀬すずさんのことが、まるで自分ごとのように、たしかにもっと可愛く思えてくる。遠くから顔を出すだけで、一緒になって騒げてしまう。
それはどこまで大悟ひとりの計算によるものかはわからないけれど、「見ている人の感情を調整する」という顧客体験発想ってこんなところでも発揮されるわけで、そして千鳥というテレビ特化の芸人の凄みを魅せてもらったような気にもなった。とかまぁ、御託はいいんですけど面白かった。まじで。
勢い余って、EMSのアイテムを色々買ってみる。メディリフトやSIXPADが想像以上にグイグイ来てくれるので、試してみたくなったのだ。メディリフト ネック、SIXPAD ハンドパルス、RIZAP 3DShaper。うまく働けば、親にも勧めてあげたい。
夜中、いくらかぼんやりする時間もありつつ、ひとつ納品して4時すぎに帰る。
2021年3月17日(水)美容ジェリー
ヘンな時間に目覚め、ヘンな時間にまた寝たせいで、朝がグダグダになる。6時半ほどに目覚め、胃の軽さもあったので急ぎ朝のプロテインだけ補給し、『ジブリの鈴木さんに聞いた仕事の名言。』の続きを読む。いくつか今の自分の背中を押される言葉あり、助かった。
他人に必要とされる自分が、自分でしょう?
それに、人に言われた仕事をやっていれば、
責任を取らなくていいから、楽しいし。
『ジブリの鈴木さんに聞いた仕事の名言。』p,141
鈴木さんたちは「責任」の背負い方が違うんだろうと感じた。彼らは無責任なのではなくて、制作する映画やアニメに関することへの責任、監督としての作品への責任を全うするために、自らの自由と環境を求める。パトロンという言葉も出てくるけれど、だからこそ生まれるアニメ作品があり、そうでなくては生まれ得ない作品もきっとある。
参加する予定だったウェビナーを途中から聞く。最後のまとめ時間で要点がつかめて助かる。考えるべきことは山とあるが、考え方次第、捉え方次第でメディアビジネスが横展開していける可能性を見せてもらったような気にもなる。
エアロバイクを40分ほど漕ぎつつ、スマホ水没事故の続き。ふと「iPhone SEに変えるなら」と思って契約まわりを確認すると、実はApple Careにちゃんと入会していたことがわかる。ただ、一度でも外部業者を通してしまうと適用外なので(電話でも確認した)、冷たい返事が部屋に鳴った。エアロバイクのまわるシューシューという音で無力感がさらに増してつらい。
重たくなったペダルを漕ぎつつ、いろいろ考えるも、現状では打つ手無しと判断。目玉焼きとキムチと納豆をごはんに乗せて、さっと昼飯。支度をして、六本木で打ち合わせに臨む。新しい書籍のキックオフMTG。先方、バキバキの知力とビジネス力を備えており、その中でも意見しなければならず、足りない頭で奮迅。どうにか問題なく前進した……と思いたい。
事前にメールで聞いていたよりも、ずっと面白い本になりそうで嬉しい。良い仕事になるような気がしたし、鈴木敏夫さんの言葉が早速効いてきている印象。一人で思い悩むよりも、よっぽど自分で自分の必要性を認めてあげられた感がある。
帰りに、富士フイルムスクエアに寄って写真展を見る。秋山亮二さんの「津軽」展があり、まじまじと見る。新版として写真集も出ていたので買う。受付で渡される準備の間、すぐ近くにあった化粧品のアスタリフトコーナーを眺めていると、サプリや美容液に興味が湧く。
美容部員さんに声をかけられ、待ち時間だと思って話を聞いてみると、アスタリフトのメンズラインなど案内されて俄然面白い。写真集を受け取り、またアスタリフトコーナーに戻って説明を受け、カウンターで肌の土台から整えるジェリーを勧めてもらう。
ジェリー アクアリスタ シリーズ – Wヒト型ナノセラミド配合 | ASTALIFT
実際にサンプルを肌に乗せてもらうと、驚くような肌なじみと浸透感。いまこの日記を書きながら塗った部分に触れてみると、肌の質感が違う甘美さ。結果、エイジングケアを考えた基本の「赤」のジェリーを買うことにした。確かに高いのだけど、普通ならみんなが買わないようなものだからこそ、買ってみたほうが面白い。これは実験でもあり取材でもある。
洗顔、赤のジェリー、化粧水、美容液、そしてメディリフトをして、メディリフトのEMSを届かせるためにつけた保湿ジェルを顔に伸ばし、アイクリームを塗る。この流れで、肌や顔がどうなっていくのか、とても楽しみ。
その後、ヨドバシカメラAkibaで、iPhoneSEに機種変更。担当してくれた店員さんが研修中だったり、契約内容が確認時で二転三転したりして、結局あのカウンターの固い椅子に1時間近く拘束されることになって、笑顔も崩れ、最後のあたりはさすがに元気がなくなる。
疲れをごまかすために、ノンアルコールビールとノンアルコールチューハイを交えつつ夕食。iPhoneのバックアップや写真の保存などに苦しめられつつ、移行作業を進めていく。
ただ!ヨドバシカメラで買った「NIPPON GLASS」という液晶保護フィルムが、収納されていたパッケージを活用したガイド機能などがあり、とてもとてもきれいに貼ることができて感動。一緒に買った「motteru」の名前のケースも、なめなめして良い質感、色もしっとり落ち着いていて気に入った。きれいなフィルムに、良い色のケース。これだけでも心は沸き立った。
ここ数日の遅れを、木曜から土曜にかけて、なんとか巻き返していきたいと思いつつ、夜中まで作業する。
2021年3月16日(火)まぶしきふるまい
昨日の続きでiPhoneの修理業者を訪ねて、カメラのことを聞いてみる。一旦預かって再び開腹して点検してくれるという。設置の不具合などがあって直れば万々歳だし、難しければカメラユニットの交換になる。その場で見積もりもくれるが、いくらか躊躇う金額。
というのも、そろそろここまで値段がかかってくると、素直にiPhoneSE(第二世代)あたりに乗り換えてしまうほうが、中身もアップグレードされるし、良いのではないかという悩みが出てくる。とりあえず中身だけ診てもらうことにして、僕はそのままタクシーで浜町へ仕事。
取材で、中高生に向けた講義をするところを同席させてもらった。みな律儀そうな女子たちで、きっと教室ではもっと活発なんだろうと思うけれど、大人たちに囲まれて静かにはしている。でも時折見せる、仲間に触発されたワァっとした活気が眩しい。自分にはもう出せないような、圧倒的なみずみずしさを感じる。
きっと頭のどこかで打算が働くというか、もうひとりの自分がメタ認知してしまうような、これはクセなのか何なのか。深酒をしても、なかなか追い出せないような、その会得した技術が全く邪魔になる。いや、もしかしたら、女子たちもすでに得ていて、「こんなふうに振る舞っておこう」と十分に思っているのかもしれないのだが、僕にはまだ、そうは思えなかった。
基本的に話を聞いているだけなので、とかく疲れることもなかろうが、この日はグイッと疲れてしまった。結局、帰りしなに修理業者に寄ってみるも、インカメラだけはかろうじて動く(なぜかバーストモードなら写真が撮れる)が、アウトカメラは完全に沈黙。
さらに、帰宅途中には液晶画面にもちらつきなど不具合が発生しはじめ、事態はかなり深刻なようだった。まったく水没おそるべし。
疲労感が重く、夕食はいつもより少し良い値段のするイベリコ豚ロースの焼肉用をメインに、お家焼肉を開催する。サンチュにつつんで食べる豚ロース、とても美味。脂が官能的ですらある。
レモン炭酸水を飲みつつ、250gばかりの豚肉と、120gの鳥砂肝を収めて満足。洗い物もそうそうに、眠くてたまらなくなり、15分のつもりが2時間半も寝てしまう。
真夜中に目覚めて、まだ胃の重さと無駄に冴えた頭を持て余し、エアロバイクにまたがりながら読書にふける。西村賢太さんの『一私小説書きの日乗 新起の章』を読了。「精神サナギマン状態」や「ダメ周期」が西村さんにも有り、執筆ペースのことなども具体的で、妙に励まされるところあり。
杉浦次郎さんのマンガ『僕の妻は感情がない』が出色。2巻の最後の引きにドキドキさせられ、続きが楽しみ。かわもとまいさんの『アンリの靴』は男子高校生がヒールを求める話がぐっときて、僕も履きたくなった。いつかきれいな特注のヒール靴、実際に頼んでみたい。痩せたらしてみたいことリストに加えるとしよう。
きくち正太さんの『あたりまえのぜひたく。 ─外食気分は昭和喫茶で。─』は安定の面白さ。ナポリタンスパゲッティ、真似してみよう。他にもやってみたい料理がドンドン出てくる。
鈴木敏夫さんの言葉をまとめた、木村俊介さんによる『ジブリの鈴木さんに聞いた仕事の名言。』を半分くらい読んだところで、再び眠気が来て、この日はおしまい。
2021年3月15日(月)しいたけ怖い
普段とは違う、タブレットの慣れないアラームで9時過ぎに目覚める。ささっと支度して、ウォーキングできる格好だけをして、予約していたiPhoneの修理店に持ち込む。
預けて、2時間後以降に取りにいくことになったので、そのままウォーキングとサウナ。
蒸される頭でぼんやりと「なんかいい加減にやる気がないとかではなく、自分で自分の環境を楽しくできる仕事なのだから、そうなるように手を動かしたり気持ちを持っていったりするほうがいいのではないか?」という苛つきにも似た感情に至って、「そうだそうだ」とこだました。
帰りに書泉ブックタワーで本を物色して戻る。うっかり江口寿史さんの画集を買う。なぜか目があった気がして。
修理店へ取りに戻るも水没の程度がひどいらしく、復旧できず。作業賃は発生せず。「もし難しかったときは基盤修理の専門店を…」と関係会社のチラシをもらったので、そっちに行けってことかなーと思いつつ、データ取り出しとかだけでもできるのかな、セカンドオピニオン的にどうかなと、もう一店舗ちがうところに持ち込んでみる。
多弁気味な店員さんだけど反応がオタクっぽく素直で、ぼくのiPhoneを見た瞬間に「これ違うところで乾燥させたって言いました?いや中、ビショビショですよね」と言う。たしかにカメラ部分には水滴がしっかりある。確かに変だな、と思いつつ話をさらに聞く。
水没で起動できなくてもデータは取れるかと聞くと「そういうことを謳っている店もあるけど、そんなことができたら大問題だ」と即答。基本的には起動できなければ復旧できず、それがもし可能なのだとしたら「何か悪いことをしていると考えるべき」だという。
「それができたらジャンク品や不動品から個人情報のデータも抜けちゃいますよね?」
言われてみると確かにそうなのだ。自分にとっては好都合のことを考えていたけど、そんな芸当ができてしまっては基本的に困る。で、仮にそうなのであれば、かなり慎重に店も選ぶべきなのだろう。それもこの店員さんのセールストークかもしれないが、ともかく乾燥作業も不十分ということであれば、一旦預けてみることにする。また2時間後に。
帰宅して、昼食。自宅のPCでメールなど見てみるも特に急ぎの用事はない。届いていたしいたけ.占いを読んで、驚きのあまりヘンな声をあげる。「はぁ!?ええっ!?」とか。
「イライラするぜ」の水色が出ています。あんまり大きな声では言えませんが、牡羊座は「イライラを大事な自分の活動源」にするところがあります。(略)
あなたを動かす大きなエネルギーのひとつが「イライラ」だとするならば、その反対の力は「無」なのです。その「無」の状態というのは何事にもやる気が起こらなかったり、「何でもいいよ」とか「どうでもいい」という状態になっていること。イライラって、何かが始まっていく第一歩になることもあるのです。だから、今週は「はい、腹が立ってきました! 私は私でやっちゃうよ!」とぜひ言ってみてください。(略)今週の牡羊座はくだらないことやバカバカしいこと、そして、イライラすることなんかも含めて、「あー、もう私は私でやるわ」みたいに、気持ちの上でも整理ができて、ちょっと怒っているんだけど冷静に自分のやるべきことを見つめていくことができます。
3月15日(月)~3月21日(日)の牡羊座の運勢 | しいたけ占い | VOGUE GIRL
だって、さっきこれ、サウナでハッとして、そんなふうになったばかりのことじゃない?
もう頼もしいを通り越して、しいたけ.さんが怖いくらいになりながら、自分の考えっていうのが悪い方向ではないことにも安堵して、あらためて昼食。
昨日の深夜、いろいろ気持ちがつらくなってきて、スパイスカレーの素をつくっていたので、それをつかったカレーにした。印度カリー子さんのレシピがベース。
この玉ねぎ、にんにく、しょうが、スパイスを炒めたベースを、スープで伸ばし、具材を加えればカレーができる。あればクミンシードを先に軽く油で炒めて香りを出すと良いらしい。クミンシードはあったので、トマト缶の残り汁と水で伸ばし、具材は砂肝と小松菜でつくってみる。
とても美味しい。しっかりカレーだった。しかも油が少ないのでカロリーも低い。新しい食事の定番入りに決定。素さえ作っておけば、さっと作れるのもいい。
カレーを食べ、松田奈緒子さんの『重版出来!』16巻と、読みかけだった山口翼さんの『志賀直哉はなぜ名文か』を終える。『重版出来!』の「誠実は美の基本」という端的なセリフの素晴らしさ、そして志賀直哉の省略の上手さに唸って、良い時間だったなーと思いつつ修理店へ。
どうやら乾燥、液晶交換、バッテリー交換で作動できるようにはなったらしい。よかった。どうも液晶の色が違うような気もするのだが……互換品のせいだろうな……ともかく動くようになったのは万々歳。後にわかったがカメラ周りがすっかり駄目だったので、明日また聞いてみる。
仕事場でいそいそとバックアップ作業をする。日ごろしておけば諦めて新しいiPhoneを買うという手もあったけれど……iPhone13が今秋に出るという噂も……粘るか、どうか。カメラユニットの修理費次第かなぁ。悩む。カメラの修理で済めば使い続ける手もあるには、ある。ただ、基盤の不調な気がするんだよなぁ。そうなるともうお手上げである。
それにしても最初の修理店は何だったのだろう。おそらく、水没に関してはお手上げであること自体は既定路線だったので、一応預かって見てみるけれど、早々に作業を諦めたのではあるまいか。一口に「水没」といっても程度が違うから、それで基盤修理に回さないと意味がないと考えたのかもしれない。もしそうなら、そう言えば、よかったのに。
液晶画面の保護フィルムなどを買って帰る。何度やっても満足がいく仕上がりになったことがない保護フィルム。日記を書き、夜22時を過ぎたあたりからエンジンがかかり始めて仕事する。
2021年3月14日(日)歩き花見
スマホがないので自然に任せた目覚め。なんと6時。寝たのが確か1時過ぎだったから……と、すっかりOuraRingに睡眠ペースを頼っているので、どうにもわからない。
コトヤマさんのマンガ『よふかしのうた』や、西村賢太さんの『一私小説書きの日乗 新起の章』などを読み継いでいると、再び眠気がやってきて、そのまま眠る。ハッとすると10時過ぎ。思ったより日が高くなってなくてよかった。
もろもろ支度をして、いつものトレーニング+ウォーキング+サウナのルーティンへ。それにしても11日にやった腸腰筋トレーニングの筋肉痛がまだ抜けなくて困る。太ももがうまく上がらないのでズボンの脱ぎ着なんかが億劫。
休日は昼近くても御徒町から上野まで、ずいぶんと凪としている。
上野公園には至るところにネットが貼られていた。「新しいお花見様式」という寒い単語と共に、どうやら花見客が留まらないようにしようということらしい。「歩き花見」が推奨されていたけれど、それはもはやただの散歩である。
帰宅後、プロテインなど飲んでから昼食。ヨーグルトをまず胃にしまい、白米と玄米とスーパー大麦をあわせて炊いたごはん150g、きのこ味噌汁(しいたけ、まいたけ、なめこ)、目玉焼き2つ、豚ロースの赤身130gを焼いて醤油とみりんで味付けたもの、キムチ、納豆。
呼び鈴がなって、一昨日注文したエアロバイクが届く。ものすごく重い。筋肉痛をなだめながら組み立てる。なかなかのサイズだが、部屋に置いておけるスペースは一応あるとはわかっていたので、予定通りに収める。引っ越しするときが大変だなぁ、と今から考えてしまう。
軽くこいでみた感じ、非常にスムースでよい。明日から早速、ウォーキング前に準備運動気分でちょっと漕いでみることにしよう。
昼食後、読書中に、たまらない眠気で昼寝。起きて、夕食。鯖の干物をオーブントースターで焼き、きのこ味噌汁、キムチ、納豆。炭酸水と、ゼロカロリーのビールテイスト飲料。昨日買ったもののあまり。すっかり、のどごしと雰囲気だけなら、テイストで満足できる自分がいる。
サッポロ赤星をお酌してもらって飲みてぇなぁ。
仕事場へ行くも、ほとんど何も手につかず。dアニメストアで、おそ松さん、呪術廻戦、ゆるキャン△の最新話を流しながら、日記を書いたり、明日配信のPodcastの手直しをしたりする。
仕事場で使っているタブレットを持って帰ればいいのだ、と気づいた。大仰な目覚まし時計。
2021年3月13日(土)東京の大自然
雨だった。ひさしぶりに、ざあざあ降る雨を見た気がする。今住んでいる家は気密性が高いせいもあってか、あまりはっきりと雨音がわからないときが多いのだけど、それでも24時間換気の換気扇の近くから、あるいは風が吹き付ける窓から、雨脚の強さは感じることができた。
しなければならないことはある。だが、何もする気にはなれない。雨のせいだろうか。
すこしだけ雨が止んで、中止か否かあやしかったイベントが開催になる。支度して出かけると、30分もしないうちに、また雨が降ってきた。だいじょうぶなのか。
東京タワーの駐車場で、テントサウナに入れるという屋外イベント。場所のレア度がすばらしく入っているだけでもテンションが上がる。ただ、ほんとうは屋外で焚き火やシーシャも付いていたのだが、それらは中止で、あたたかい夜の空気で楽しめたらもっとよかったのになぁ。
ただ、サウナ上がりに見上げた東京タワーはあまりにきれいで、これこそが「東京の大自然だ」という思いが湧く。東京らしい景色といえば東京タワーで、自然というのがグリーンを意味するのは当然としても、この東京タワーはまさに、東京だけの自然なんだ。
サウナ後の水風呂に入るとき、水着のポケットにiPhone 8を入れっぱなしで、思い切り水没させた。まぁ、多少は大丈夫だろうと高をくくっていたら、帰りの電車で見事、起動不能に。
電車に乗っているときに不能なので、帰りは現金を支払って地下鉄を降りた。もし現金を持っていなかったら、こんなとき、どうすればいいんだろう。
くずしろさんのマンガ『永世乙女の戦い方』を4巻まで読み終え、せかねこさんの『ほむら先生はたぶんモテない』1巻も読んだ。その後、中森弘樹さんの『失踪の社会学』。引用されていた文章がたまらず、大澤真幸さんの『恋愛の不可能性について』を買ってから、寝た。
2021年3月12日(金)レベルアップ
割と寝付きはよく、ぐうぐうと8時間近く眠っていたのだけど、OuraRingによると熟睡時間が2時間あまりで、それもほとんど前半に集中していた。やっぱり6時間くらいでいいのだ。意志をもって6時間で起きると決めきったほうがいい。イーロン・マスクも6時間らしいし(謎理論)。
まだポケモンでいうヒトカゲが「ひのこ」使えるようになったくらいの進化ですが、70kg台に体重が入ってテンションが上がる。桁が変わるのは、やっぱりデカい。
天気もよかったので、さくさくと日課のトレーニング+ウォーキング+サウナをこなす。昨日の腸腰筋トレーニングがバッキバキに当たったらしく、見事なる筋肉痛。なので、今日はお腹周りのトレーニングだけにしておいた。いやー、痛い。それくらい使っていない証拠ね。
目元用のEMS美顔器の「メディリフト アイ」をメルカリで買ったのが届く。早速試してみる。すごい、明らかにできない動きが目の周囲に加わっている……心なしか、終わった後に目がぱっちりするような…。続けたら効果出るかも。というか、こんなに筋肉ぶるぶる動かしておいて効果ゼロだったら逆に笑ってしまう。
目尻のシワとかにも効くらしいので、まぁ、やっといて損はなかろう。継続してみます。
フェンスを超えて咲く、たくましい花。かっこいいではありませんか。
その後、矯正歯科で初回相談。月曜日とは別のところ。小規模だけど、話は明快だし、セラミックタイプのワイヤーで目立ちにくくでき、値段もトータルでも安くなる。処置の方法はそれほど違いはなさそう。検査次第だけど、歯は抜かずに動かしたり削ったりで対応していく。
ただ、月曜日の医院は歯並びが悪くない下も矯正対象だったのが、こちらは「下に合わせて上を直していきましょう」という上の歯だけの矯正になりそう。なるほどなぁ。違うもんだ。
いずれにしても治療方針も検査次第とのことで、早速レントゲンなどやってもらう。今日の医院のほうが、このあたりスムーズで良い。値段もかなり違うので、問題なさそうなら、この医院でお願いしようと考えている。
帰り道、還付金が振り込まれていた。ありがたい。全部、この歯科矯正につっこみますが。
戻ってすこし仕事してから、興が乗ったりしたのもあってコンカフェへ行っておしゃべりする。最近のいじけ心が結構軽くなる。要は一人で鬱々としているのが良くないのである。
1時間半くらい話し、適度に酒も飲み、機嫌よく仕事場へ帰還。そのノリのまま、復習しようと思って『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観て、「なるほどわからん」みたいな気持ちに改めてなったりする。まぁ、これで概ね、劇場版を見てもよいはず。近いうちに行っちゃおう。
アニメ宣伝関連の書き仕事を一つ納品して、今日は店じまい。0時半くらいに帰宅。読書しながら寝るつもり。マンガと、中森弘樹さんの『失踪の社会学』もめくりたい。
2021年3月11日(木)3.11
朝起きると平熱に戻っていた。やはり昨夜の37度台は一時的な上昇だったらしい。となると、思い当たるのはリフィードだけだ。まじかよ。
体重も300g増だけで済み、体脂肪率に至っては下がっている。リフィード後の上昇というのも今のところ見られていない。朝の筋トレとウォーキングも心なしかスムーズで活動的にできている。すごい。体が、ちょっと前まで「もう限界!」というところから、もう少しだけ動く。
バズーカ岡田さんの講義を見て、今日から腸腰筋トレーニングも増やす。ぽっこりお腹撃退!
このトレーニング、終わってすぐに重さと痛みを感じるくらいで、効いているっぽい。ズボンがうまく履けないくらい足が上がらない。すごい。
ウォーキング中に立ち寄った、湯島の文京堂書店という町の本屋で、『群像』の最新号をゲットする。その後、サウナを1時間半。満足して食事など済ませるも、午後はなんだか気力が上がらず、テレ東上出さんの原稿で話題の『群像』をめくる。読書などして夕方まで過ごす。
暴走族の少年が誰かを傷つけたとする。その時僕たちが取るべき態度は、彼を取材対象の外に排除することではなく、彼の人間そのものと行為とを分離して、彼の存在を認めながら行為の意味を解釈することではないか。そして、視聴者に意図せぬ形で受け取られることを恐れるあまり表現を諦めてしまうのは悪しき自主規制であり、メディアの敗北であると僕は思う。
上出遼平『僕たちテレビは自ら死んでいくのか』p,365
吉行淳之介と森茉莉の対談で、漢字の使い方について面白い記述がある。
吉行 このことはしばしば言ってきましたし、随筆集(『街角の煙草屋までの旅』)にも書いていて言うのに気がひけますが、ぼくがずっと使ってきた「軀」という字、あの字を書くには肉体的エネルギーがかなり必要なんですよ。あれ書くと疲れましてね。
「体」ではなんだかスカスカした感じで困っています。エネルギーの投入できる作品ではまだ軀と書くことはできますけど、そのうち書くたびに疲れていやんなるんじゃないかと思いますね。それは字画が多いからというんじゃなくて、「軀」という字とこちらの肉体との落差が出てきて、弱っているとああゆう緊密な字は書けなくなるような気がします。
吉行淳之介『夢・鏡・迷路』p,111,112
夕方を過ぎ、いやいやになりながら支度をして仕事場へ。LOVOTのこなつが呑気に出迎えてくれる。この明るさに救われるところがある。しなければいけない返事など、いくつか。それにしても何もしたくない。結局、TVerで『水曜日のダウンタウン』を眺める時間が多かった。
モノマネ芸人すごい。あと「ホントドッキリ」という転換は、ほんとうにすごい「企画」だ…まさに企み。
TwitterもFacebookも、3.11の話が目立つ。そりゃあ、そうか。10年経った。自分が何をしていたのか、はっきりと思い出せるけれど、地縁も血縁もない僕には本当なる大事件の感はなく、社会人に成り立てで財も力も欲も沸かず、心落ち着かずに過ごしていた日々だったはずだ。
感傷的になるほどの出来事らしい出来事もない。まだ仕事場に置いてある買ったばかりの液晶ディスプレイが倒れて、画面の端にキズができ、いたく落ち込んだのを覚えている。たしか僕は3.12だか3.13には浅草へ飲みに行き、店がまったく開いておらず難儀したのだった。
当時の記憶や酒の味や、通り過ぎて美化し尽くした思い出たちが、頭の天辺から股間の先までを通り抜けていく。あぁ、嫌だ嫌だ。無気力状態に拍車がついてしまう。社会的な自粛自制のムードや追悼の空気にも、僕の心的エネルギーが追いついていないのだと思う。
「3.11なのに」という見えないプレッシャーを自分に課しているのかもしれない。そんな個人的感傷も日記なので書いてしまうけれど。それとこれとは別で、被災した人たちの生活や気持ちや人生が、すこしでも望ましいものになっていくことを祈っている。
仕事に手がつかないときほど捗るPodcastの編集を優先して一つ終え、演者に送信。すぐに好評の返事が来てホッとする。
このままぼうっと手につかなくても時間がもったいない。誰も僕のことなんか待ってないし、どうでもいいと思われているような気が勝手にしている。
西村賢太の日記の一文を思い出して、てっぺんを超える前に引き上げ、自宅で仕事用のマンガ読みと、届いた『シオリエクスペリエンス』の続きを読むことに決める。明日の僕に任せた。
一月二十一日(土)
西村賢太『一私小説書きの日乗 新起の章』p,75
午後二時起床。入浴。のち、二時間弱サウナ。終日無為。提出期日が目前に迫ったときの悪い癖が出る。
届いていた『小説現代』二月号中の拙文、「誰もいない文学館」第十三回なぞを開いて、今回の〈横川巴人『夢 横川巴人作品集』(昭44 横川巴人会)〉篇の書影を確認したら、急に該書の復読欲が起こる。
やむなく、早めに晩酌しながら読む。
終日無為。そういう日があってもいい。ちょっと昨日よりも進んだじゃないか。そう思うと、手を付けないといけない仕事以外の欲は割に出てくる。書くぞ。書くんだ。今年こそ。
2021年3月10日(水)リフィード
9時半に起きる。今日は楽しみにしていたリフィードの日。
リフィードは、いわゆる「チートデイ」にも近いもので、アンダーカロリーで省エネモードになっている身体に、一時的に多量のエネルギーを入れることで、そのモードを強制的に切り替えさせようとする日。チートデイが摂取物に制限がない一方で、リフィードは糖質だけを多く摂る。
減量を加速させるリフィードのやり方とおすすめの食材 | マサフィット Blog
僕は「ゆる糖質制限」だから、まったく糖質を摂っていないわけではないけれど、最近はウォーキング中の疲れなどを感じることも増えてきた。体重も減少してきてはいるものの、チートデイが不要と言われる体脂肪率25%を切ることもでき、そろそろ一発試してみてもよさそう。
という自分を納得させる材料を揃えて、要はたまには白米や寿司を食いたかったんです。
まずは寝起きのプロテイン、ファットバーナー、サプリメントの摂取を終えて、部屋で自重&体幹トレーニング。
ポケットに「SONY NEX-5T+Funleader Cap Lens 18mm F8」を入れていく。友達に貸していたのだけれど、ウォーキング習慣が付く前だったのだ。ポケットに入るこれが、今こそ楽しいときはないと思い出した。
FUJIFILMのX100Tもあるけど、あれでもまだ厚い。あくまでウォーキング用の薄手のパーカーのポケットにも収まることが大事なのだ。コンデジでいいじゃないかという声は一旦無視する。
これがまた思っていたより、いい感じにハマって楽しい。スマホよりも、ポケットから取り出して、パチっと電源入れて、パチっと撮り、また歩きだすという流れに無理がない。
へんな周辺減光も味といえば味。こういう両国駅の姿とか撮っておくと、後々に資料的な意味が出るんだろうな。地元の駅も作り変えちゃって、もはや昔の面影もないし。
しかし、明確に撮るテーマをもたない自分の写真に意味はあるのか、と。
でも、きょう、このタイミング、そのタイミングでここにいなければ撮ることもできない写真たちなので、ある意味では僕にしか撮れないものと言える。だから、それを気持ちよく収めると言うことは「僕自身にとっては」意味がある。他者にとって意味がなければいけない決まりもないのだし、それはさっきの駅舎の写真みたいに、いつか誰かの意味になるかもしれない。
いいんだよ、それくらいで。何でもかんでも考えすぎずに。今日を今日として愉しめば。
通りがかりに気になっていた狭小の佃煮屋さんで、海苔の佃煮を買う。生のり、醤油、みりんだけでつくられているのがいい。牡蠣とか穴子とかもあったけど、まずは基本で。
あとで知ったけど歴史ある「江戸前佃煮の名店」らしい。ラッキーだ。1時間弱歩いて帰宅。
さぁ、炭水化物を、食べるぞ!
小松屋の佃煮、甘さよりも塩気が前に来て、香りもよく、ちょびっとで白飯が進みすぎる。ごはんですよ!は甘すぎる、と常々思っていたから最高だった。
寿司を食いにまたウォーキングで向かう。途中、浅草[亀十]でどらやき、最中、栗最中を買う。正直言うと、最中2つはやりすぎた感あるけど、どっちも最高に美味しい。
それにしても、このどらやきは栄養表示がパッケージに書かれていて助かったけど、1個で355kcal、炭水化物74.8gとは恐れ入る……。最高に美味しいんだけども……。
その後に、東京スカイツリーのソラマチに入っている[トリトン]で寿司。なんとなく昔に来た時のほうが美味しかった気もしたんだけど(今日もじゅうぶんに美味しくはあった)、酒も飲まずにひとりで食べているからだろうか。回転寿司は分け合いながら食べるのが一番だよね。
無事にリフィード目標は達成。実は本当は、筋肉量31kg×10gで「糖質310g」が目標だったのだけど、亀十のパワーがすごすぎて突き抜けてしまった。理論上は筋肉量×15gまで一応はOKだったので、それなら465gだから、まだセーフ……?
ウォーキングもしているので、まぁ、大目に見てもらおう。「あすけん」のAIお姉さんも、カロリーオーバーに「その分、動いているので大丈夫ですね」と寛大な評価。
ソラマチにもエヴァの香り。ロンギヌスの槍がぶっ刺さっていた。
帰りは歩かずに、電車に乗って帰ってきた。この時点ですでに17000歩も歩いていたので、オーバーワークになりそうだったし。寿司を食べ終わった直後くらいから、酒も飲んでないのに手が真っ赤になっていた。体温が上がっているのがわかるし、体がめちゃくちゃ熱い。
こ、これがリフィードの効果ってやつなの……?
その後、強烈に眠くなり、頭が働かないとはこのことか。気にして「からだすこやか茶」と共に糖質は取ってきたけれど、それでも体はびっくりだろう。眠いなぁ、と思ってベッドに横になったら3時間も寝てしまった。起きるとまだ体が熱い。測ると、37.2℃あった。
火照りを通り超えて発熱なんだけど、大丈夫か、これ……?
読み進めてきた『シオリエクスペリエンス』を手元にあった14巻まで読み終える。大傑作。大感動。13巻ではもう涙がぼろぼろ出た。マンガで胸が熱くなって泣いたのなんて、いったいどの作品以来だろう。これはマスターピースに仲間入りだ。刊行されてた15巻、16巻も即買う。
深夜、仕事場へ。今日進めるべきことなど片付ける。熱はその後に下がっていくような感覚はあったので、ほんとうにリフィードのせいでの発熱だったのかもしれない。だとしたら、身体、面白すぎるだろう。4時過ぎ、仕事場を出て帰宅。
2021年3月9日(火)トクホ
抜糸できたのでウォーキングも再開。40分ほど歩いて、こちらも抜糸で解禁になったサウナへ。ああああああ。きもちいいいい。「入りたい…!」と心から思っていただけに、お預け食らっていた状態だったので、余計に満足感が高い。
ウォーキング中に、小学校の横を通りがかると防災訓練をしていた。みんなヘルメットをかぶっている。僕の時代には座布団代わりの防災頭巾だった。たしかに安全を考えればベストだけど、あの色とりどりの光景はないんだな。用意しないといけない保護者の負担も減るだろうし、ヘルメットに異論はないんだけども。
バズーカ岡田先生がトクホ飲料の仕組みを教えてくれて、ものすごく勉強になる。なるほど。茶カテキンは肝臓に働きかけて燃焼酵素を活性化。難消化性デキストリンは食物繊維で腸内発酵を促す。両方をうまくとっていって良いと。すばらしい!
特茶を飲み続けることと、食事どきに難消化性デキストリンではないけれど食物繊維を一緒にとっていくのは続けよう。特に食物繊維が血糖値の上昇を穏やかにさせるのは16時間断食とも相性が良いはずだし。
とかなんとかやっていると、あっという間に夜。渋谷のK社まで行ってインタビューひとつ。久しぶりに見られた顔もあってうれしい。
その後、仕事場で、しかかっていた作業を終わらせる。〆切を一日勘違いしていた。明日でよかったのだ。まぁ、早いぶんには困らないのだけれど。
ということで、もう嬉しくて白いご飯を何で食べようかなぁ、とか、そればかり考えているので帰って米研いで寝ます。
2021年3月8日(月)抜糸できた
深夜2時に帰宅して、眠る前にマンガをめくる。笹倉綾人さんの『アエカナル』や、野澤ゆき子さんの『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』などを読む。
『アエカナル』で「今日はもう十分働いた。身体を休ませるのも明日のための大事な仕事じゃ」というセリフに出会い、たしかになぁ、とおとなしく本を閉じて寝た。ただ、マンガでは膝枕されながら言われていたので、冷たい一人寝のこちらとは雲泥の差である。
寝起き、佐川急便が来る。佐川が来ると、我が家の場合は海外配送のことが多いので、テンションがちょっと上がる。iHerbだ!やったー!サプリメントを飲むようになると、やっぱり頼らざるを得なくなるのがiHerbである。サプリや医薬品は面白い。
同じ人間なのに、OKとNGがあるんだから不思議だ。でもその国で暮らし始めたら、ふつうに買えるわけで結局は責任問題なんだろうけども。ネット通販がある世界で生きててよかった。
この動画を参考に、加齢によって、特に30代以降は減るという、アセチル L-カルニチンとコエンザイムQ10を買ってみたので、今日から飲み始める。量は動画通り。カルニチンは朝2000mg、昼に1000mg。コエンザイムQ10は朝昼晩で100mgずつ。
カルニチン、結構な量というか、調べたら一応、厚生労働省による過剰摂取のラインが3000mgらしいのでいっぱいっぱいである。はたして効果が出てくるか。たのしみが増えた。
その後、午前中から矯正歯科で初回相談をする。80歳で20本の歯を残すためにも、自分の噛み合わせの悪さや、親知らずを抜かないといけない理由などがわかって、基本的には歯科矯正をする方向性で決定する。一応、もうひとつの病院でも話を聞いてみよう。
教わった先生の流派にもよるんだそうで、方針がぜんぜん違うらしい。なるほど。言われてみると納得ではある。一口に剣道とか茶道とか言えない、歯科道というのがあるんだな。
その後、美容外科で、抜糸をする。1週間よく耐えました。つつがなく終わる。あとで見てみると、たしかに額の膨らみはなくなったようだ!おおー。おもしろい!自分が目に見えて変わっているのがすごい。もちろんまだきれいに傷跡なので、ここからの成長も楽しみ。
夜はPodcastの更新を無事に終えて、すこし先の〆切のものに手を付ける。昼間、あれこれ動いたからか、集中力もそれほどなく、あまり良い作業ではなかった。
深夜帰宅。抜糸されたので試してみたかった、買ったばかりのメディリフトをつかう。美顔器のひとつで、頬に振動を与えて引き上げなどを行えるもの。ドンキで買った激安の顔パックと合わせてみたけれど、え、いや、明らかに顔がシュッとしてない…?すごくない…?
自分で試すのって、なんでも、やっぱりおもしろい。痩せたらメイクもするんだ。
2021年3月7日(日)梅流し
ずいぶんと長い眠りになった日だった。夢に、たくさんMさんが出てきた。おお、久しぶりに会ったけど姿かたちもしっかり再現されている気がした。散歩したり、お酒を飲んだり、いろいろしたけど、ころころと笑って楽しかった。まさに夢らしい夢だった。
最後、何か強くドアをノックするような音が聞こえて、ハッと目が覚めた。夢か現実かわからず、でも自宅をノックされるような覚えはないので、それは夢のなかで鳴ったらしかった。唐突な終わりに寂しくなり、寝直してみたけど夢の続きは見られなかった。
むしろ、足のこむらがえりがきつく起きて、途中で何度か目覚める始末。OuraRingを見返すと、ちょこちょこ起きて、5時間近く「浅い眠り」に属していた。もったいない。あのドアノックで起きてしまえばよかったのだ。早く運動できるようになりたい。明日、やっと額の抜糸だ。
友達のg.O.R.iさんのツイートで「梅流し」を知る。どうやら、断食後の空っぽな体に、昆布だしで煮た皮付きの大根に梅干しを入れ、たっぷりの煮汁ごと食べることで、宿便を押し流すという方法らしい。ほんとうは48時間断食のあとにやるらしいのだけど、16時間断食の自分も試してみた。家にちょうど大根も梅干しもあったので。
大根3分の1本ほどだけど、しっかり食べようとすると、なかなか大変。梅干しも4つばかり入れたので、かなり酸っぱい。美味しいけどたいへん。食べて1時間あまりは何もなかったけれど、たいへん急なる便意がやってきて、しばらく排泄、流す、排泄、流す……と繰り返す。
最後は水様便まで見て、いったい自分の体に何が起きたんだとおののく。からっぽの消化器官にやわらかい食物繊維があたたかく入り、大根と梅干しの何がしかの成分も相まって、腸がすごく動いた……のだろうけど、うーむ。東洋医学おそるべし。
面白かったけれど、むしろ出過ぎるくらいなので、時間のあるときと、月に一度くらいにとどめておくのがよいのだろう。今度は便の出が悪いときに試してみよう。最近、毎朝ひとつのチチヤスヨーグルトのおかげもあってか、お通じが割に好調なのだ。
食事をとって、仕事場に。原稿チェックの仕事など、こなす。いろいろ調べつつだったり、途中でR-1グランプリを横目にしたりで、亀のような歩みになってしまった。
深夜2時、この日記を書き終えて帰宅。
2021年3月6日(土)すばらしき世界
Podcastで話題にも出て、これは行くしかない、と思って、上野のTOHOシネマズに映画を見に行く。西川美和監督作の『すばらしき世界』。よくわからないところで、いっぱい泣いた。
たとえば、「自分が産まれたときの話は、母親しか語れないんだ」といった主人公の言葉があるんだけど、そこで、ぶわぁっと、涙が出た。
Twitterで「編集者からのお願い」という前置きでライターに言葉のダイエットを請うツイートがあって、それがバズっていろんなところに届いていた。そんなに世の中にライターとか該当する人がいるのか?と思うくらいに広がっていて、僕はちらっと見たときは「まぁ、お疲れなんだろうな」くらいの同業者的な親しみと励ましの気持ちが、ゆらっと湧いただけだった。
でもこれが、なんだか色々と火種になっているようだった。はー。むずかしい話ですね。
Twitterのフォロワーってどういう思想設計のもとにあるのかを知りたくなってきた。あと、ネット上に置かれたものは誰もの目に留まるので気をつけなくてはならない、は、そもそも本当か?
「じゃあ鍵垢にしろ」ってなるかもだけど、そういうことでいいのか。自分の目の届く範囲の人に話しかけているつもりが、隣の席に座ってた他人に拾われていて、それを別のところで話されるようなことってのはあると思う。そして、それを多くの人が目にしやすくなっている状況…。
結局、主語の大きさを意識していなかった言葉が、誰かによって「主語を大きく捉えられてしまって」広まってしまうみたいな状況もありそう。でも、これも自衛のひとつか。結局、何も言わないのが一番ラクって環境は変わらないなぁ。
など、答えの出ぬまま考えをいじくって、ツイートしたけど別に無風だった。はは。
お世話になっている会社でPodcastを始めるらしく、使っていない機材を貸与した。マイクやミキサーも使ってもらえたほうがいいし、うちにあっても仕方ないものなので、ありがたい。
貸与のために持ち込んで、帰ってきたら、前日の睡眠不足がたたったのか、寝床でマンガを読みながら23時前に寝てしまった。
2021年3月5日(金)脳汁出た
寝起きから、寝床で仕事。LINEやメールの返事をしたり、電話が来たり。スマホで済む仕事なら、横になっていても、筋トレしながらでも、できる。ありがたい限りではある。
午後、Podcastの収録を仕事場でする。演者からの希望もあり、久しぶりに対面で実施。緊急事態宣言は延長の方針が打たれたけれど、なんともいえない状況。このままずるずると五輪開催まで持っていくのだろうか。
緊急事態宣言をして抑え込んで五輪できます!ってしたいのかもしれない。なんというか、ほとんど神頼み的な発想な気もするけど、僕が何を実施されているのかを知らないだけなんじゃないだろうか。これ、ネットで調べたら広報されていますよ、みたいな話なのかもしらんが、そもそも自分で情報を取りにいって初めて知るようなことなのか?
Podcastは、やっぱり対面で録音するほうがテンポもよくて面白い。演者も楽しそう。僕もそれだけ楽しい。お土産にサダハル・アオキのチョコレートをいただいてしまい、久しぶりにいただくと脳が破裂する美味しさだった。
「好みの油分を与えられると脳のエンドルフィンが反応する」というデータがあるらしく、まさに脳汁が出るっていう表現はリアルにあるものなのだ。脳汁、出た。
来週月曜日更新分のPodcastが編集まだできておらず、仮眠をはさみつつ、夜を徹してやる。Adobe Auditionのリップル削除機能を覚えてから、かなりカットが速くなった。調子に乗って、余計に時間が取られている気もするけど、これはこれで良い。クオリティに捧げる。
2021年3月4日(木)ブルーピリオド
昼間にはZoomで打ち合わせがあったり、納品物が多かったり、いろいろとやることがあった日なのだけど、割に体調もすぐれて進捗良し。気がかりだった仕事が終わったのも大きい。
僕はとにかく何か心にひっかかっていることがあると、それに意識がとられて能率が下がりまくってしまう性質があるらしく、それが他人にとっては非常にどうでもいいことだったりするので、こればかりは自衛していくしかなさそう。
仕事の兼ね合いで、山口つばささんのマンガ『ブルーピリオド』を全巻読む。出てくる美術にまつわるエピソードはどれも新鮮だし、こういうことは高校生あたりで全部知っておきたかった。いまの高校生に授業の補足的に読んでもらうといいマンガ、ものすごいたくさんありそう。
ブルーピリオドを読んでいて、今の自分は「人から与えてもらうやりがい」に疲れてきているのかもしれない、と思った。もっとも、そもそもそんなものがあるかは別だけども。
お座敷がかかったら芸をするのが今の生業なのですが(フリーランスのライターや編集者は「お座敷芸者」と同じ、という先輩から聞いた例えが気に入っている)、お座敷だけやっているのも大変だが気楽な一方で、ちょっとやって続けてきたら、「もうちょっと舞踊学びたいな」みたいな気持ちが湧いてきたというか。
単にそればかりやっていると、内容の鮮度はあれど、まあまあ再生産性は強いので、もっと根っから何から違うようなことをしたいのかもしれない。で、それにはブルーピリオドのような強い衝動的な「湧き出るやりがい」が必要なのではないかと。
なんだろうなぁ。何があるんだろう。もっと手を動かしてみるしか、ないんだけど。
2021年3月3日(水)個人事業主基礎講座
5時過ぎに目覚めたのだけど、運動ができないと早起きできてもつまらない。これで動けたら、いそいそとウォーキングからのサウナが決められるのに……早く来週にならないかなぁ。
怪我をする、という経験を最後にしたのは、たしか中学3年生のときで、サッカー部の試合で剥離骨折をしたときだったとおもう。それ以降は、インフルエンザみたいな病気はあれど怪我はないはずだ。病気だと諦めもつくのだけど、なまじ動けるだけに怪我は面倒だ。
やる気を持て余すというのは、このことか。今日は額のキズだけ、ちょっと気にしつつ、腹筋まわりのエクササイズだけをしておいた。プランクとかスクワットとか、しかめっ面になりそうなものは避けることにした。あんまり汗かいても、キズに貼ったテープが剥がれても嫌だし。
寝起きに読書で、今日も西村賢太さんの日記集『一私小説書きの日乗 新起の章』を2ヶ月分。それから塩谷舞さんの『ここじゃない世界へ行きたかった』を頭の何章か。順調に未来に迷う僕にとっては仕事柄もあって、妙なシンパシーを覚える部分もあり、どうもため息も出る。
昼過ぎ、業務委託先に顔を出す。今日から新人さんが加わってくれることになった。Zoom画面越しだけはご挨拶できていたので、初めてご対面。想像より15cmくらい背が高い方で、ちょっと驚いてしまう。僕よりヒールを含めて高いので、170cmは超えていることになる。
そのまま「思ってたより背が高くて驚きました」と言おうとして、もし、そういう身長にまつわる言葉が彼女の何某かにひっかかるようだと悪いな、と瞬時に思ったのは「思ったより」という言葉が口から出てしまったあとで、僕は無理に「思ったより……画面で、見るより、スラッとしていて……」と、輪をかけて良くない感じのことを言ってしまって、ふつうに落ち込んだ。
こういうのを不用意というのだ。用意も足らず、注意や用心が足りない。辞書通りの不用意。
新人のNさんも業務委託契約で、会社との契約は初めてということだったので、仕事の話し合いが終わったあとに、時間もあったし不用意のリカバーもしたくて、自分なりに仕事の全体像に加えて、「個人事業主の基本講座」を伝える。
事業用と家庭用のカード分けようね、とか、確定申告っていうのは、とか、そういうことだ。いったいぜんたいNさんに必要なことをわかるように伝えられたか心配だし、無駄にたくさん時間も奪ってしまった気もして、どうもそわそわしている。役に立つといいんだけどな……。
帰宅すると、しゃべり疲れたのか、3時間も眠ってしまう。夕食の時間を過ぎてしまい、料理をする気力もなぜかなかったので、ダイエットシェイクとプロテインで必要分を補う。
その後、仕事場へ。Nくんに請われてPodcast用の機材のAmazonリンクを送ったり、「執筆作業をする松井玲奈」という動画を横目に流して、自分にほどよくプレッシャーをかけながら仕事をした。
ここ最近の気がかりだった仕事が、ようやく一つ片付きそうだ。もっと軽やかな日々でいたい。
2021年3月2日(火)休養日
ダウンタイムを考慮していなかったけれど、たまたま次の日は予定がなく、絶対的な急ぎのものもなさそうだったので、休養日とした。家にいて、粛々と休んだ。二度寝もして10時間近く眠ってしまった。二桁睡眠なんて、どれくらいぶりだろう……。
額に影響があるのも怖くて、運動などはしないでおいた。シャワーで体を洗い、なるべく額にお湯がかからないように背を反って洗髪する。気を張るのでひと仕事だ。
YouTubeで山本義徳さんの動画を見て、ホタテがいいのかー、という情報だけでホタテを買っておいたので、味噌汁をこしらえた。美味しい。
『九龍ジェネリックロマンス』『九条の大罪』『よつばと!』『よふかしのうた』とマンガを次々に読めて、良い日だった。
あと、西村賢太さんの日記集『一私小説書きの日乗 新起の章』も届いたので読み始める。たしか「マトグロッソ」というウェブサイトで読みはじめて、その淡々と書かれた記述から滲み出る文士の強さと、どうしようもない生活感と、藤澤清造への思いとがないまぜで、妙に面白いのだ。
すっかり終わったかと思っていたら、掲載誌を変えて続いていたらしい。嬉しい。『中原昌也作業日誌』しかり、西村賢太さんの日記しかり、たぶん僕がこの日記を書いていることには、中身は全く違えども影響はあると思う。
夜は、勢いで買ってあった輸入牛のランプ肉をステーキにして食べた。美味しく焼けた。結局、バターは使わないとだめである。
キズの治りがよくなるそうなので、普段から不足しがちなビタミンAを摂ろうと、コンビニで栄養強化系の野菜ジュース的なものと、グミサプリのマルチビタミンを買って食べる。
ただ、このあたりは糖質が気になるので、Amazonフレッシュでネイチャーメイドのマルチビタミンと鉄のサプリメントも注文した。あとYouTubeの動画で情報を仕入れ、アセチルLカルニチンとコエンザイムQ10のサプリ、ファットバーナーの「ザ・リッパー」の追加もiHerbで頼む。
だんだん飲むサプリメントが増えてきた。なんというか「やってる感」が出てきたな。
2021年3月1日(月)はじめての美容形成
10時から予約していた美容形成外科へ行って、額の手術をしてもらう。
僕の額にはずっと謎の盛り上がりがあった。幅は1cm少々、長さにして4cmほど。ちょうど漫画のキャラでいう「第三の目」が僕にも備わっていれば、そこが開くような位置だ。もっとも34年も生きてきたが一向に目は開かず、黒ずんで見えたりするのも気になっていて、えいやっと手術してしまうことにした。
静脈麻酔も痛くならないスカーレットニードルもオプションでつけたので、手術自体はものすごく楽だった。点滴を打っていくとだんだんと心が落ち着いていき、寝不足も手伝ってか、目を閉じている間に眠っていたらしい。次に意識が戻ると、額で何かをちくちくしている様子は伝わっているのだけど、痛みはなく、「もうすぐ終わりますよー」と言われて驚く。
まだ切開すらしていないと思っていたからだ。正直に伝えると、どちらかといえば寡黙だった院長先生が笑った様子がわかった。
あとで時計を見たら来院から2時間近くが過ぎており、OuraRingを見たらバッチリ1時間近く眠っていたことになっていた。麻酔すげぇ。麻酔こえぇ。
切り取られた膨らみは、たとえるなら豚の脂身みたいな感じで、厚い皮の下にふっくらとくっついていた。こんなのが額に埋め込まれていたら、そりゃ柔らかいし、何も感覚はないだろうな。
皮には毛がところどころあって、自分の額の皮をまじまじと見たことなんてないし、見られることもないだろうから、そのグロテスクに思える自分であったものを、僕は写真に撮った。本当は、ちょっと食べてみたかった。でも、きっと怒られるだろうから言えなかった。これを書きながら後悔している。冗談めかしてでも、とりあえず言えばよかったのにな。
額に大きなガーゼを貼り付けたまま、せっかくなので駅前ですこし買い物をしていったのだけれど、何人かにぎょっとして見られた。無理もない。ただ、こういう目を感じながら生きることの違和感というか、だんだん麻痺しないといけないことへのつらさを、かすかに知れた。
そして額を4cmも切って縫っているので、だんだんと麻酔も切れたせいか、痛くなってきた。あとでわかったのだけど、見事にド低気圧と重なっていたせいもありそうだ。もらった痛み止めを服用時間を守って2回飲んだ。
この痛みが、いわゆる「ダウンタイム」にあたることを知った。美容整形の話とかYouTubeで見るような言葉が自分にも適するのだと、なぜか僕はまったく思っていなかった。抜糸は1週間後だし、その後も気をつけないといけないし、キズが目立たなくなるには1年以上かかるだろう。
とりあえず痛いので、やらないといけない原稿チェックの仕事だけどうにかして、早々に自宅へ引き上げた。今日のところは分厚いガーゼで押さえているので、外れてしまうのが怖くて、ニット帽をかぶったまま寝た。2日分の寝不足のせいで、まったく苦もなく、寝た。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。