2021年4月の日記

日記

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2021年4月7日(水)力加減

昨日のラーメン二郎の影響は現状はなく、むしろ体重は減少の記録を叩き出し、ひとり洗面台の前で高笑いする。もっとも、これに気を良くすると自滅することがわかっているので、あくまで劇薬的な扱いは変わらないでいたい。

ラーメン二郎と家系ラーメンは劇薬。チョコレートは向精神薬。

突如のお誘いで、明日の予定を全部一旦は御破算にする。美容院の予約をキャンセルし、今日髪を切ってくれる初訪問の美容院へ赴く。とはいえ、今は髪を伸ばしているので、ツーブロックにする周囲の刈り上げさえしっかりやってくれれば、あとはなんとかなるはずだと踏んだ。

その美容室は、理美容室で、顔そりもしてもらえるコースがあったのでお願いした。全席個室という作りは今らしく、リッチな感じもいい。変に会話も聞こえないので落ち着く。

担当してくれたのは見た目に20代前半から半ばくらいで、小柄な女性だった。オープンしたての店だったららしく、接客にも不慣れなところと緊張が伺えたが、それくらいのほうが顔そりなら慎重でいいかもしれない。

滞りなく顔そりを終え、すっきりした気持ちになっていると、顔パックをしてくれるという。さらに、待ち時間には肩のマッサージも。髪を切りにきただけなのにいたれりつくせりだなぁ、と思いつつお言葉に甘えて受ける。倒れた椅子の上で、目を閉じていると、肩にぐっと力のこもった指がめり込んでくる。結構、強い力だ。

彼女はどうやら力を込められるように、腰をしっかり入れて、押しているらしかった。押すたびに、寝ている僕の耳元に、かすかに息を飲むような、「んっ」という声が聞こえてもくる。どうやらずいぶんと顔と顔の距離が近いらしい。目は閉じているが、その状態のほうが、逆になんかイケない感じになってくる。

「んっ」と繰り返す彼女は、何度か肩を押したあとで、耳元でそっと囁いた。

「力加減、強くも弱くも……できますから……」

僕は「そのままで……」と応えたのだけど、もう完全に、頭の中はソレである。でも、そんなところあったらいいな。髪切って、顔剃って、マッサージ受けて、締めに手か何かでうまいこと致して、すべてすっきりして出ていける……。店員はすべて理美容の資格を持つ人で……。


2021年4月6日(火)二郎

申し込んだ新居の審査に落ちたときのことも考えて、別の物件も見に行くことにした。今日は上野毛へ。古いマンションだったけれど中はきれいで広く、良い物件ではあった。

内見中に電話が来て、無事に新居の審査にパスした知らせが届く。よかった!けど、これからバタバタとした忙しさが始まるわけだ。それもいいかもしれない。この2021年はダイエットしかり何にしかり人生を変えていく年だから、住環境を変えるのも大事だろう。わくわくしてきた。

内見後には、ラーメン二郎 上野毛店で小ラーメン野菜マシをいただく。食べている途中から、体が驚いたのか熱くなってくる。この変化が病みつきになりそう。サウナみたいだ。

上野毛の二郎は非乳化系で醤油がキリッと。ラーメンとしても好きだ。おいしいおいしい。

すっかり満足するも、ネットの情報だと、ラーメン二郎は小で1600kaclらしいので、ほぼ一日分のカロリーだと恐れていたけれど、お腹いっぱいで全然空かず、特に問題は起きなかった。

上野毛は、敬愛する吉行淳之介が長く暮らした街で、まだ家が残っている。残っているというか、先日亡くなった宮城まり子さんがご自宅にされていて、ねむの木学園の事務局も置かれているようだ。ラーメン二郎のあと、門柱の前まで見学に行く。

「吉行」と「宮城」という並んだ表札を見て、ぐっとくる。そして、すてきそうな平屋のお家で、いつか中まで見てみたいものである。夢がひとつ増えた。

あまりにきれいなガラスペンの色に、心奪われる。新居の引っ越しが落ち着いたら、ガラスペンとインク、観に行ってみようかな。


2021年4月5日(月)抜歯

クロスバイクを漕ぎつつ振り返った劇場版エヴァンゲリオンQまで見て、いよいよ体制は整っていたので、全速前進で行くことにした。たしかにエヴァがわかりやすく終わった。とてもわかりやすくて、感謝にも似た気持ちが湧いた。

今日からPayPay銀行とかいう、払うんだかもらうんだかよくわからん微妙な名前の銀行と付き合っていかなければいけないのつらい。2年くらい手数料無料とか、口座持ってるだけでポイント貯まるとか、お得をくれたら涙を飲むか、くらいのレベル。

シン・エヴァを観てから、歯医者へ。左上の親知らずを抜いた。右よりも根が細かったらしくて、あっさり抜けて楽だった。左右でこんなに違うものか、と面白い。

先生が「食べ物は食べた時はきれいですから、しっかり使って慣らしてね」と言われて驚く。むしろ水分でゆすいでしまったりするのは、歯茎の根が育たないらしく、よくないそうだ。食べ物は少々はさまろうが、すぐに何か悪いことにはなったりしない。なるほど。

右上の歯茎もだいぶ育ってきて、痛みもない。きっと良い先生がきれいにやってくださったおかげだろう。ありがたい。その後、ZoomミーティングやPodcastのアップ、原稿の制作と納品、動画編集と納品までして、朝になっていた。


2021年4月4日(日)内見

不動産サイトを見ていて、グッときた家があったので内見を申し込み、観に行った。すっかり一目惚れ。

こんな面白くて良い家はなさそうだ、と思って、もう損するのも経験値と申込書をもらって帰りがけのコンビニでボールペンを買い、近場の喫茶店で書き上げて、不動産家にデータを送る。

今回は自宅と仕事場を統合してもいいかもしれない、と考えて、その予算で東京中の物件を検索していった。ところが、全然ない。正直、移動制限がないなら、鎌倉や逗子のほうが良い家も多く見つかる。東京の家は、おそろしくキッチンがひどいところばかりで、悲しい気持ちになる。

ヒガシマル醤油のちゃんぽんスープ、近くにないな、と思ったらヨドバシカメラの通販で見つけて、しかもエクストリーム便で送料無料で届けてくれるという。150円くらいなのに良いのかなと思いつつ、なんとなく「レンジでつくるから揚げ粉」も追加して頼んでみていた。

で、無事に届く。2つで数百円。ほんとうによいのだろうか。

麺なしちゃんぽん、とてもよい。やさいがいっぱいたべれる。


2021年4月3日(土)無為

しなければならない仕事があるのだけど、いま思っても記憶から抜けている。いわゆるところの終日無為。

行きたいサウナが北海道にたくさん増えた。道東、いいなぁ。


2021年4月2日(金)引っ越す

引っ越し欲に完全に火が付いてしまい、夜通し、不動産サイトをめぐりまくってしまった。たくさん見ていくなかで、「どうせなら」という気持ちが湧いてきて、思い切りヘンな物件にするか、いつか住んでみたいなを叶える物件にするか、という方針が固まる。

今の環境に不満があるわけではないけれど、同じ賃料を使うなかで、面白い選択もできるんじゃないかと思った次第。憧れの秋葉原暮らしも叶えたので、次に進んでいいのではという感。

ハッと気づくと朝になっていた。よくこれだけ飽きずに間取り図も眺められるものである。


2021年4月1日(木)うそ

エイプリルフールはかつて、ネット民にとってのお祭りだった。そんなのが信じられないほど、どこも無風で寂しい限りだ。「もはやウソを楽しむだけの余裕とリテラシーがない」という嘆きは、果たして正しいのだろうか。

なんだかここ最近、かつて僕が入り浸っていたネットは、ほんとうにこれまでのネットと同じだったのかしら、と思うほどに、数年前、10年前、20年前のことが、遠く感じる。

深夜に仕事場のデスク周りを片付けて、買ったままになっていた外付けHDDをつけたり、からまったコードをほどいたりして、だいぶすっきりする。積んであった、90年代の雑誌『ライトニング』を拾い読みすると、やっぱりこれがめっぽう面白い。なんというか、わくわくする。

つまり、だ。ネットと雑誌の親和性があった90年代から00年代、両者は趣味性が高くて猥雑で、それでも雑誌からこぼれてしまうほどの熱量(同人誌文化とも重なる)がネットに溢れだしていた。それが、次第に映像文化を中心として、テレビと近くなっていくにつれて、その空気に支配されていってしまった、ということだろうか。

そこへ、テレビのコンプライアンスが厳しくなっていった。猥雑さは取り除かれていく。その空気はネットにも伝播していく……みたいな。ちょっと調べたけど、いつから厳しくなったのか、すぐにはわからなかった。

だとすれば、やっぱり90年代くらいの雑誌を手本にして、その空気感をどうにかネットに再現させることは不可能なんだろうか?

スクショと切り貼りで怖いなかで、だけど、それに挑戦するのが今の有料コンテンツであり、北ウォールなんだろうとはおもう。KAI-YOU Premiumはよく踏み込んでいると思うし、中でも新見くんのラッパー記事は本当にすごい(僕は何もしていないけれど、かつて有料コンテンツの発案者のひとりではあった)。

この先に行けば、どうなるものか。行けばわかるさ。そう、行かないと、わからないのだ。

静かに、地味に、4月が始まった。新生活の報告にあふれるSNSを横目に、書かなければいけない原稿一本を朝までかかって仕上げて送った。


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