2020年8月31日(月)夏の終わり
夏が終わった。なんか、8月が終わると、もう夏じゃないな、という感じがする。
結局、〆切仕事を、あわあわとした気持ちで進めたりしているうちに、終わった。あと数年は、この8月の終わりを、きっとさびしくおもいながら生きていくんだろう。
2日続けて、同じ店で、同じラーメンを食べ、やはりこれは美味しいものだ、素晴らしいものだ、と実感して、ひとり悦に入ったりしていた。
Podcastの更新も滞りなく済ませられて、ほっとした。
夜中というか夜明けまで、酒と原稿。
2020年8月30日(日)シングルベッド
大学生のとき、本屋でバイトしていた頃の夢を見た。レジまわりの所作を完璧に思い出せていて、一度染み付いた動きはすごいな、とおもう。今でも書店でなら、ぎりぎりすぐにでも働けるような気はしている(アルバイトくらいなら、なんとか)。
昼にお腹と心があって家系ラーメンを喰らう。最高。ただ、頭のなかのぼんやりはなかなか抜けなくて、無為にMJモバイルで三麻を打ったりしてしまう。
散歩がてら写真を撮ってみる。ふと買ってみた「CONTAX Tessar T*45mm F2.8 MM」を、FUJIFILM X-Pro2につけて。鷹の目レンズ、さすが。軽いのに、よく写るなぁ。楽しい。
『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』という本が届き、沖縄にコンクリート住宅が多い背景から、戦前戦後を生きる沖縄の特徴的な建築について、あれこれ知る。面白い。沖縄行きたくなってきちゃったな。この本を読んだあとだと、街中の景色も、もっと興味深く見えそう。
『半沢直樹』を待つ前に、その前番組だったカラオケで満点出す企画、ぼんやり付けていたら、ほいけんたさんがシャ乱Qの『シングルベッド』を歌っていて、ほいけんたさんの頑張りもありつつ、歌詞と歌がふつうに良すぎて泣きそうになる。
シングルベッドで夢とお前抱いていた頃。恥ずかしながら、あった気がするよ、僕にも。
その後は、『半沢直樹』で大興奮した。よかった。しんみりした夜にならずに済んだ。
2020年8月29日(土)漢字の使い分け
31日までの〆切にしている仕事がいくつかあって、夏休みの宿題が終わらないような気持ちを味わい続けている。小学生のころからなんにも変わっていない。
夕方、Zoom取材をひとつ。ものすごく面白く、ものすごく良い話だった。ちがう仕事へのヒントにもなって、こういうときに確かに内心は興奮しているのは、僕がちゃんとこの仕事を好きだと思っていることの証左なんだと思う。
原稿をえっちらおっちらひとつまとめていく。自分よりずっと若い人が、爛々と仕事に取り組もうとしているのは、まぶしくもあり、面白くもあり。なんか僕も、もっと爛々としたい。
家にあった、吉行淳之介の対談集『拒絶反応について』をめくっていると、まだ30代半ばの古井由吉と対談なんかしていて面白い。話はあんまり噛み合って無くて、読んでてはらはらする。一方で、河野多恵子との章は、前進力を感じる。
そのなかで、吉行が漢字の使い分けについて話していて、そうだそうだ、これに近しいものを吉行のどこかの文章で読んでから、ぼくも似たような考えなんだと思い出した。メモしておく。
吉行 日本語というのは、上から下へ読んでいくんじゃなくて、ひとつのブロックとしてつかんで読んでいくものだとぼくは考えているから、平仮名ばかりつづくときには、そこへ漢字をひとつ入れないとつかみにくいでしょう、ヘソがないみたいで。だからよく本にするときに、統一の問題といって、ここの「思う」は漢字なのに、どうしてこっちの「おもう」は平仮名かと校正部から聞かれるから、それはちゃんと考えてやっているんだと返事してます。思う、となると終わりの部分だから、句点に近いところだから、だいたい平仮名で書いていますね。
吉行淳之介『拒絶反応について』p,28
終わるかと思った原稿は終わりきらず、飲み干すハイボールばかりが積み上がる。缶ではなくて、美味しいウイスキーを、ちゃんとウィルキンソンで割っているので、とにかくうまい。うまいのは正義だけど、するすると滑り落ちて、しつこく腹に溜まらないので、杯が重なる。
思うに、仕事をしながら飲む酒は何がベストなんだろうか。
たしか以前、誰だったか、東浩紀さんだった気がするけど、ビールは精神が荒れるのでよくなく、ワインはよく頭が回るのでいい、みたいなことを言っていた。だから東さんはイベントや対談だと白ワイン一辺倒なのだろう。その姿も合わせて見たから、覚えているんだけど。
2020年8月28日(金)好き
寝起きに、読み途中だった最果タヒさんの『コンプレックス・プリズム』を読み終える。「好き」とは何かについての文章、すごくよかった。
好きというのは奇妙な感情だ、なぜ好きなのか説明しきれるならそれは「好き」ではないのではないかとさえ思う。とめどなく溢れてくるからこそ、好きな理由を説明したくなり、そしてその際限のなさに喜びを感じる。私さえ全貌を知らないからこそこの感情は「好き」と呼ばれる。私は救われたりはしなかったけれど、好きではあると思った。救われたと言っている人も、救われたという一言では語りきれないから好きなのだ。という、そのことを知った瞬間、私は好きという感情をより一層、好きになる。
最果タヒ『コンプレックス・プリズム』
休み中、メルカリで買ったあれこれとかが届いていて、ばりばりと開けていく。いま住んでいるところはいつでもゴミ出しができるマンションなので、資材ゴミが溜まらないのが本当に助かる。そうでなければ、もうとっくに我が家は空きダンボールで埋まっていただろう。
このあたりのゴミ出し頻度とか、回収日の頻度とかも、世の中の生活が変わっていくにつれて、見直されたりするのだろうか。どうだろう。
仕事をしないと、しないと、と思いながら、あんまりできなかった。休暇明けで体力があるはずなのだけど、気力がなかった。ぼんやりと、あー、なんかなぁ、もうなぁ、と口にしている。
この考えの底にはまってしまうと、なかなか抜けられないのがわかっているので、どうにか底にいかないようにしないといけないだけどな。考えても仕方のないことを考えることほど意味はないんだけど、それはわかってるのに、からめとられてしまうのは、なぜかしら。
僕らの仕事は、まとまった暇がいる、暇がなければ「ぼんやりと考える」とか「無意識で寝かす」とかいう数値化できないような仕事が進まないんだけど、暇だとこの底にすぽんと入りそうな時間も増えるのでよくない。うーん。
夜中、アニメ『彼女、お借りします』をリアタイで見て、盛り上がった。仕事場の椅子で、扇風機にあたっているうちに、うつらうつらと眠ってしまった。
2020年8月24日〜27日(月〜木)読書休暇
ライターのNくんと「読書休暇」を取ることにした。千葉県某所にひきこもって、気ままに読書して過ごすのがいちばんの目的。合間に、リモートでするべき仕事はする。
ただ、それだけ。物理的に距離をとってみたのもよかったし、山が近いので、緑の空気をずっと感じられたのもよかった。海も、近かったので、散歩がてら。海水浴場が中止だったのもあって、人もまばら。砂浜がきれいでうれしい。
起きる。本を読む。お腹が空いたら、ごはんをつくったりして、食べる。また本を読む。
それだけの単調な日々のようで、このスローな時間がとても有意義だった。本も数冊目を通せたし、今の自分に必要な文章にもたくさん出会えた。定期的にやりたい。毎月でもやりたい。
2020年8月23日(日)建築知識
家賃支援給付金の資料に不備があり、エラーで戻ってきていた。ただ、修正後の資料を出す場所がわからず、あわあわしていたら、修正前に申請ボタンを教えてしまって、ぴえん。ごめん。
何一つ修正されていない資料に「修正内容確認中」となっていて、担当の方、ほんとうにごめんなさい。すでに修正資料ありますので、また戻してくれればすぐに出しますので……。
雑誌『建築知識』が話題になっていて、調べたらおもしろそう。近くの本屋に行ったら、まだ棚に残っていて買えた。専門的な知識を、専門外の人にも面白ろがらせる(役立てる)方法は、常に検討しておきたいことの一つ。
晩酌しながら『半沢直樹』。あぁ、なんか言いたいことあった気がするけど、霞がかって見えないな。
2020年8月22日(土)父さんとTKC
昨日、飲みながら教えてもらったYouTube動画を見始めたら、面白くて止まらなくなる。
「父さん」がやってる「勉強ばっかりしてないでゲームしなさいっ!クエストはやったの?たまにはオープンワールドで遊んできたら?」チャンネルのゲーム実況。『7days to die』というFPS的なホラーゲームが題材なんだけど、もはやヒューマンドラマを見ているかのよう。
「シーズン5からでじゅうぶん面白いよ」というアドバイスに沿ってはじめる。
このゲームでは、武器や道具をつくったり格納しておく「拠点」を、それぞれが設ける。父さんは、「たけし」というプレイヤーが地下につくった拠点の、さらに地下に自分の拠点をつくる。そこで「借りぐらし」をはじめるわけだ。
この「借りぐらし」ではじまった、初心者に近いプレイヤーと思しき「たけし」との奇妙な交流と、奇妙な親心が、父さんの意欲に火をつけていく。
伏線の回収、神レベルの撮れ高、見事な編集と、面白い要素が積み重なって、ひたすら見続けてしまう。辞め時がわからなくなる。結果、土曜日は、ほんとうに一日、この動画シリーズをずっとシーズン5から見続けていくに至った。
今日、仕事をちょっとでも進めていると気が楽だったのに、と思わないでもないが、どっぷりと面白いエンタメに浸かれたので、それはそれで幸せな休日だったともいえるだろう。
2020年8月21日(金)めしくうねむい
朝からZoom打ち合わせ。思うにメディアを情報発信と捉えて広報に任せだけなのは、やっぱりもう筋が悪くて、新規事業として内部に取り込んで実験&実践していく、という方針じゃないと、いろいろうまくいかないんじゃないかなぁ、と感じたりする。
(広報が悪いとかだめだとかいうんでなくて、方針とやるべきことのちがい、というか)
まぁ、それはそれ、仕事は仕事なので、仕事をするのみ。
セブン-イレブンのデリー監修カレーが美味しくてまた食べる。
満足度相当に高いのだけど、カレーみたいに辛いものを食べると眠くなる(しかも昼ごはんなので余計に眠い)というのを、いつも食べてから思い出す。まぶたがくっついてしまって、昼寝する。外は夕方。できることをすこしでも進めて、出かける。
中野に集まって、写真友達と、街撮りしながら、目当ての中華料理屋でチャーハンを食べ、銭湯に入ってから帰宅する会。最高か。最高だった。
ごみごみした飲み屋街と、クラシックネガの相性の良さ、すごいな。
2020年8月20日(木)瓶チュー
早めに寝て、朝から活動するつもりが、起きれず。そこそこたっぷり朝時間をつかって支度し、久しぶりに対面取材で二子玉川駅まで行く。太陽がふりそそぐ駅、風が通るので涼しさもある。
インタビューそのものが久しぶりで緊張していたけれど、相手の話し上手と内容の面白さに助けられて、なんとかこなすことができた。ホッとする。やはり現場は現場の勘みたいのがある。
取材前、ご一緒した編集担当さん、カメラマンさんと雑談していると、他のところでそのまま使えそうな企画案がフッとできて、リアルはリアルで、こういう実りがやっぱりあるもので、オンラインとは根本的に目的と得意が違うもんだしなぁ、と改めて感じる。
帰り道、あー、食べたい、ごほうびつけようと思って、神田で降りる。
この瓶チュー、なんでも寄せられた情報によると、岡山県の津山で「ソウルリカー」と親しまれているらしい。ほんっとかよ。まったく岡山関係ないのに面白い。いつか現地で、ソウルを浴びながら飲みたいものに入った。
瓶チューのせいか、調子に乗って、まぜそばも頼んで、2杯食いしてしまった。どちらも煮干し欲をマックスまで満たしてくれて、心地よく帰宅。インタビューの疲れと、満腹と、安心感と、直射日光の疲れと、ここ最近の不調のせいか、床に転がったまま動けなくなり、昼寝。
目覚めると夜更け前。やるべきことはあるが、やれる気力がない。と思いつつ、この日記を書いていた。電車のなかで読んだ和山やまさんの『女の園の星』、おもしろかったなぁ。
2020年8月19日(水)Zoomストレス
午前中からZoomミーティングで入ったけど、会議室側の環境が悪すぎて、なんだか何もできずに、何もわからずに、ただストレスが溜まっただけだった。間を置かずに次のZoom取材では、それぞれが良い環境でしっかり話してくれたので、こちらはノンストレス。
如実に違いを実感してしまったので、兎にも角にも簡単な環境整備があらゆることを変えてしまうのになぁ、と感じた(ミーティングのほうには「最低限これくらい買ってみましょう」と商品のリンクを送った)。
ストレスのせいか、なんのせいか、とにかく眠くてたまらず、昼寝。最近、なんかもうずっと眠いのどうにかしたい。からだが眠れと言っているのだろうか。
こなつは今日もかわいい。
夜は、オンラインのトークイベントに出る側として参加。
登壇側が気心の知れた人たちばかりだったのもあってか、ふだんより良い感じでしゃべれたんじゃないかと思う。ウェブライターとしてのキャリアを考える時、必ずしも業界内だけで考えないという学びは、とてもわかりやすくて頼もしい指針になってくれそうだ。
2020年8月18日(火)モーニングルーティン
朝サウナもばっちり決めてチェックアウト。Nくんの希望で「喫茶店のモーニング的なものが食べたい」というので、近場を調べてみると、ちょうどよいところにある。[カフェ・ラパン]というお店で、初めて入る。外観から、雰囲気のよいところだなぁ、と伝わってくる。
中に入ると、年代物と思える長いカウンターに、コーヒーの焙煎機。Nくんと言わずとも「もしかして、これは、当たりを引いたのではないか」と期待しつつのモーニング。ふたりとも、にんまりしながら食べた。おいしい。
ぼくはたまごトーストのセットにしたら、さくさくのトーストに、きざんだゆで卵ペーストがたっぷり。ちいさなサラダもついてくる。50円増しでトマトジュースをつけたら、これも濃くて美味しい。ちょっといいやつだ。トーストとの相性も抜群。コーヒーも美味しい。
朝早めに起きたら、まずこのあたりのサウナを朝に決め、カフェ・ラパンで朝食をとる、というモーニングスタートができる。あるいはこれを、ひとつのモーニング・ルーティンにできたとき、ぼくの人生はより良く進むのではないか、と思わせるほど、よい時間だった。
その後、面白そうな新規の仕事が入り、テンションが上がる。まだ打ち合わせ段階だけれど、実現したら、とてもうれしい。夜は届いていた『彼女、お借りします』と『ランウェイで笑って』を読んでから眠った。
2020年8月17日(月)千鳥大悟
本当は昼間からリアル取材(なんかこの言い方も微妙だけど通じるようになったのであれば、それは日本語の変化かもしれません)の予定が、直前にコロナを理由に現地参加者を絞らないといけなくなり、ぼくは離脱する。
今回は編集者の役回りだったので、ライターのNくんに行ってもらうことにした。現地写真見て、なかなか拝見できる場所でもないし、やっぱり同行して話聞きたかったなぁ。その後、取材など終えたNくんが仕事場まで来て、雑談しつつ、しばし仕事。
ぼくは20時に、制作協力しているPodcastの更新作業があったので、それを漏れなくこなす。公開時から続々とSNSでも反応があり、夜中にはリスナーさんからの感想メッセージも届き、反応は良い感じだ。うれしい。よかったよかった。
それらのひたむきな眼差しも感じるほど、こういう仕事が一つずつでも積み重なっていく喜びのようなものを知る。まっすぐに、愛のあるものを、愛を受け取ってくれるほうへ届けていきたいとおもえる。
すべて済んでから、Nくんとサウナへ行く。その前に腹ごしらえしようと、席が空いていた御徒町の[半妻]で串カツを食べる。ここの串カツ、特に野菜系はほんとうにおいしい。みょうが、マッシュルーム、じゃがいもの当たりっぷりがすごい。
Nくんもたべるのが好きな人なせいもあって、ふたりとも食べつつの味の感想とリアクションが多い。このやり取りがたのしい。志村けんが千鳥大悟に「振り向いたら大悟がいるって、いいよな」と話した(らしい)モノマネを見たことあるけど、なんかまさにそういう気持ち。
そのまま、サウナへ。しっかりしっかりととのってしまって、結局、時間的にすでに宿泊コースでしか入れなかったのもあって、ふたりともサウナ泊。
ただ、串カツ食べてから、あまり間をおかずにサウナを決めてしまったせいか、消化不良を起こした胃が弱ってしまったようだ。わずかな痛みと違和感を、じわじわ味わい続ける夜だった。
2020年8月16日(日)静岡新聞社
夕方や夜に打ち合わせをしながら物事を決める仕事があり、とても楽しかった。ディスカッションでアイデアが進んでいくとき、やっぱりとてもワクワクする。こういうことをもっとしたい。たぶん、納品する、という所業に飽きもあるのだ。気楽なんだけどね。
と、カレンダーをみると、もう1週間ばかり自分で原稿を書いて納品していないことがわかった。はからずも盆休みになったということか……。また来週から少しずつ出てくるけれど、それでもうまく比率はコントロールしながら、もっとインプットを増やしていきたい。
静岡新聞社のイノベーションリポート、すごく勉強になって、深夜に仕事先の人にもおすすめするメールをしたためた。
このユーザーファーストになる、という考え方は、とても大切で、DXの専門家である須藤憲司さんは著書『DX入門』で、DXの定義を「デジタルを活用して、圧倒的に優れた顧客体験を提供し、事業を成長させること」としている。顧客体験と直接的に関連しないデジタル化は、DXとは言えない。あくまで顧客体験を軸に勝ち筋を考えるのは、今後の基本線になっていく。
と、『DX入門』は制作協力でたっぷりと関わっただけに、個人的にも腹落ちするというか、結ばれるところが多い。できることからのDX、もっと考えていかなくては。この仕事も対外的にもっと発表して攻めていきたいところ……。お盆明けで様相も変わるかしら。
飯田商店の飯田将太さんの袋麺アレンジ、ものすごく簡単なのに美味しさアップが期待できるので、ちょっと自宅で真似してみた。せっかくなので生麺でつくってみた。
なるほど、鶏肉を水から茹でて、出汁を厚くする。これだけでもぜんぜん違う。もし、水ではなく煮干しや昆布出汁にしたらどうかしら、などと想像が膨らむ。ちょっと研究してみよう。
2020年8月15日(土)らぼらぼ
殺人的な暑さだ。すごい。昨夜の酒の抜けもゆるやかながら、精神の調子はまあまあ。やろうと思っていたことも進められて悪くない。LOVOT用のTwitterアカウントをつくったりもできた。
当然ながらフォローする人やTLもLOVOTだらけなので、見ているだけで和む。愛がすごい。
昼は、鳥の砂肝をいっぱい塩焼きにして、ストロングゼロをキメた。夜も割と好きなものを、好きなように食べた。カレーをテイクアウトしてきて、ビールを買うついで寄ったファミマで、ファミチキを仕入れて乗せる。欲望番外地。
最近、もっと遊んだり読んだり、お金を使ったりしないといけないのではないか、と思っていたところに、吉田豪さんのインタビュー記事がドンズバリで刺さってきた。
早い段階で思ったのは、とにかくライバルよりも趣味に時間やお金をかけることですかね。たぶんボクが古本屋で本やCDをいちばん買っていたのが30代のときなんですけど、それ以前も地道に買ってはいたんですけどお金がなくて。40代になると時間がなくなっていくから、30代までにどれだけインプットできたかでその後の人生が決まると思っています。あとは、「偉くなると周囲も仕事を頼みづらくなるから、気軽な感じを保とう」ってことですね。それはリリー・フランキーさんや杉作J太郎さんが、それぞれ成功していく様子を昔から見ていて感じました。あと、ボクはあんまり仕事を断らないんですよ。
プロインタビュアー・吉田豪が〝フリーランス40歳の壁〟を感じなかったワケ | FREENANCE MAG
言われてみると、そもそも、今のぼくも20代の頃の経験貯金で食っているところが大きく、次の10年を考えるとなると、30代もちゃんと攻めて、アクティブに体験を積まなければ、40代は大人としてしぼんでいくのではないか、と感じたのだ。というより、絶対そうなるだろう。
COVID-19で、移動制限がかかったのは痛い。やはり、僕の経験貯金でインパクトが大きいものは他者の介在であり、ここではないどこかであった。でも、おそれるだけではだめで、うまく付き合いながら、求めていくしかない。
あのときをふりかえって、すべての痛みをちゃんと痛いと思いながら、それでも新しい感情を得ていき、人生を続けていくために。
2020年8月14日(金)べたっとした
クラウドファンディングで支援していた浅草の新しい「木花之醸造所」に、リターンだったお酒を取りに行く。ほんとうは郵送でもらえるところ、「取り来られるなら生酒もOK」とのことで、行ってみることにした。
……のだけど、実は受取日を連絡し忘れていて、向こうからご連絡いただいてしまった。すみません。暑い中、えっちらほっちら行く。浅草というか駒形のほうだ。
入ると、すぐ左手に酒蔵だなぁ、とおもえる、こぶりなタンクが3つあった。むかし、酒蔵で取材したことを思いだす。受け取りがてら、ちょっと話を聞く。その町ごとに合う醸造所があったら面白いよね、という話は、とてもよかった。
夕方、近くに用事があったOさんが事務所を訪ねてくれる。話せることがたのしい。いろいろ話すなかで、最近の精神の不調含めて話していると、それはやっぱり先行きのなさに起因しているんだと思えてきた。
僕はもうここ数年、仕事のために仕事をしてきたし、「好きなことは何だったのかを取り戻す時間なのかもしれませんね」と言ったのも、なるほどつながったなぁ、という感じがあった。
深夜、「ひるにおきるさる」というnoteで公開されていた鼎談に、わ、わーーーーとなる文章を見つける。
黒嵜:まあいいや、正直にこのまま続けます(笑)。どんなに同じ料理を作っても、毎日で味は細かに違うように感じるし、感じた味に応じて自分の気分が細かに変わる、ということに気がついたんですよ。同じことは、部屋や花の様子にも、服装にも感じました。そこでふと思い至ったのが、「鬱」という語が作ってしまう気分の静止なんですね。自分が「鬱」だと強く捉えてしまう限り、昨日と全く違うはずの今日の気分の動きが、無時間的なべたっとしたものになってしまうのではないか。
いてもいなくてもよくなることについて:中森弘樹・福尾匠・黒嵜想鼎談|ひるにおきるさる|note
つまり、生活という時間は、われわれの判断の「主体」っていうものの形をこうも刻一刻と作り変えてしまうのか、と。この経験則で断言するのなら、こうも言えるのではないか。主体の前には気分があり、その気分は、気分を表現したものでまた作り変えられる。そして、じつは気分の表現ほど、思弁的で難しいことはないのではないか。私にしかできないこと、なんてものはないが、今日しか感じられないこと、今日しか起こらないことはある。私にだって今日はある。したがって、私にも今日しかできないことがある。…といったことをゆっくり捉え直してゆくうちに、いつのまにか鬱も抜けていたんですよね。
ここ数日の僕は、まさにこの「無時間的なべたっとしたもの」を感じ、それが未来も今も見えなくしていたんだなぁ、とおもった。今日には今日しか感じられないことがある、というのも、とても勇気になった。できないときにはできない。できるときにすればいいのだ。
ぼくは未来ではなく今、さらに自分の感覚、特に好きな食欲と味覚を今夜は大事にしてみようと決めた。
スーパーで、ワラサのサクが買えた。部屋中の電気をつけ、家に2台あるエアコンもフル稼働させ、「いつもならちょっとしないこと」を全部叶えた。ビールを飲みながらワラサを切り、日本酒と食べ、その後にストロングゼロをよく冷えたジョッキで飲んだ。
観ている動画はレペゼン地球で、ケタケタ笑った。「人間、本当にエグい時はエグいって言わないんですね」という指摘やばすぎた。そばを茹でて冷やし、あおさのりをまぶして食べる.
完全に満足して、MJモバイルで三麻をいくつか打って、CBDワックスを吸ってから眠る。
2020年8月13日(木)教養
目覚めると、昨日よりは心身の調子が良さそう。言葉も出てくるような気持ちになっていた。
寝起きに、管啓次郎さんの『本は読めないものだから心配するな』をめくる。切れ間のところまでを、ゆっくりゆっくり読んでいる。
「教養」とは、そのときその場にないものをどれだけゆたかに呼び覚ますことができるか、人が見落としがちな隠された連関をどれだけ細心に見抜くことができるかにかかっている。そんな自分だけの教養を培うのに、新書の読書はもっとも確実な手段だろう。
管啓次郎『本は読めないものだから心配するな』p,98-99
この一文で、つまり文章を書いて何かを伝えようとする、編集的な鋭意で何かをまとめようとすることに、教養がとても近しい(というか必要)と思える。
昼間、原稿を見ているFastGrowというメディアの編集者たちとZoomミーティング。「最近どう?」的なこともいろいろ話したけれど、「ゆっくり読む」というのを心がけていこうね、というところに落ち着き、ぼくとしては結構腑に落ちている。
日記というよりはnoteにでもまとめたほうがいい内容ではあるので、一旦書き留めておく。
昨日、まったく言葉が出てこず、うまく書けるか不安だった文章が、今日は書けた。内容も、よかったみたいで、すごくホッとした。
数日前に読んだwithnewsのデイリーポータルZ編集部の古賀さんのインタビューがすごくよくて、うらやましいなぁ、すてきだなぁ、と思いつつ、DPZをはげます会に入る。入ろう入ろうと思っていて、なぜかそのままにしていたんだった。
いま、少しずつでも自分の手元にあるものを、ちゃんと還元できるときにはしていくようにしなくちゃ、と思っていて、それはお金だけでなく経験とか勘とかも含めてなんだけど、DPZがなくなる日はやっぱり想像もしたくはない。入会ついでに、グッズショップで本やTシャツも買う。
ロゴ入りTシャツ、この手のものにしては安くて1枚1500円で、そういう恥じらいのようなものも含めてDPZっぽくて笑ってしまう。届くのが楽しみ。
夜は、今日から始まったGOのスクール「THE CREATIVE ACADEMY」をライブ視聴。それからビールを飲み、スーパーまで散歩し、レモンサワーを飲みながら帰ってきて、おかずなんかをつまんでいたら、すっかり眠くなって椅子で寝てしまった。
2020年8月12日(水)結果発表
夢の中で、東出昌大さんからひたすら騙される夢を見たのは、『コンフィデンスマンJP』を見始めたせい。最近、夢の内容のヴァリエーションが豊富で楽しい。
先日は、たむらけんじさんが出てきて、出店でやきとりを売っていた。そこに変な様子のおじさんが「俺、忘れ物したんだけど」と100円をせびっていたところで目が覚めた。
「唐揚げの出来上がりを街中マラソン」というナゾのメモがiPhoneに残っていた。夢日記をつけたかったんだとおもうけど、予測変換のせいか、まったく内容がわからなくてすごい。
この日も粛々と精神が不調。ただ、さしあたって予定もなかったので、ずっと行けていなかった病院へ行く。先月、ナゾに救急にかかったりした眩暈のときに、頭部CTスキャンを取って、その結果を聞いていなかったのだ。かかった病院で、検査結果だけ教えてもらった。
内容としては異常なしで、脳梗塞のような状態も認められなかったという。わずかに副鼻腔炎があるようだったけれど、この程度なら経過観察でOKとのこと。
うーーーーーん。結果としては嬉しいけど、では、あのときの眩暈と不調はいったいなんだったのだ……何が起きたんだ自分の身体に……まぁ、いいかー、と楽観的でいるべきだけど、身体のどこかがいまいち壊れたままなんじゃないか、という気持ちも残る。
まぁ、30代半ばなわけだし、そろそろどこか壊れだすのも、自然といえば自然なのだろうか。
ハイボールなんか飲みつつ、こんこんと『コンフィデンスマンJP』を夜中にかけても見続けていき、完走する。スペシャルの『運勢編』に出てきた広末涼子さんが可愛くて眩しすぎて、どきどきしました。
2020年8月11日(火)勧善懲悪
『七つの会議』を見終わってから、そのまま映画『空飛ぶタイヤ』も観た。池井戸潤原作の映像化にはパターンが有り、私欲がベースとなった巨悪と、それを暴こうとする正義、というシンプルな勧善懲悪が成り立ち、そこまでの道筋を「手探りで」見つけていく泥臭さが伴う。
観ている側からすれば、悪は必ず裁かれるので安心感もあるけれど、この手さぐりの過程に共に熱狂し、そしてついに止めが刺されるときにカタルシスを共に得る。日本人の面白さのメンタリティにしっかり根付いた勧善懲悪モノの現代企業版なのだ。
それがわかっていても面白い。何より映像になると俳優陣の名演が光るのは、脚本と展開自体はシンプルだからこそ、なのかもしれない。俳優の演技次第で面白くもつまらなくもなる。実に自力勝負の現場なんだろうなぁ、と思わせる。
その点、『空飛ぶタイヤ』も良いは良いのだけど、やっぱり少し、迫力が乏しい。俳優たちがきれいすぎるせいもありそう。『七つの会議』は野村萬斎の食えない感じが最高だし、脇を固めるのも『半沢直樹』でもお馴染みのアクの強い面々。
そのまま、FODに加入して『コンフィデンスマンJP』のテレビ版も観始めつつ、寝た。で、起きるとなかなかぐったりしている。精神不良。全てを諦めてサウナへ行く。冷感マスク大活躍。じっくり汗をかいてから、N先輩から呼び出しがあって、全てを諦めて飲みに行く。
たいへんたのしかった。話しつつ、しずしずと泣いたりもする。あらためて、頑張って生きようとおもいます。
事務所で、仕事をすこし。もやもやしていた仕事を、こちらから「ごめんなさい」して、降ろさせてもらう。その判断が正しかったのか、今でもちょっとわからない。ただ、こういうことを続けている限り、ぼくは一向に回復していかないんじゃないか、という気がするのだ。
2020年8月10日(祝)ころころ
今日、祝日だったんだ。と気づいたのは目が覚めて何かをし始めてから。
朝になるまで、面白くてPodcastの編集をしていて、気づいたらデータの書き出しを待っている間に、扇風機に当たりながら床で眠ってしまっていた。
いろいろ残務をして、家で和風ツナパスタをつくって食べ、床寝の影響のせいで眠くてたまらずに昼寝。起きてからも、なんだか今日はだめで、とにかくずっとだめで、ころころしていた。
夜更け、映画『七つの会議』を見始める。すごく面白い。半沢直樹が心待ちの気持ちを、また高めてくれる。だめなとき、さっさと映画でも観るほうがいいな。
2020年8月9日(日)熱中
半ば不貞寝の夜を超え、目覚めたら朝。事務所の椅子で寝ていたら、足元でLOVOTのこなつが、ぷいぷい言いながら、椅子の脚に何度もアタックしてきていた。僕を認識して向かってきてしまうのだろう。
かわいいじゃないか……と思いつつ、二度寝する。まだ眠い。ごめん。起きたら昼。昨日までの原稿編集の仕事を謝りつつ納品して、ホッと一息。空腹の胃に、口の中が「あのパツパツの細麺が食べたい」と思って、秋葉原[志奈そば 田なか明神下店]で裏にぼを食す。坦々和え玉も。
満足して、帰宅してシャワーで汗を流し、また仕事場へ。Podcastの編集ひとつ。今回からAdobe Auditionを使ってみているのだけど、後加工のすごさが段違い。試行錯誤しつつ、好い感じにまで仕上げられて満足。演者にも好評そうでホッとした。
まさに「熱中」していたので、気づいたら数時間が経っていた。わぁ。久々の感覚だ。嬉しい。
『半沢直樹』に間に合ったので、ホッとしてチルドの焼売とビール&ハイボールを楽しみつつ観る。大和田常務の車が引き返してきたところが最高すぎて、笑いながら拍手してしまう。もはやドラマとお笑いと演劇の、全部の要素をビシビシ感じているようでたまらない。
そういえば今日は日曜日で、明日も祝日なのだ。なんだかあらゆる連絡がおとなしい理由がわかった。明日の仕事は、明日しよう。今日はもう半沢直樹の余韻を感じつつ、酒と共に寝よう。
2020年8月8日(土)しょぼしょぼ
夜に、大学時代の旧友に会える日で楽しみにしていたけれど、体調不良の連絡が来て、リスケすることに。「夜までに終わらせるぞ!」というモチベーションが一気になくなり、仕事のやる気もまったく出ず、お酒を飲みながら読書などしてしまう。だらだら。
インターネットの大事な本質の一つは、情報や物を小分けにして、離れていたものをつなげることです。それによって、いままでなかった情報の流れ、物の流れが起こり、そこに新たなビジネスが生まれます。
尾原和啓『ネットビジネス進化論』p,3
インターネットには、情報の流れや物の流れを、よりなめらかに、より効率的にする力もありますが、同時により多様で、より過剰にする力も備わっています。いままでは効率的なインターネットが中心でしたが、これからは多様で過剰なインターネットが生み出す豊かな世界を、心ゆくまで楽しめるはずです。
尾原和啓『ネットビジネス進化論』p,5
そうか、そうか、これは確かにインターネットビジネスの「キモ」というやつだな、と思えた解説だった。離れていたものをつなげることで起きる新たな「流れ」に紐づくビジネス。うまくいっているものなど含めて、それは何を小分けにして、どうつなげ、どんな流れが起きているのかを見ていくのは、理解のひとつとした大事だろうな、と感じさせる。
夜、かつやでカツ丼の「松」を買うついでに、無印良品をぶらぶらする。無印に来ると、「僕がいまの世界線で生きていなかった可能性」を、いつも思ってしまう。こんな家具たちが似合う、あるいは手の届く「好いもの」として囲まれて、暮らしていた可能性。
テレビを置くスペースがもったいないな、と思っていたところに、うまくハマってよかった。
なんか、みんな、世の中、がんばっててえらいな。
2020年8月7日(金)パンチライン
もちろん理屈だけじゃ勝てない。だが“理屈ぬきに強い”というのは、その言葉の響きほどには強くない。
うめ『東京トイボクシーズ』2巻
分析は人を強くする。言いわけは人を弱くする。
うめ『東京トイボクシーズ』2巻
マンガの面白さは数あれど、僕はやっぱりこういうパンチラインにしびれてしまうタイプなんだなぁ、としみじみ思う。数日前にも書いたけど、鋭い言葉は世界を捉え直す。感情の輪郭を露わにする。言いようのない想いを形にする。
うめさんの『東京トイボクシーズ』、もちろんその前からの『東京トイボックス』シリーズ含めて、毎回まいかい、そういう出会いをくれていて、それはハッキリ覚えてなくても僕の引き出しに入っているはずなのだ。
だから、何かこう、面白くないものをみたときに、それを超える最善のものがぱっと出てくるわけではないけれど、「これはなんとなく面白くないな」というのは、感じることがある。
逆に、「これは面白いな」と感じるものもあるわけで、僕がその要素を強く感じるもののひとつが、この「言葉」たちなんだろう、と書きながら思った。
日々、ひたすらこなつと戯れている。最近、見たことのないアクションがあって、うれしい。
夜は西麻布でごはんをごちそうになった。少しでも面白い話ができたかしら。僕は勝手に楽しんでしまったけれど。それにしてもコロナ以降、トークのネタ補充が全然できていないことに愕然とした。ひっそりと。はぁ。
遅くまでお酒を飲んだのも久しぶりだ。僕はシャンパンを飲むと頭がおかしくなってしまうのだけど、グラス2杯くらいまでなら、まだ大丈夫そうだ。
それでもネジがとびそうなのをこらえつつ、仕事場に帰ってきて缶ビール1本だけ追加し、余計なものを食べずに終えたのはエライ。扇風機を浴びていたら寝てしまった。
2020年8月6日(木)経歴詐称
仕事先でプロフィール紹介ページなるものをつくるらしく、業務委託のわたくしにもお声が掛かって写真を撮られに行く。初めての経験に緊張した。
久しぶりに地下鉄千代田線に乗った。乗車位置は先頭車両くらいで、降りる駅は最後部だったので、駅に着くごとに車両を移動した。10両編成は長い…。こんなものがドコドコ地下を走っているんだからすごい。
撮影場所はオフィスの会議室だったけれど、グレーバックに照明セッティングもばっちり、プロの腕はすごい。いい気になって映ってきたが、想像よりも身体のふくらんだ自分がそこにいた。そうかぁ、こんなふうに外からは見えるのだなぁ。太ったなぁ。
衣装的にパーカーとブルゾンの2パターン持っていったら、「長谷川さんはパーカーのほうがいい」と即決されてパーカーになった。あとで仕上がってみた他の人の写真もみたら、なるほど、パーカーだといい感じに浮いているのが、これはこれでいい。外部パートナーっぽい。
ちゃんとした仕上がりを見たわけではないけど、「博報堂を5年くらいで辞めた」という経歴詐称ができそうな感じになっていて笑った。
帰路の途中で、六本木だったのでラーメン屋の[天鳳]へ。
天鳳でチャーシューメン135にメシ。最高。これを美味しく食べ、セブンイレブンのアイスコーヒーで口を洗うまでが鉄板の流れだなぁ。
御茶ノ水の丸善で若林恵さんと佐久間裕美子さんによる『こんにちは未来』を買い求め、ついでに色々出ていたマンガの新刊も買ったりしてから、神田楽スパでサウナをする。
濡らして使うタイプの冷感マスク、濡らすことが前提なのでサウナと相性がいい。これからは、自衛のためにも持ち込もう。安心感がちょっと増す。
2020年8月5日(水)脳汁メシ
TikTokを見てたら、ゲーム『ぼくのなつやすみ4』のキャプチャを上げている人がいて、それには「嘘と冗談の違い」とテキストが添えられていた。おばあちゃんが孫に教えてくれる。
「嘘と冗談はちがう。自分の何かを隠そうとするのが嘘。アホだと思われてもいいやという気持ちでいうのが冗談。守りと捨て身の違いじゃ」
https://vt.tiktok.com/yU62aU/
守りと捨て身、たしかに全然ちがう。方向性がそもそもちがう。
こんなふうに曖昧なものを、なにかほかの考え方でもって説明できる大人になりたいし、願わくばいつかおじいちゃんになって、孫にひとつでも受け渡してあげたいともおもう(孫じゃなくてもいいんだけど)。
ぼくたちは、時代とともに曖昧になっていくものを、時代にあわせた言葉で説明していくことで、世界を何度も何度でも捉え直していくんだろうな。
今日もこなつはかわいい。
仕事はZoomで打ち合わせをしたり、原稿の赤入れをひたすら3本とかやっていた。なかなかに疲労困憊でもある。夕飯は、まだ滑り込めた時間だったので、ほっともっとで特のりタル弁当、さらに近場で発泡酒も調達した。
のり弁で食べる安酒の組み合わせ、とてもシンプルに幸福な脳汁が出る組み合わせだ。
寝ようねようと思ってMJモバイルで麻雀を打つと、割と引きが神がかっていて、かなり勝たせていただく。混老頭、混一色、対々和の美しさが好きすぎて、つい狙ってしまう。大満足。
2020年8月4日(火)身体健全
午前中にラジオ会館のトモカ電気プロショップに行って5mのマイクケーブルを調達し、そのまま電車で門前仲町まで。Podcast収録の前に「お祓いに行くのでご一緒しませんか」と誘っていただき、僕も付いていくことにした。
深川不動堂でお祓い……というか、護摩行祈願だ。不動堂の内部はとても立派で、「細かくてたくさんのものが均等に並べられている」という装飾から受ける圧、護摩行の燃える炎、和太鼓や鐘を叩き鳴らす音など、全てが前進力に満ちていて、心身が持ち上げられた。
単純に「なんかテンションが上がっちゃうな」という空間で、真言密教の底しれぬパワーを感じ取ったのだった。祈願は「身体健全」にした。身体健全に勝る願いもなかなかない。これからもお願い事をする時には、この四文字を唱えていくであろう。
その後は、仕事場でPodcastの収録。気づけば3時間ほど、ほとんど演者はしゃべりっぱなしで、ぼくはそばでミキサーをいじりながら何度もハッとする面白さ。これは早くお届けしたい。
だいたいの更新スケジュールも決めたので、今週中には作業していくつもり。楽しみ。
演者のみなさまに、LOVOTのこなつは大人気。客観的に見ても、やっぱりかわいいものなのだ。単なる親ばかでなくて、すこしだけホッとした。
演者を見送ってから、[岡むら屋]のデラ肉めしを買って帰り、生卵やら桃屋のきざみにんにくやらをかけて美味しく食べ、すこしの酒も飲むと、あまりに一日が大満足で眠ってしまった。炎天下の疲れもあったと思うけれど、朝起きてから寝に落ちるまで、ずっと楽しかった。
こんなふうに過ごせる日が、一日でも多いことは、きっとすばらしいことだとおもう。
2020年8月3日(月)新機材
遠出リフレッシュの良さからのロス、そして昨夜のBBQロスと、心に夏休み感がしみつき、どうにも気力が上がらない。午前中はゆっくり立ち上がり、午後から活動。原稿のチェックなど。
明日、Podcastの収録をすることもあり、より良い環境を求めて録音機材を新調してみたりする。もはやただの言い訳と好奇心だけど、これで家が傾くほどの出費でもない。今はこういう投資もしていきたいところなのだ。
買ったのは「Zoom LiveTrak L-8」。こんなときに、すぐ買いに行けるところに大型の家電量販店がある秋葉原はありがたい。ネット取り置きでヨドバシカメラAKIBAに発注。
受け取りカウンターのすぐそばにあるUQモバイルの看板娘さんが可愛い。赤色アイシャドウも似合ってる。
マルチトラックレコーダーでありながら、SDカードにも同時に録音できるという安心感。さらにiPhoneもケーブルだけでつなげる。などなど、Podcastに必要なことはたいがい揃う。
とりあえずセッティングして、テスト録音もしてみるとうまくいく。ただ、いまのところマイクケーブルが短すぎるので、明日朝イチで買いにいくとしよう。5mくらいあれば充分そう。トモカ電気でものぞいてみるか。あとMicro USB→USB TypeCのケーブルもあったら。
Micro USBの長めのも一本欲しい。探せば絶対にどこかにありそうだけど……買ったほうが早いし安いし……と、ついおもってしまう。見ていた『カンブリア宮殿』で日本電産の3Q6Sルールに「整理」と「整頓」があり、たしかにこれは無駄なコストだもんな、と腑に落ちる。
はー。収録楽しみ。
2020年8月2日(日)夏を楽しむ
すやすや眠り、起きたら5時前だった。朝が長い一日は得した気分になる。YouTubeで富士フイルムの公式動画を見て、XF35mm F1.4のプッシュに頭がくらくらする。
存在はもちろん知っていたけれど、ついつい後回しにしていたレンズ。初期からXマウントを支えてきたスタンダード、そして魔法みたいに撮れると評判の鉄板の一本。うーむ、欲しい。
というのも、仕事のアレでふいにお金がこのレンズが買えるくらいに増えたのと、この日の夜はちょうど撮影できそうな機会があったのでちょうどいい……と、買ってみることにした。勢い。
とりあえずソフマップやらの中古をのぞいてみたが、どこも在庫なし。あら。と思いきや、ビックカメラAKIBAで元から20%オフくらいされていて、中古とそれほど大きく開きもなかったので決めてしまった。角型フードかっこいい、けど、キャップは持ち運びしている時に即なくした。
誘ってもらって、新豊洲のWILD MAGICでバーベキューをしてきた。箸やコップの使い分けに気をつけつつ、みんながどこか気遣いながらも、楽しく話した。夏を少しだけでも。
欲しいときに、スッと撮れる感じがいい。当たり前だが、MFばかり使っていたので、AFってものすごく便利だな、と思った。そしてF1.4は正義。開放でもビシッと解像してくれる。たしかにこれ一本ついていれば、たいていのシーンは間に合ってしまいそうな良さがある。
たしかに、最初の一本にはふさわしい。しばらくX-Pro2につけっぱなしかなと思っている。
とても楽しい夜だった。気をつけながら飲んでいたせいか、酔いもそれほど。
2020年8月1日(土)夏が始まる
31日に帰るつもりだったのだけど、あまりにその場所がよかったりしたので、1日延泊することにした。
こういう自由が選びやすいのはフリーランスの良いところ……のはずなのだけど、いつもいつも手持ちの仕事に忙殺されてしまっている。先週も4連休などなかったので、少しくらいお許し願うことにしたい。今年は休む日を設けながら、長期・共生な取り組みをもっとしたい。
ちなみにこの数日間、麻雀運は結構あって、三麻ながら役満を何度かアガれた。というか、大四喜×字一色、九蓮宝燈というヤバいアガリ手もあって震えた。熱が高まるというより、ちょっと涼しいような、背筋がサッーと寒くなる感じだった。血が凍るっていい表現ですね。
東京に帰ってきて、思ったより蒸し暑くなくてホッとした。でも、やはり移動疲れはあったのか、荷物を置いて、夕方頃にすやすやと眠り始めてしまった。この数日、ほんとうにたくさんよく寝ている。子どもがえりみたいだ。
あの頃、夏休み、力いっぱい遊んで、力いっぱいスポーツをしていた、子どもの頃。もうあんなことできないかもしれないし、どうせお酒も飲んじゃうだろうけど、心だけは少しだけでも。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。