安い鶏肉で簡単おいしい焼き鳥なら「素塩」が良い方法

料理/節約

焼き鳥屋さんで食べると、もも肉も胸肉も、塩焼きがいつもより美味しい気がします。お肉の質も良いのでしょうが、焼く前にふりかける塩にレシピのヒミツがあるのでは……?

と思っていたら、うまみ調味料の「味の素」の業務用商品サイトにヒントがありました。

鶏は、刺身以外はブロイラーを使っています。手頃な食材でも、スジをとってかくし包丁を入れたり、均等にならしたりとひと手間かけ、そこに和食で一般的に使われている”素塩”(塩と『味の素®S』を混ぜたもの)をふり、下味をほどこしておいしく仕上げるんです。

浜松町で30年以上続く[鳥まつ]店長の石川誠一さんが教えてくれています。

いつ行っても美味しいと思ってもらえるよう、「素材に頼りすぎず仕込みをちゃんとする」というスタンスからたどり着いた工夫のひとつが「素塩」なのですね。

実際、どれくらい美味しくなるのか。試してみました!

6パターンで味付けを変えて検証してみた

ブラジル産の鶏もも肉唐揚げ用(解答)を買ってきました。

1:何もつけていない
2:安めの焼き塩
3:高めの美味しい塩
4:味の素
5:味の素+焼き塩
6:味の素+美味しい塩

と、それぞれ付けて焼いてみます。素塩の配分まではサイトに書かれていなかったので、だいたい1:1で、塩が気持ち多いくらいにしてみました。

サラダ油をフライパンにうすくぬって、フタをしつつ、焼きます。

1番:何もつけていない

もともとの鳥肉の旨味と食感からして、ちょっと弱めといいますか、そこはブラジル産の解凍品なので「うんうん、まぁ、こんなところだろう」といったところ。

2番:安めの焼塩

「外側に塩味をつけた」というような、鳥肉との調和の弱さを感じます。「味の深み」みたいものも、いまひとつかなという印象もありました。

3番:高めの美味しい塩

僕が愛用しているのは島根県の「隠岐國 海士乃塩」です。ミネラル分というのか、苦味や甘みも併せ持った、まろやかな複雑味が良いんです。

やっぱりこの塩だと美味しくて、噛むと脂と混ざり、うまみがポンと弾ける。安い塩と比べると、肉質が変わったんじゃないかと思うくらいに美味しさに違いがありました。

4番:味の素のみ

何もつけていないものよりは旨味を感じますが、やっぱりいまひとつ……焼き鳥としての完成度が低いように思います。さらに味の素の「甘み」が気にかかる。 これなら、安めの焼塩の方がおいしいような気も。

5番:味の素+安めの焼き塩

お、おお!?

いや、ちょっと声出ちゃいました。うん、焼き塩だけのよりも圧倒的に美味しいです……!

「おいしい」って思える瞬間がものすごく速い。味がパッと立ち上がる感じ。味の素だけだとそうでもなかったのに、安い焼き塩が混ざるとうまく引き立てあう……不思議です。

6番:味の素+高めの美味しい塩

あー、おいしい。おいしさが爆発です。ほんのり、おそらく味の素と思しきほのかな甘みを感じるのですが、美味しい塩の複雑味と絡み合うようで、何もつけていないときに比べて、はっきりとした旨味が感じられます。

ただ、旨味は増すのですが、ちょっと「くどい」と思ってしまうかも。

結論:お値打ち鳥肉×味の素×安めの焼き塩はアリ!

お値打ち鳥肉にまぶすなら、味の素+安めの焼き塩の「素塩」は、かなりアリだと思いました。

たとえば、お酒を飲んでいてちょっと舌が鈍ってくるときほど、素塩がかかっていて味の立ち上がりが良い方が、おいしさを感じやすくていいのかもしれません。ビールや焼酎と合わせるなら特にそう思えそう。

食べ比べると、美味しい塩のみだとやや大人しいと思えるぐらいだけど、冷酒に合わせるならこちらのほうが良いのかな。

とにかく、焼き鳥がいちばん化けるのは味の素+安めの焼き塩。コストもそれほどかからず、お手軽に試せるひとワザです。お試しあれ!

あ!ただし、業務用の「味の素® S」と、家庭用の「味の素®」だと微妙に成分がちがうみたいなので、素塩の味もいくらか変わるかもしれません。

(※この記事は、2016年に筆者が別サイトに掲載したものを、調整のうえ再掲しました)