2020年12月31日(木)こんな大晦日も
今日で2020年が終わる。今年はどんな年だった?という質問を聞いたり言ったりしたけれど、みんなが「よく覚えていない」「あっという間だった」「たいへんだった」みたいなところに納まっていく。たしかに、よく覚えていない月もある。
そんなとき、ぼんやりと4月頃の日記を見返すと、案外に「なんでもないわけではなかった」というのがわかっていい。『M 愛すべき人がいて』に心がっつり掴まれてたり、いい本を読んで抜書したりしている。歯医者にも行っていた。定期検診、また行かなくちゃ。
この日記は、レンタルサーバーを借りて書いているけれど、それは言い換えるとぼくの記憶容量もレンタルしている、ということかもしれない。1年に1回くらい、バックアップとろう。
夕方、渋谷まで映画を観に行く。今田哲史さんの監督作『迷子になった拳』。ミャンマーの格闘技であるラウェイに挑む日本人たちと、それを取り巻く人々の話。
ラウェイの精神性は、バンテージのみで打撃的反則もないという過激さを「その代わり、真摯で謙虚であること」という条件付きで成り立たせているようなところがあると思った。そのベースが有るから、そういう僕らが「過激」と表現できる仕組みにできる。
なにもラウェイだけではもちろんなくて、真摯、謙虚、続けること、そして戦うこと。この精神性が重要であるのは、なんだって、一緒なんじゃないか。狡猾であることは、やはり誰かを下に置かないと成り立たないときが出る。
……とかなんとか、寒さに首をすくめつつ、本当に一年の終わりに良い映画を観たなぁ、という感慨のもとに帰ってくる。請求書発行や、昨日撮影したポトレのレタッチなどを済ませて、23時すぎにコンカフェへ行く。
まさか年越しそばをいただけるとは思わず、うれしい。そばたべて、お酒飲んで、店内のテレビでガキ使やジャニーズカウントダウンを見つつ、年越し。ここがコンカフェであることをのぞけば、謎の実家感というか、友達の家に来たみたいな、安心感がすごい。
今日は飲んで良し、と決めていたので、あまりリミッターをかけずに、したいことをする。
この2ヶ月くらい、強化月間的に通ってきて、それまで感じたことのない面白さだったり、儚さだったり、着想だったり、経験できたのはよかったなぁ、とおもう。おかげで、クリスマスも年越しも、ぼんやりと一人で過ごさずに済んだし、たのしかった。
こんな年越しを一度でもしたことがある、というのが、誰にとっても価値の有ることではないけれど、僕にとっては価値のある時間だった気がする。あるいは、それを価値として、何かで使えれば儲けものなんだろう。
なんとか、2020年を生き延びることができた。
今年一年、お付き合いをいただいた全ての人に、ありがとうございました。
2020年12月30日(水)ポトレ日
重たい胃袋をなだめつつ起き、ごろごろして後、レンチンごはん、わかめスープ、タッパーに眠っていた無限ピーマンで、さくっと朝昼兼用メシ。支度して、汐留へ。
カメラ仲間のSさんと、ポートレート撮影の日!朝はどしゃぶりでどうしようかと思っていたけれど、昼過ぎからはきれいに晴れてくれてよかった。
モデルさんも「二度目まして」ということも手伝ってか、和やかに、やってみたいショットをのびのびと一緒につくらせてもらう。
基本は「FUJIFILM X-S10+Schneider-Kreuznach Arriflex-Cine-Xenon 50mm F2」と「FUJIFILM X-Pro3+Schneider-Kreuznach Arriflex-Cine-Xenon 75mm F2」というシネレンズ構成で行ってみた。とても佳きでした。特に75mmは、なかなかの破壊力。
モデルさんの可愛さも相まって、撮る前からファインダーをのぞいた瞬間に、その画にうっとりするほど好み。良いフレアも出る。ブルーのハイライトもいい。はぁ、好き……。
夕方まで撮らせてもらって、解散。Sさんとは、その足で流通センターでやっているコスホリックにも行ってみる。会場中に見せつけの性があふれていて、あまり気分的には乗れず。
二次元キャラだといいのかもしれないものは、実態のある三次元で迫ってくると、なんというかそれほど(すっかり自分が変わってしまって)盛り上がらない。ものすごい際どいポーズがあちこちで展開されている。
性的消費というより「消費的性」という言葉が浮かび、あまりピンと来ない。とか何とか言って、スカしているだけかもしれない。この場に乗れていない自分の楽しみ方に難があるのでは。
ぐるりと会場を見学して、ひとりだけ、不思議と目に留まって写真集を買った。30秒間の撮影時間をいただけたので、あわあわ撮る。これは全く別物のスキルが必要だ…技術というか度胸。
モデルの方たちもマスクをしていて、撮影者もみんなマスク。当たり前だけれど、なんだか不思議な空間というか、どこぞの秘密クラブですか!? 行ったことなくてイメージですけど!みたいに思っていた。
Sさんと池袋に流れて、先に飲んでいたサウナやカメラ仲間たちと、餃子の王将で飲んだ。ずっと写真を撮って、歩き回っていたこともあって、おなかもぺこぺこ。久しぶりに、がっつりと王将で食べた。鶏の唐揚げが胸肉ですきだ。「揚げ麺」というかた焼きそば的なのもラブ。
帰還して、M-1グランプリの舞台裏を追ったドキュメンタリーを見て涙をこぼしそうになりつつ、写真の取り込みなど。ポートレート、一旦選抜したけど、明日また見返そう。
写真を選んだり、日記を書いたりしたら、日付変わって4時。外はごうごうと風が吹いている。おとなしく、今年最後の日を迎えられたらいいのだけど。
2020年も、あと1日。まだ実感はない。
2020年12月29日(火)相模健康センター
本来入っていた旅行の予定が飛んだので、しょんぼりと持て余していたところに素敵な機会をいただき、サウナ遠征に付いていくことにした。
マイクロバスで向かうは相模原。もうすぐ閉店が決まっている、相模健康センターに初訪問。
全体的には草加健康センターのコンパクト版という印象なのだけど、サウナ室は別物。スタジアムタイプの中腹に入り口があり、低温域と高温域を選べるのは良い。なにより、熱源が前にも後ろにもあるおかげで、最上段がとっても熱い。しかし、居づらくはない。
すごいセッティングであった。草津温泉も堪能。僕は忘れない、相模の、最上段の熱さを…!
ほこほこして、焼き肉と、美味しいワインのお相伴に預かる。ここ数日、ご褒美ごはんが続いている感じだけれど、年末くらい、こんなふうにスカッと良い思いをしたっていいのではないか。
今年はとかく、重たい話も、重たい気持ちも、たくさん引きずってきたのだから。
……と、まだ納まっていない仕事を前に、みなさんの仕事納め報告を横目に、言い訳をする。
しかし、お高い焼き肉のコースでは、お酒に満たされた脳とサウナで活気づいた体では、いささか物足りず、蕎麦ならよかろうと茹でて食べる。おいしすぎて食べ過ぎる。
すこし我慢したけれど、眠気に負けて寝床へ。見事に、胃に残る。いくら蕎麦でも、だめなものはだめか。
2020年12月28日(月)鹿の睾丸
横浜馬車道のアパホテルで起床。最新のアパホテル、チェックインも空港みたいだし、チェックアウトもカード入れるだけ。10分前には案内がテレビに映って、延長もボタンひとつで可能。合理的なことを洗練して突き詰めるってすごいな。良い体験だった。
桜木町の駅前のラーメン屋で凪の煮干しラーメンと寿司、日本酒1合を食す。
京浜東北線で帰る途中、どうにも昨晩にサウナに入れなかったことが肌を刺激するらしく、うっかり蒲田で降りて新規開拓してしまう。これが、大正解だった。
ガーデンサウナ カマタの何がいいって、高温サウナにはテレビもBGMもないこと!昼間に入ると、テレビってだいたいワイドショーが流れてるから(制作してる方には申し訳ないけど)それだけで気持ちが下がるんですよね…。メシもおいしくなくなる。
サウナ内のテレビはEテレかNHK教育が良いな。大相撲なんかが最高。
夜は銀座で、会食した。ほんとうはGoToトラベルで松本本箱へ行く予定だったのに、例のアレで旅行が中止になり、その代わりにごはんでも食べようと小人数で、ちょっといいものを。
[中国薬膳料理 星福]さんのコース、どれもすごく美味しかった。「薬膳蒸しスープ」という、鹿のアキレス腱や野菜などを水分を入れずにつくったというスープがべらぼうに良い。毎日飲みたいレベルだった。スープジャーで毎日届けてほしい。
お酒のなかに「人民大会堂国賓専用紹興酒」という壮大な名前のボトルがあり、聞けば25年ものの紹興酒だというので、飲んだ。これが、また、べらぼうに美味い。
紹興酒の甘みや旨味はしっかり舌に乗るのに、後味がきれいでスッと消えていく。まさに「馥郁たる」という言葉が味にも見た目にも似合う。
いろんな話をしたけれど、甘いものの話で、トルコの「バクラバ」と、ブラジルの「パソキッタ」が人類をおかしくさせるほどの甘味の怪物だと聞いて、俄然興味が出る。バクラバはただでさえ甘いパイをシロップ漬けにするらしい。どういう発想があれば、そんなものが出来る?
漢方の話では、大船にある杉本薬局を勧められる。行ってみようかな。漢方では、麝香(じゃこう)という鹿の睾丸がものすごく効くんだそうだ。
薬膳スープではアキレス腱を食べたし、鹿のパワーって、すごいのか。
CBD、アガリクスに続いて、ブームが来るのかしら。
2020年12月27日(日)はまさんぽ
起床、まだ重い体をひきずって、横浜へ出向いた。ライター仲間のNくんと横浜のスカイスパでじっくり年末の疲れを癒そうGoToトラベルツアー……のつもりだったのだけど、お互いに飲みの席で勢いで予定を決めたせいか、僕のぶんの予約をすっかり忘れていた。
なんてこった!到着後に発覚して、今からではすでに部屋はなし。深夜まで滞在自体は可能だけれど、他人と座席も近いリクライニングブースで眠るのは気が引ける……。
とりあえず、家系ラーメンを食べに行く。吉村家。いやー。うまい。
かため、こいめ、おおめ。ライス、生卵、野菜畑。刻みたまねぎも頼んだ。たまねぎ×家系ラーメン×ライスの旨さをしってから虜になっているのだけど、吉村家のたまねぎはかなり細かく、苦味を感じてしまってイマイチだった。
家系に合わせるたまねぎは、粗めがいい。たまねぎの甘さを感じるところに、こってりスープがからんで、ライスにガッと合う感じが最高なのだと思いを深めた。
「ライターにとってはプラスよりもマイナスにならない管理、言わば損切り力が大事なんではないか」などと歩きながら話す。Nくんはパチンコやスロットにも詳しく、その筋のプロもやはり損切り力が物を言うという。つまり、勝つことよりも「負けないこと」を重視すべきだと。
おなかを少しこなしてから、スカイスパへ行く。ごうごうとアウフグースを浴びて、水風呂でガツッと締めて、リクライニングチェアにかければ、じっくりと体のなかからととのう。
結果、スカイスパには止まらずとも、馬車道の新しめのアパホテルがお安く取れたので泊まることにした。飲んだあとに横浜からあえて帰る元気も予定もないのだ……。
ということで、僕にとっては初めての野毛あたりを散策して、よさそうな飲み屋で飲む。
野毛はいいですね、猥雑な感じがして、とてもいい。ホテルと飲み屋とソープランドがきれいに混同していて、歩いていて楽しい。
合法ユッケっていうフレーズがもう好きだ。焼きそば、太麺で美味しかったな。からしマヨが卓上にあってかけ放題で、基本的にからしマヨはかけたら味が暴力的に旨くなる。
もう一件、流行っていそうな飲み屋に入ったら、肴の味が濃くてあまり食べられず。飲み屋のつまみが食べられないというのは結構初めての経験かつショックでもある。
「春菊ナムル」は方向性は超ありだったけど、これも味が濃くてだめ。あぁ、こうしておじさんは「しっぽり」飲むようになるのね。味付けが濃かったり、油が多かったり、宣伝の「甘すぎない」が甘すぎたり。
Nくんにいろいろ聞いた話では、「教養とは自分を壊すものである」というインタビューからの教えが非常によかった。
自分が知っていくことを拡張するのが勉強で、自分がちっぽけで壊れていくのが教養である。
これ、もっともっと、早い段階で教えるべき格言ではなかろうか。
野毛から散歩して横浜方面まで。横浜ハンマーヘッドの1階にあるセブンイレブンで超絶すごい品揃えに感動しつつ、Nくんとは、ほどほど別れて帰宅する。
馬車道アパホテルの大浴場、とにかくバカでかい風呂が連なっている感じで、このスペースがあれば一つくらい水風呂か、サウナを置いてくれたら……と思いつつ、あったまって就寝。
2020年12月26日(土)おジャ魔女
こんこんと眠って昼過ぎ。最近、ちょっと過眠傾向にある気がする。
オンラインMTGを一つしてから、もろもろ連絡や事務作業をして、一時帰宅して出発。まずは渋谷にNくんと映画を観に行く。
エヴァ、予告でましたね。たのしみだ。
すごいなと思ったのは、19歳、22歳、27歳という女性たちの生きる悩みへの向き合い方を、おジャ魔女どれみの絵柄とコミカルさを交えながら描くことの強さ。
重いテーマでも観ている側に「重くなりすぎない感じさせ方」にしつつも、表現豊かに感情を乗せてくる。あの絵柄と演出だからこその後味の良さがあった。
あと、主役3人の声優が、森川葵さん、松井玲奈さん、百田夏菜子さんと本職じゃなかったことにも驚き。すごく良かった。3人ともよかったけれど、百田さんは声もキャラに合ってて、ハマり役の感。すごいなぁ。
その後、中目黒で、小人数な飲み会。ライターばかりだったせいか、話がいろいろ弾むというか、パスとレシーブが小気味よいので、自然と話題がつながって楽しかった。
「地方はどこで飲んでいても店に誰か知り合いがいたりする」という、九州で暮らした経験を持つ人が話していて、その分、東京の「出会わなさ」という気楽さの価値に話が及ぶ。それはたいへんだろうな。まるで、リアルとSNSがひとつなぎな社会とでもいえるか。
そして、その話題は安易なゴシップにつながる。リアルSNSでリアルゴシップな社会。ゴシップがワイドショーやニュースアプリの「エンタメ」に置かれるのは、そういう日常の続きにあるのかもしれない。
「役割を演じることで他者の内在性を知る」という演劇的な話も面白かった。自分ではない何者かになることで、還って自分を見られるようになるのだ。
しかし、飲み会に行って感じるのは、やっぱり仕入れが足りない。
帰還して、日記を書いて後、暖房代わりに焼酎のお湯割り飲みながら原稿。書きあぐねていたものが一旦終わりをみて、肩の力が抜ける。4時半、帰宅。
2020年12月25日(金)クリスマス
クリスマスは結構好きなイベントで、特段意味もなくみんながそわそわしたり、チキンを食べたり、浮かれている気分でいたりするのが、人間のゆるふわ感を残してくれているようで良い。
ただ、僕は24日から25日が「クリスマス」という期間に思えて、25日から26日はアフタークリスマスという気持ち。それも、そわそわ感が寝ても起きても続くのが24日から25日だからじゃないかとおもった。
去年の日記を見たら、クリスマスは台湾にいたのだった。早いなー。もう1年か……。
オンラインMTGをひとつして、あとは仕事をする。世間は仕事納めとかいうらしいけれど、今年もこっちには納める感じは無さそうだ。どこかで、ほんとうに「今日は休み!」を作りたい。
夕ご飯、食べたいなーと思えたので、肉豆腐をつくる。リュウジさんの赤ワイン入れるレシピ。個人的には、肉豆腐は豚よりも牛肉のほうが好き。切って煮るだけで簡単おいしい優秀。
夜中、うたた寝をしてしまってから、お誘いもらって4時から1時間だけコンカフェへ行く。日付もすっかり変わって、クリスマスの残滓というか、名残惜しい祭りを楽しむかのような時間。
「どんなおせちが好き?」みたいな話をして、そういえばなんだろうなぁ、と思いつつ、ものすごくおせちが食べたくなってきた。こんな話を振られなければ、おせちを想うこともなかったのではないか。
今年は帰省をしないつもりなので、少しくらい自分用にでもこしらえましょうか。
帰り際、「よいおとしを!」と言いあえたのが良かった。ささやかな、単なる祈りの贈りあい。それだけでも、よいお年の終わりにしたくなるし、よい年明けを迎えたくなる。
ミスターチーズケーキのアイスを発見して、買って食べる。仕事しなくちゃとおもったけど、気力が置いていかずに、ダウンを着て、寝袋にくるまって、横になる。
2020年12月24日(木)クリスマスイブ
ヘパリーゼドリンクを飲み、CBDワックスも吸ってからのおかげか、夢も見ずに爆睡。5時すぎに寝て13時に起きる。Oura Ringのコンディションスコアも、おそらく過去最高の80を達成。
ちゃんと寝るの、だいじ。
寝起きにごろごろしながら『情熱大陸』のえなこ回をTVerで観る。コスプレイヤーを仕事にする、という前例がないものを切り拓いてきた、なおかつ止めなかった、という凄み。常に好奇の目にさらされることの辛さと、なぜそうなってしまうのか、という想いもある。
ちょっと前に見た、ラッパーの孫GONGインタビューでも話されていた「続ける才能があった」を思い出す。
えなこさんの生き方の始めが「友だちに誘われて」というのは、ジャニーズ事務所なんかでも聞く気がするけれど、やってきたことが自分の道になっていく人というのも、あるんだろうとおもう。まずは、やることが大事で。
昼ごはん食べて、ビールを一缶飲んだら鬱感が強くなり、一旦何もしたくなくて横になる。
その後、のそのそと起きて、外に出て歩いて買い物して、ビールを飲んでみたら大丈夫になったので、要は活動ないし行動してればいいのかもしれない。もともと、たぶん躁っぽいところがあるから、そういう方向に持っていけば案外にいいんだろうか。回遊魚か。
そういえばクリスマスイブだった、というくらいの温度感。あぁ、でも、そういうのはちゃんとしなくちゃとおもって、上野でプレゼントを仕入れる。コンカフェに繰り出し、お渡ししつつ、ぽやぽやと飲んできた。
誰かと「メリークリスマス!」と言えるだけでも、だいぶ何か、日常というのか、時間の流れというのか、そういうのに付いていけるような気になる。
おじさんになって、スナックに通うようになる人って、もしかしたらこんな気持ちなのかもしれない。「桜が咲いたから春」とか「甲子園の結果が聞こえてくるから夏」とか、そういう季語を身近に感じるために、お金を払って、うすいつながりを得て、今日を生きていることを知っている。
夜中、日高屋のチゲ味噌ラーメンを食べて冬を感じる。コロナ対応で、夜間は酒の提供が止まっていた。「もう飲まなくてもいいのに、なんか日高屋でもうちょっと飲んじゃう」という事故が防げていいような、その後悔込みでの楽しみが減ってしまったような寂しさ。
2020年12月23日(水)海老味噌汁
酒はロジックを失うだけで、意外に決断力の表れではないかと。
いや、何がどうという話ではないのですが、ロジックが乱れるというより「思ってたことを言ってしまう」みたいな決断能力がバグるだけであって、実は本人的にはロジックがつながってるのかもしれないな、と思った次第です。理性がなくなるだけでっていうか。
お酒はこわいねぇ。お酒はこわいよぅ。
仕事帰りにどうしてもうどんが食べたいと思って、コンビニで冷凍うどんを仕入れて帰る。朝方に寝て、昼頃起きて、さくっとうどん。冷凍庫に眠っていた豚バラをレンチン、生姜の薄切りと、白だしとみりんと醤油で味付けて煎り煮っぽくして分けておく。
久原本家のあごだしつゆをお湯で割って、レンチンしたうどん、豚バラ肉を載せて出来上がり。おいしい。肉うどんといえば、やっぱり牛肉に軍配だけど、これはこれで。こういうものを、ある程度は思い通りにつくれるのが、とても生きる自信になる。
メンタルは相変わらずで、えっちらおっちらできることから。途中、味噌汁用の味噌を求めてスーパーマーケットをはしごする。前に記事広告で知った「ひかり味噌」か、何か美味しいのがあればと思ってたけど、ピンとこず。数件目のスーパーで、ひかり味噌の無添加のを買う。
仕事はあったけど冷蔵庫の海老が気になりすぎて、味噌汁とかつくる。ご飯も炊く。とっても美味しい。海老買って味噌汁、ちょっとした贅沢として最高にありかも。
茜霧島のお湯割りをすすりながら、仕事する。原稿一本書き上げる頃には朝。ふっと気づいたら24日なんかとっくに過ぎていて、あまりに地味で静寂なクリスマス、イン。
終わった段階で4時前で、焼酎のお湯割りも3杯あいていたので、ふらふらと飲みに出たけど5時までのお店が4時には看板をしまっていた。無念。諦めて帰宅。備えに持ってたヘパリーゼ飲み、CBDワックスを多めに吸って横になる。
2020年12月22日(火)無気力
午前中に宅配便の呼び出しで起きる。宅配便なしでは起きられない体になってしまっているかのようだ。もはや宅配便は恋人なのだろうか。何を言っているんだ僕は。
MOSAIC.WAVのニューアルバムが届く。ギャルゲーソング20周年の活動の集大成。すごい。
ラーメンつくって食べる。あおさのりをたっぷり。ハムを発見したのでチャーシュー代わりに。ハムはハムで美味しいな。
えっちらおっちら起きて、仕事場へ。来たからには、ちゃんと仕事をしないといけないのに、全然何もしたくない。食事と酒くらいしか気が進まない。
からあげ弁当を立ったまま食べて、打ち合わせのZoomMTG。相手のOくんが根気よく付き合ってくれて、作らないといけなかった資料を出せる。自分ひとりでは何時間あってもできなかったものが1時間ちょっとで終わった。なんということだ。
数日前から招待コードをもらったマッチングアプリに登録して、女性の顔をたくさん眺めているのだけど、見目麗しい方含めて、ぜんぜん気が進まない。自分がここ一年くらいで肥えたのも当然に理由なのだけど、この人に好きになられるイメージが出ないのだ。
これも、妄想力の衰えかもしれない。
というか、2020年末、完全にメンタルが終わっている気が……どうにかなるものなのか?
時間は進んでしまうので、できることをしよう。Podcastの音声チェックと編集を続ける。向こう3回分が終わる。安心して年を越せそう。この作業なら、ずっとできるんだけどなぁ。
連絡をしたり、原稿チェックを2本したりして、今日は店じまいにする。
2020年12月21日(月)ラブ書庫
12時に起きる。6時間ほど、きれいに眠って、Oura Ringのスコアもいい。しっかり熟睡域にも到達している。やっぱり家で寝るのは大事だ。当たり前のことを言っています。
今日のメインの仕事場。文藝春秋社の書庫は、図書館よりは仕事のための場という空気があって、すごく好きな空間だなとおもった。たくさんの書籍は、どれもこの会社の社員が作り上げてきたもので、それらが収められた棚は眺めているだけで感じるものがある。
今度作ろうとしている記事のために、数十年前の記事を中心に、10本くらい読む。なんとか狙いのものが作れそうな予感がする。3時間、みっちりと読み耽る。アイデアを編集者さんに話す。そういう時間が、とてもたのしい。
集中力をつかったせいか、帰った頃にはぐったりと。
Podcastの更新を、お酒片手に、ひとまず。
空きっ腹にストロングゼロを流してしまったせいで、体が熱くなる。あー、なんだか全てのやる気が出ない。何もしたくない(ここ数日、このフレーズを何度も口にしている)。ぼんやりと口を開けて、Twitterを眺めてから、とりあえず外に出た。
コンカフェが空いていたので、小一時間くらい飲もうとおもって、入っていく。プロレス好きの店員さんに、プロレスのあれこれを教わる。「美術や芸術に近い美しさを覚えてプロレスにハマった」という原体験が熱かった。
「私にとってのチェキデビューはメイドでなくプロレスだった」というパンチラインも良い。
聞いていると、プロレスラーというのは、「戦っているのが単純にかっこいい」「団体の歴史と伝統を負う姿」「Twitterさえ晒される芸能人感」という多数の視点がその人の魅力を高めるんだなぁ、と感じさせた。推しポイントを様々に作りやすいのが良さそう。
小一時間のつもりが、すっかり話しこんでしまう。帰還して、やらないといけない仕事で、できそうなものの手を動かす。すべてを諦めて再度飲みに行こうかと迷ったが、ぎりぎり悩んで、仕事。
2020年12月20日(日)どちらでもない
朝、宅配便の配達ピンポンで目覚める。寒いし、布団から出られないときに、強制的に「出なくちゃ」とさせてくれる宅配便がありがたい。一度出てしまうと、そのまま「シャワーでも浴びるか」とか「朝飯でもこしらえるか」とかいう流れに移りやすい。
昔なら、こういう場面で、かわいい彼女が起こしに来てくれて「もー!いつまで寝てるのよ!」と布団をはいで「やめてくれぇ〜寒いよう〜」などと駄々をこねる妄想の一つでも容易にできたはずなのだけれど、まったく微塵もそんな想いがわかなくなっていた自分に驚いた。
いま日記を書きながら、自分のその変化に気づいた。妄想をしていないんだと思う。あれこれと思いをふくらませる機会が減っている。こんなのが大人になるという話なら、はっきり言ってクソだと思うし、そんなのは御免だ。
妄想する機会をもっと持ちたい。最近、起きているのに寝ているというか、頭がぜんぜん働いていない感覚があるのは、このせいでもあるんじゃないか。冬期うつ的なものだとは予測しているんだけれど、それ以上に、単純に、頭を動かしてないからではないか。
寒いけど、天気は良い日だった。最近、教えてもらったDazzというカメラアプリが気に入っている。日付入りで、レンズ付きフィルムみたいに手軽に使えて、いい感じ。
宅配便で届いた、若林恵さんの『週刊だえん問答 コロナの迷宮』をめくる。まえがきと、あとがきを。本文はQuartz Japanのメールレターを購読しているのもあって、また後で。
この本文は、若林さんのセルフ対談形式で書かれている。その効用について述べた文が良い。
聞き手の言うことも話し手の言うことも、すべて私が書いたものです。この手法が自分にとって大変使い勝手がよいのは、視点を少なくともふたつ設定できることでして、そうすることによって「どっちとも言えないよなあ」といった話題を「どっちとも言えないよなあ」という状態のまま差し出すことが可能になったりします。
このご時世は「どちらとも言い難い」ことだらけであるにもかかわらず、どちらかの陣営に押し込めようとする圧力がことさら強く、「どちらとも言えない」という立場が存在しづらくなっています。加えて多くの人が「自分もどちらかに決めなくてはいけない」と思い込んでしまっている節も感じられま す。
若林恵『週刊だえん問答 コロナの迷宮』p,6
そう、「どっちとも言えないよなぁ」を差し出すことが難しいのはSNSとの相性の悪さもあるんだろうけど、曖昧なものを、曖昧なまま提示する、みたいなことだって必要なんだとおもう。
というか、今現段階では答えを出せない、という時点でも何かを決めねばならないのは、無理だし、難しいし、事態をよけいに悪くすることさえ、あるのじゃないか。
僕個人も、正直、どっちとも言えないよなぁ、と思うことのほうが多い。
たのしみ。たのしみ。
仕事の打ち合わせを経て、夜はM-1グランプリを初めのほうまで。途中で抜けて、錦糸町まで写真を撮りに行く。サウナを楽しんでいる様子を撮って欲しいという依頼をもらったのだ。
とても嬉しい依頼だったけど、場所がサウナガーデン錦糸町という屋外で、この時期は極寒。さらにめちゃくちゃ暗い。悪条件にめげずにあれこれ頑張ってみる。
どうにかなっていたらいいのだけど、実際、サウナにみなさんあまり入れず、水風呂もかなりの強者だけに必要だったもので、狙い通りにできたか、どうか。納品までどきどきする。
3時間ほど撮影して、自分はサウナに入ることもできず(撮れ高が心配でずっと外にいた)、冷えきった体を悩んで、近場の家系ラーメン[武の極み]であたためる。ざらつき感さえ覚える濃厚スープ、たいへんよろしい。
1時前に帰り、今週中に出すべき原稿を、とつとつと進める。なんとか仕上がる。朝5時半に提出して、6時過ぎに眠る。
2020年12月19日(土)気力
気づいたら、仕事場の床とかインフィニティチェアとかで寝ていた。眠くなると、ものすごく早く寝てしまう性質があるので、ついつい我慢できずに寝転がってしまうのだけど、ふつうに身体に負担もかかるし、やめていきたい。リスキーだけど、ちゃんとベッドで寝よう……。
仮眠の成功率なんて、もうピッチャーの打率レベルというか、10回やって1回うまくいくかどうかな気持ちさえある。だったらその、予定で1時間半、実質3時間少々は、ベッドで回復できるならそのほうがいいではないか。
Oura Ringは今日も僕の睡眠を計ってくれている。週ごとの平均値を見ると、睡眠時間は6時間程度が多いようだ。短い日では4時間程度のこともある。体力も気力も落ちている今、無理をカバーするには、しっかり寝るのが近道だろう……。
昼過ぎに起きるも、精神の具合が思わしくなく、何をするでもなくぼーっとしてしまう。マンガを読んだりしていると眠くなり、2時間ほど寝てしまう。
お腹が空いて、冷蔵庫の大きな白菜を思い出し、YouTubeでリュウジさんの無水白菜シチューを見る。鶏肉を買って帰り、発泡酒を片手にこしらえていく。料理は楽しい。
使いかけの牛乳を加えたりしたので、本家との誤差はあれど、うん、美味しいものができて嬉しい。日本酒をしっかり加えるのが、ごはんに合うポイントなのだろうな。その風味がとても良い。酒は冷蔵庫にあった酔鯨をつかった。
食べたら、部屋が寒くて、布団にくるまって横になる。やらないといけない仕事があるのに、気力がまったく湧いてこない。そのうち、また眠ってしまう。1時間半ばかり眠り、横になって動画などみる。マサルさんの無人島サバイバル生活が最終回で、楽しませてもらった。
22時になり、ふとお腹がまた空いて、母が送ってくれた乾麺の蕎麦を茹でて、冷蔵庫にあったなめこを加えて、なめこそばにする。茹で上がった乾麺が思いの外、ボリューミーで、お腹いっぱいになる。気力がすこし湧き、シャワーを浴びた。
そのうち、なんだか、ふーっと気持ちが変わってきた。昨日、いろんな人と話したり笑ったりしているうちに、すーっと抜けてきたような気もしていた。
昨夜行ったコンカフェで、絶対評価と相対評価の話をして、とかく相対評価に巻き込まれがちな自分を、絶対評価に置いてあげることって大事だよね、みたいなことを話したのだ。
でも、ここ最近は、まさに相対評価的な感情と世界と環境に、自分を置いてしまっていて、とにかく「自分で自分のことをないがしろにしてしまう」ようなことが、多かったのかもしれない。
誰かに巻き込まれている、と思ってしまう心理というのか。誰かに褒めてもらいたくて仕事をしているようなところが、ずっと叶えられない気持ちもあって、そんな状態に疲れてもいた。
今目の前にあるものを、しっかり自分で良く作り上げることに、集中する。おそらくただ、それだけのことを考えるのが、精神に余裕のない自分にできる手段なのではないか。
そんなふうに思ったら、活動できる気になってきた。23時ごろに仕事場へ行き、この日記を書いたり、原稿チェックから始めたりする。
時計のことや他人のことを気にせず、目の前と自分自身に、集中しよう。少しでも。
2020年12月18日(金)六本木
そういえば、南千住の[ごっつり]で飲んでいる時、カウンターに50代後半から60代と思しき男性がスマホで何かを見ていた。あれは、おそらくチャットストーリーの自動再生ではないか。
LINEっぽい表示画面だけれど、画面には触れずに何かが進んでいるようだ。離れた場所にいたので内容まではわからなかった。ただ、知っている限りは、あのテンポで進むなら……。
チャットストーリーといえば若者が読んでいる、というのが自分の認識だった。たしかにカウンターで酒を飲む時に文庫本を広げるような感じで、面白いのに当たれば良さそうだ。こんなふうに実際に使っている人を見ると、プロダクトも何もいろんな側面で見ないとな、と思える。
昼、Zoomで打ち合わせ。滞りなく進む。来年の、良い仕事の一つになるといいな。
夜、六本木で、小規模な忘年会に参加する。とても美味しく、楽しかった。主催のTさんが「このメンバーは心理的安全性が高い」と言ってくれてて、それはとてもわかるし、そのなかに含めてもらっているのも嬉しい。
そういうメンバーがいるだけで、常に緊張を強いられたり、プレッシャーを感じていたりする毎日から、すこしだけ距離を置くことができるだろう。
僕にとっても、何の気無しに大笑いできる空間があることの頼もしさが、有り難い。
(もしかしたら歴史を変えるかもしれない音楽ユニット誕生の瞬間に立ち会ったかもしれないので、ここにメモだけしておこう)
恵比寿の[アンクルトム]のパスタが美味しいとか、神戸で入ったお好み焼き屋の焼きそばがあまりにひどかったとか、そういう話をただするだけの時間が、恋しく楽しい。
ほぼ終電で、どうにか帰ってくる。金曜日の夜なのもあったし、気分が高揚していたのもあるし、お誘いもあったので、コンカフェに行って幾ばくか更に飲んでいった。
仮初だろうが泡沫だろうが、「誰かに覚えてもらっている」というだけのことが、とても心地よく思える夜もある。
ネイルが長いと、お菓子の袋を開ける時に便利らしい。手袋とか、パソコンとか、いろいろたいへんなこともあるだろうけど、あのネイルというのは、やはりそれぞれの手元でその彼女のために光り輝くお守りであって、支えであって、自信であって。
ネイルの話を聞くのが、僕はとても好きだ。
2020年12月17日(木)なにをしているのか
おはよう。6時に起きてサウナ。コロナのあれで、7時半までがサウナタイムなので、しっかり楽しんで8時のチェックアウト。速いな。草加駅まで戻って、松のやがあいてて、Nくんと行く。
朝ロースカツ定食にゴマを付けて、おいしく食べる。
帰宅して、眠すぎて寝る。2時間ほどスヤァして、仕事場へ。ちょこちょこやって、昔アシスタントしてくれてたOくんと久しぶりに飲む。静岡おでんのお店などして、美味しくやってから、話の流れもあってコンカフェに1時間だけ行って、23時に解散。
Oくんには私生活でいろいろあって、興味深く聞いていたら、すっかり遅くに。Twitterの表面上には表れてこないこともたくさんある。当然に人間なので。どうも書き文字にすると難しい夜。
夜中、原稿を進めようとデスクに向かうも、2時くらいに力尽きて、寝袋と毛布でくるまって床で寝ていた。
2020年12月16日(水)サウナ三昧
上野[北欧]に宿泊して、朝からしっかりサウナとかをばっちり楽しんでいく。
その後、今日はNくんと千住ツアー。前から決めていたのでわくわく。
足立市場で海鮮ごはんを食べるつもりが休場日のせいか、おやすみ。どうしたらいいものかと思ったら駅前の行列。ここは、そうか、千住大橋駅だから、二郎がある!!
千住大橋ラーメン二郎のうまい麺を食う。二郎とは麺を食べるもので油そばなんだなと思う。
腹ごなしに歩いて移動。
サイゼリヤでノートPCの電源が続く限りの仕事をする。白ワインのデカンタが空き、ティラミスが美味しかった。そして歩いて、三ノ輪の銭湯へ。
改栄湯さんのコースターがすてきなので、売ってもらえるか聞いてみると「3個だけ売ってもいい在庫がある」とのことで、よろこんでいただく。白雲石を使っている給水コースター。超いい感じ。
改栄湯をはさんで、南千住の[ごっつり]で飲む。青森料理が売りで、サバ料理がめちゃくちゃうまい。青森かぁ。いいなぁ、行ってみたいな。北海道新幹線で行けるんだ。
飲んでるうちに盛り上がって、南千住から日比谷線に乗って、草加を目指すことに。サウナ好きの悪ノリ。草加健康センターへ。あぁ、やっぱり最高。ここにはサウナーが好きなものがほぼ全て揃ってる。
これ、ほんとうに問題なんだけどな。どうしたもんか。
2020年12月15日(火)世界が
佐々木ののかさんが、めっちゃいいこと言ってくれてて、じんわりする。でも、自分が思ってたことを自分が言葉に出来ないことの悲しさがある。
夕方まで仕事をなんとかして、夜からは出かける。上野のサウナ[北欧]にNくんと。
久しぶりの北欧、なんかぬるくなったかと思ったら、深夜は知ってるやつで安心。
近距離だからいいけどさ、みたいなことにめげずに、がんばった。Nくんと御徒町の[まーちゃん]にいけて、うまい串をいっぱい食べて、また風呂に。すべてをゆるゆる。
北欧、夜中に人がいなくなるので進化が発揮される。
2020年12月14日(月)アテンションプリーズ
朝、ドーミーイン八丁堀で目覚めて、朝食と朝サウナ。地域振興クーポンで朝ごはん食べられるのめちゃくちゃいいな。ドーミーインの朝ごはんは充実していて、いつも楽しい。
食堂のテレビはNHKだった。「エコドライブの技」として、匠が運転技術を教えてくれている。一般的な人が10.45km/lのところ、エコドライブのプロは16.0km/lと段違いの燃費。年間にすれば4.5万円も変わるという。
コツはふたつ。発進時のふんわりアクセル、20kmまでを5秒かけるイメージ。それと、イーブンアクセル。加速と減速を繰り返さず、一定のアクセルをふみつづける。そのために必要なのは車間距離だ。タイヤの空気圧もしっかり。不要な荷物はおろしておくのも大事。
細かなところで、数万円が変わるなら、これは頑張るかいがある。エコ車を作るのも大事だけど、それだけでなく人間も工夫のしがいがあるというのは、いい話。
朝風呂に入りながら、今度はべつのワイドショーを見た。本当に何もない話を延々しているなぁ、という感想しか無い。ワイドショー嫌いが加速している。
パパラピーズがゲストで出ていて、「チャンネル登録増やすにはYouTubeの流行りに乗ること」とコメントしていた。言わされているのかもしれないけど、なんというか、そんなふうに注目を集め続けること、言わばアテンションエノコミーに、妙に疲れた…と思ってしまった。
注意を引き続けること。耳目を集めること。的確に流行りに乗ること。
たしかに大事だけれど、それが、一体何だというのだろう。そんなふうに、ぼんやりする。
夜は、Podcastの生配信。まさかGoogleが落ちるとは思わなかったけど、それ以外は概ねうまくいって自信を深めた。
翌日の午後一までの原稿を深夜に進める。
2020年12月13日(日)ドーミーイン八丁堀
12日からの夜中の続き。Twitterで見た写真をもとに、焼きそばと紅生姜を買って帰る。
面白かったけれど、いったいなんなんだ、これは、という出来になる。研究余地はあれど、大本を食べてみたいところ。情報が写真以上に見つからず、困っている。
本を読んだり買い物したりしてから、今日はドーミーインで保養する日。サウナイキタイ的にも穴場っぽいドーミーイン八丁堀にした。八丁堀は、となりが築地なので、頑張れば朝から場外市場へ行くこともできるんだな。
そしてめちゃくちゃよかった、ドーミーイン八丁堀。ここはまた行くであろう。
夜泣きそばを食べて、どうにもこうにも気力は整わないまでも、仕事の原稿を書いて夜を過ごす。
2020年12月12日(土)泣いて撮って
朝イチで、映画館へ行く。最高で最高だった。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、その作品の素晴らしさはもちろん、制作会社の本当に忌むべき悲劇というものも手伝ってしまい、伝説になるとおもう。僕自身、ここ数年ないし10年以内に見た作品でも、相当に上位にくるのは間違いない。
この作品の大切な手紙というアイテムが、当時の最新テクノロジーである電話や電信に奪われる未来を匂わせながらも、それによって救われるシーンも描くことの巧みさすごいよ…そしてそれによって手紙だからこそできる表現をつきつめている。
丸の内ピカデリーのドルビー・シアターという映像と音響のパワーアップした環境もよかった。没入感が段違いだった。2時間あまりを全く感じさせなかった。映像美も音響もすごかった。
薄着で来てしまって寒かったけれど、映画館を出たら太陽も出て、あたたかく。
夕方から、FさんやSさんと浅草で写真を撮る。Fさんに僕の持っているX-S10を布教しようとおもっての体験会だ。
メインはシネレンズで。Schneider-Kreuznach Arriflex Cine Xenonの75mmと50mm。
Sさんは途中でご家族とも合流して、息子さんの写真もいっぱい撮らせていただく。楽しかった。シャッター音で振り向いてしまうので、電子シャッターにして無音で連写で狙うのが鉄則なのだろうな。
うつくしすぎる夕焼けを超えたら終えて、解散。Fさんと晩ごはん食べに行く。浅草の[水口食堂]で大好きなバカみたいなハンバーグ食べたくて。
Fさんは四柱推命鑑定ができて、僕もFさんも持っている「幼」という資質は、褒められることで伸びるらしい。それってすごく今っぽいし、今後の「優しい世界」にも欠かせないはず、なんて話が面白かった。運気は10年単位で変わるらしいので、いずれくるその時も楽しみ。
食後に、散歩して浅草で写真を撮る。たのしいね。
僕のおみくじは、吉だったけれど、中身は結構、シビアだった。おみくじを引くと、やっぱり年末なんだなぁ、という気配を感じる。
2020年12月11日(金)対象とテーマは違う
最近、会う人によく「太った」「丸くなった」「大きくなった」と外見をご指摘いただく。
はい。確かに本人も把握していることなんですが、当人この現状を別に快くは思っていないのもあって、「男のおっさんならそれを気軽に伝えても構わない」というわけでは必ずしもないはずなんですよね…。
夜、若林恵さんと年吉聡太さんのオンライントークイベントを聞く。若林さんの新刊記念。ずっと聞いていたいくらい面白かった。
途中、NewYorkTimesを引き合いに、「熊本日日新聞がつくる情報は、世界から見ても面白いものにできるんですかね?」という年吉さんのフリなんかもよかった。大きな話題を引きつける問いだ。
若林さんの「読めば面白い話って世界にはたくさんある。ロシア人が出てくる話はロシア人にしか興味がない思い込みがある。何の話として面白いのか。つまり『対象』と『テーマ』は違う」という言葉、すごく大事だ。
これ専門メディアやローカルメディアは本当にはまり込みやすい気がする。
記事は、「みんなは記事の予測をしながら読む。タイトル、リードで方向性を見出し、それをだんだん狭めていく(人を読ませるためのどんどん対象を狭める)」という若林さんの話もすっきりした。タイトルで絞り、サブタイトルで絞り、リードで方向性を見出し、パンチラインをつくり、それをツイートさせるまでの流れの設計。
あぁ、勉強になるなぁ、というだけでなく、もっとこういう話を聞いていたいし、もっとこういう話をしていたい。自分の持っている知識を換金することに、やや飽いているのだろう。
仮眠とかして仕事もしつつ、切りいいところで飲み行こうかとしたら、推しは早引けしていて、別のよく行くところは満員で入れなかった。ざんねん。
2020年12月10日(木)アイコンを変えた
起きてからしばらく、ベッドのなかでうだうだと、スマホでTwitterや仕事をしていた。起き上がって何かをする気力はなくても、横になりながら指先は動く。いかに身体的でないかを思う。
noteと文藝春秋が業務資本提携していた。そのへんのことも受けて、ぽちぽちと。
朝ごはん兼昼ごはんは、スパムアボカドたまご丼。たまねぎを薄切りにして炒めておく。スパムを薄切りにして焼き、ごはん、炒めたまねぎ、スパム、アボカド、炒り卵、刻み海苔。味付けは醤油と胡椒で。おいしい。ビールがうまい。
久しぶりにPhotoshopでサイト用バナーなんてこしらえながら夜になる。Zoomでトークイベント出る。ハイボール2杯。好き勝手話す。
イベント中にグラフィックレコーディングをしてくれていて、その人物イラストがあまりにかわいくて、あとでお願いして送ってもらってTwitterのアイコンを変える。イラストにしたら、ちょっと息がしやすくなった感じだ。ネットは、実名×匿名のいいところどりに戻るのかも。
「リンクルショット メディカル セラム」というシワ改善に効果のある化粧品を知り、試してみようとメルカリを見てみると、試供品を集めたようなやつを売っている人が居た。ちょうどいいので買ってみたのが、配達記録的にどうやら届いたらしい。楽しみ。
目元の若々しさがどうしても気になって、アイクリームなども使ってきたけれど、リンクルショットは評判もいいかもなので、いいな、と。マスクが標準になってくると、まずは目元の印象なのかなという浅い考えではあるけどね。
コンカフェに推しが出勤していたので行こうかと思い、予約確認をしてみたけど連絡がなくて、どうやらこれは忙しそうだなぁ、と諦める。やれることを細々と続けながら4時過ぎに寝る。
2020年12月9日(水)予防接種
10時前に起きる。あまり体調は良くない。体調というか心身が良くない。
予定があるかと思っていたら無かったりして、ぼんやりした午後を過ごしつつ手を動かす。あ、と思って検索すると、手近な病院でインフルエンザ予防接種の在庫が復活していて、Web予約をさくっと済ませて受けに行く。
注射針が極細に進化していて、まったく痛くない。子供が注射で泣くなんていう当たり前も、すっかり過去のものなんだろうか。
リアル打ち合わせをひとつ。反省もしつつ、明日からの活動を考える。
夜は御徒町の[ラーメン豚山]でミニ豚5枚の汁なしを食べる。たまに食べたい衝動的な二郎欲求を見事に満たせた。豚がほろほろで美味い。仕事場に戻って、原稿の修正作業など。
Twitterが何か騒がしい。また、Cのメディアが燃えている。…急に色々起きすぎでは?
そんな夜に、友達から「プロの書き手ではないけれど、熱量高く書きたいものを詰め込んだ」ような文章を教えてもらい、読んで実に感動した。そもそもインターネットに編集者なんて存在は不在で不要だったわけで、そんな場所で何かを発言するときは自分が全部の責任をかぶり、最後の防波堤が「匿名」だったんじゃないだろうか。
だから、それが実名になり、そして現実とつながるからこそ、編集者という人間も必要性を発揮できるようになってきた。
ネットは「他者」に属するものが非常に広い空間ゆえ、ここで編集者というポジションを自認して何かをするとき、読む人がセグメントされやすい紙媒体と比べても、あらゆることへの想像力が欠かせない。職能だけでなく、適性や生き方や思想も相当に関わってきてしまう。
自分だってえらそうなこと全然言えた義理はないし、完全にできているとも言い切れないことはあるはずだ。いやぁ、それにしても。なんだか2021年は、このあたりの話がまた一段と物議を呼ぶ機会が増えてきそうな予感もする。
「明日は我が身」という言葉も浮かぶけれど、それは自分が「招く側」になるかもしれないという恐怖心がちゃんと大きい。目配せ、気配り、忘れずに。背筋が伸びる。
ふと、トイレで、そういえば1年以上も恋人がいないなんて久しぶりだなと思った。これまでの自分にとっての生きるドライブで、今はそれが全くないから、やる気も何もないのかもしれない、なんて感じた。まぁ、他人のせいになんてしては、全然いけないよ。
きっと、しいたけ.さんが「牡羊座にはお祭りが必要」というように、恋は僕にとって、たしかに祭りの一種であり、勢いをつけるためにも大切だったんだろう。だから、違う祭りを催しさえすれば、僕にもまた違う毎日が訪れる、はずだ。
秋アニメの最新話で見れていなかったものを、ゆるゆる流しながら深夜作業と、日記書き。3時半に終える。
2020年12月8日(火)夜写真の会
すこしまえに、ライターズブロックみたいになって原稿が書けない、と弱音を吐いていたら、Kさんが「お茶しようよ」と誘ってくれて、恵比寿でランチをすることに。ありがたい。
近況報告と、Kさんは最近、大きな会社のえらい人に抜擢されたのもあって、仕事周りのあれこれなんかを話してくれたり、かと思えばこっちの話の引き出しにあわせて、「昔行ったキャバクラ嬢が元々中学・高校で頭を張っていて、いかに番長になったのか」という面白話もくれる。
単純に、ガチンコでステゴロらしいです。その子は背も150cmほどしかなく、体格的には不利ながら、柔術の心得があるおかげで、絞め技で倒してしまう。なにそれかっけぇ。素人の打撃なら一発でKOとなることはないからこそ、一本で勝負がつく絞め技が勝つのも納得。
仕事や組織がヒューマンスケールを超えてしまっていて、それに振り回されてはいけないね、といった話もする。あとは、意思決定している人、決済権のある人があまりに現場と乖離した年齢なのは良くないよね、とか。
13時からオンラインMTG。設定を30分でお願いしたけど正解だった。僕はそんなにやることがなかったし、特段、それほど必要でもないような気もしていたので。メールで済めば、もっといい話だった。これがなければ、Kさんとあともう少し話せたと思うと、やっぱりちゃんと事前に言っておけばよかった。
夜は、写真を撮る会。今回は上野から秋葉原にかけてのフォトウォーク。被写体をしてくれる女性も参加してくれて、人物写真も撮れて楽しかった。
Cine-Xenonの75mmを使ってみたかったので意気込んでもっていったけど、なかなか無限遠がでなくて困った。あれ、試写したときは大丈夫だったのに……。
と、フォトウォークも終わりのほうになって、マウントアダプターとの間にわずかな隙間ができると無限遠がでないことが判明。ぐっと、アダプターのほうに押し付ければ無限遠も出せることがわかった。いやぁ、難儀である。次からは、もっとなんとかなるはず。
あとで調べてわかったことだけれど、このレンズにはエムユーケイカメラサービスさんの3Dプリンター製のアダプタをつけていた。上からレンズを留めるためのロックプレートが、僕は裏表逆にはめていたようだ。くぼみがあるほうが表、というのをちゃんとわかっていなかった。
表にしたら、ちゃんとロックされて、隙間もできない。はぁ。こういうミスは悔しい。
X-S10に、Fuji X Weeklyで設定が公開されていたCineStill 800T風のシュミレーションを試してみた。グレイン・エフェクトも効いていて、フィルムのざらつきも表現されて良い。色もブルー系のフィルターをはさんでよいで面白いしね。
夜写真の会は、当日撮った写真をそのあとで飲みながら見せ合う。褒められるものが何枚かあって、今回も無事に自己肯定感アップ。ただ、CineStill 800Tよりも、もうひとつ持っていっていたCine-Xenon 50mmでクラシックネガの写真も好評で、やっぱりオールドレンズ×現代的な写りくらいの組み合わせがいいのかもしれないな。
オールドレンズ×CineStill 800T設定だと、ちょっとやりすぎなのかも。また試していこう。
飲み会が楽しくて、楽しくて、0時前に解散して、歩いて帰る。残ったワインを飲みながらぶらぶらしていて、悪い気も起きたけれど、どこにも寄らずに帰宅する。
悪い気を鎮めるために、天一鍋のときに余って冷凍しておいたスープに、麺を入れて食べてしまった。けど、数時間後に猛烈な胸焼けみたいのを起こして、あらかた吐いていた。酒がしっかり入ったあとにラーメンなんて、もうしないほうがいいのだろう。
2020年12月7日(月)内面の複雑さ
ホテルで目覚める。チェックアウトの30分前。朝食を食べそこねてしまったな。
空がすこんと抜けていてよかった。
メルカリで買った本が届いていた。篠山紀信さんが写真を撮った『作家の仕事場』で、各自の自邸や仕事場で撮った写真と、その人物にまつわるエッセイが載っている。吉行淳之介には、長部日出雄が寄せていた。
冨士真奈美さんが「複雑な男は嫌い⋯…」という話で、
篠山紀信『作家の仕事場』p,36
富士 複雑な人って、あんまり頭のいい人じゃないと思うんです。複雑だと相手に感じさせるってことは、整理できてないわけでしょ、中身が。
吉行 ほんとうの複雑というのは、そんなものじゃないよ。複雑というのは、外にあらわれる形は単純にして明快なものなんだ。……
いいなぁ。長部日出雄は「内面の複雑さと外面の単純明快さ」の例として吉行の振る舞いをその後に書いていく。内面の複雑さを整理することは、おそらくそれは簡単にはできないし、あるいは意識的に複雑なままにすることが、いわんや人間らしさなのかもしれない。
午後、文藝春秋で打ち合わせ。出版社にまったく入れなかった自分が、なんにせよ足を踏み入れる日が来ようとは、とあらゆる出版社へ行く度に感じてしまう。
でも、文藝春秋はやっぱりすごかった。豊富な資料庫、喫茶ができる専用サロン、その静かで上質な空間たち。あぁ、よかった。
打ち合わせは、デジタル関連に寄るものだったけれど、こんなことができたらいいかも、あれはどう思うだろうか、などほぼ雑談とディスカッションのあいだみたいなものを、なんだかいつもよりうまく話せたのは、空間の後押しがあったせいかも。
四ツ谷駅までの帰り道、なんとも美しく夕陽が照っていて、高揚した。
夜は、池袋で飲んだ。コスプレイヤーをたくさん撮っているフォトグラファーの方がいて、いろいろ知らないことも含めて教わる。人物の肌にあわせてカスタム色温度を使うのがスピード感を上げるコツ、とか。とにかく“神カメコ”の共通点はスピード感らしい。現場見てみたいな。
池袋プラザに寄って、ひとサウナして帰る。池袋プラザ、しっかり発汗できていい感じだった。水風呂もそれほど冷たくはないけど、深くたっぷりで心地いい。
色温度かぁ、と思いながら、ふだんの風景をあえておかしい設定で撮ったら、なんかこれはこれで個人的な考えを込められるものになっていて、ははぁ、と驚く。ブルーのハイライトが好きなんだけど、それは何でなんだろう。個人的にはずっと暖色が好きな人種だと思って生きてきたんだけど、ブルーのハイライトに妙に惹かれてしまう。
その意味は。これも内面の複雑の一種ってことだろうか。
今日提出しなければいけない仕事があったので、事務所で取り掛かる。3時頃終わる。
かかとが、ずいぶんと、かさついていた。昔に買った「角質けずり」みたいなもので、せっせと磨いた。左足で『ゴッドタン』、右足で『にちようチャップリン』が終わる。保湿のことをうっかり忘れていたので、発見したニベアクリームを塗って、靴下を履いて眠る。
2020年12月6日(日)めんみ
せっかく淫夢を見たのに、なぜか夢の中で遠慮してしまっていて前戯までしか至さなかった。夢なのに。むしろ前戯含めて結構盛り上がってたのに。目覚めたときに「あー、もったいない」と口に出てしまった……けど、何が?
何も始まっていなければ、進展も終わりもしない夢空間での出来事の、どこに「もったいなさ」を感じているのだろう。至さなかったから?AVの焼き写しみたいな映像が見られなかったから?
たぶんそれって、ただの貧乏性というか、もらえるならいただくポケットティッシュみたいな、そういうものなんじゃないだろうか。なければないで、よかったとするくらいで、いいじゃないのか淫夢なんて。寝直してまで必死に見るものでもなかろう。
細かいことだけれど、ちゃんと手放す、というのが大人の条件なんだろうと思うことが、しばしばある。もったいないと思いすぎない。引き際を間違えない。踏み込み方に気をつける。気前よく置いてくる。
ドーミーインで目覚めて、美味しい朝ごはん食べる。
数時間、仕事場で作業をして、今度はまた違うビジネスホテルに泊まりに行く。まだ15時。さくっと風呂でも入ろうと思ったら残念ながら男女入れ替え制で、男性が入れるのは夜21時以降!
今日もリトリート。THE MANZAIを真正面からテレビで観る。セブンイレブンのおつまみキムチ3種、最高です。カクテキ、オイキムチ、白菜キムチで、味も量もちょうどいい。全部の居酒屋に配備してほしい。
序盤の、ミルクボーイ、かまいたち、ナイツと「これひとつでそこまで膨らませる?」の3連発すごかった。テンダラーも面白い。名人芸のひとつは「安定感」なんだな。突発的に面白いというかずっと面白い、ずっと70点以上が続いていき、何度かスパイクが有る、みたいな。
あとやっぱ、千鳥ですわ。あー、好き。博多華丸・大吉さんの「全焼酎!芋の型!!」も笑った。
THE MANZAI見ながら、ちょっとだけ寝落ちしてしまう。待望の大浴場。あったまるってほんとうに大事。てきめんに元気になるし、1時間半ばかり寝落ちたおかげで元気に。
Twitterをぱーっと観てると、コンカフェに推しが出勤していた日だったので、行ってみる。
今回も、好きな宅配ピザの話から、子供の頃におねだりしたおやつ、地元では超有名な定番調味料など、ほんとうにゆるゆると会話していく。知らないことが増えて楽しい。
その調味料が、北海道だけで売っている「めんみ」というもので、要はめんつゆの一種なんだと思うけれど、なぜか北海道限定という超パワーワードに惹かれまくってしまう。
かつお、煮干、昆布、さば、ほたてからとった5種のだしに、しょうゆと本みりんを合わせました。5種のだしの旨みがきいているので、めん類から丼物、煮物、鍋、おでんまであらゆる和風料理をおいしくします。経済的な濃縮5倍のつゆです。
キッコーマン めんみ(北海道限定) | キッコーマン | 商品情報
経済的な濃縮つゆ。5種の混合だし。次に北海道行ったら、あるいはアンテナショップで見かけたら、絶対買ってみよう。推しは、きゃべつにツナ缶を乗せ、めんみをかけて食べるのを、よくするらしい。さっぱりした、良い肴になりそう。
ホテルに帰って、もう一度、大浴場でひとっ風呂浴びてから、眠る。
2020年12月5日(土)リトリート
これは推奨ではなく個人的体験を書くだけなのですが、CBDワックスを吸ってから寝ると、ほんとうに夢を見ない。眠りに落ちて、目を開くと朝になっている、という感じ。
夢見が悪くて寝起きがしょんぼり、ということもあるにはあるので、リスクヘッジとしてのCBDはありかもしれないなぁ、とは思ったりする。
数日前から掛かっている原稿が、なかなか終わらない。腹部にぐっと力を入れたりしながら、がんばって進める。合間に、アニメイトで衝動買いしたすしおさんの画集『SUSHIO THE IDOL』と、とらのあなで衝動買いした宮崎夏次系さんの画集『変な夢を見た』をめくる。
仕事、はかどらず。ただ、申し訳ないけど、この土日はしっかり休息を入れようと決めていたので、15時過ぎにビジネスホテルにチェックイン。そうそうに大浴場で一番風呂。
秋葉原のドーミーインは露天風呂があるので大変に良い。水風呂もひとりサイズだけど、温度計でも14℃ほどを指していて、しっかりばっちり、ぼーっと、ととのう。
セブンイレブンでちょっと高いイタリアのワイン(キャンティ)を買って、ちょろちょとつまみながらIPPONグランプリ見る。笑い飯の西田さん、関西の『千原ジュニアの座王』でも圧倒的な強さを誇ってたけど、やっぱり強い。声もいいんだろうな。
IPPONの合間に夜鳴きそば食べる。食堂のテレビリモコンが偶然手元にあったので、すっとIPPONグランプリに変えさせてもらって、ずるずる。最近知った「夜鳴きそばはおかわりできる」という事実を確かめてみるべく、おかわりをお願いしたら、ぜんぜんできた。嬉しい。
でも、基本はいつものハーフサイズでぴったりなんだ。ちょっとお腹空き気味とか、ごはん食べそこねたとかだったら、おかわりで一杯しっかり食べるのはいいなと思った。おいしい。胡椒かけたほうが好み。
テレビ見終えて、館内に売ってたSlatの桃味をネタ的に試して飲んだりしていると(おいしかった)、ここ数日の疲れが全部集約されたのか、久しぶりに気絶眠。あとで見てみると、Oura Ringのデータでは0時半過ぎに寝たようだ。
レム睡眠も何もかもぶっ飛ばして、速攻で熟睡域にまでたどり着いていたのがウケた。
2020年12月4日(金)若者の寿命を
「泥酔したときは少し酔いを覚ましてから寝た方がいい」と、最近教わった。コンカフェ嬢がお母様から伝授されたという、ありがたい教えを共有してもらったのだけど、未だに守れていない。泥酔のままに意識が途切れ、酔夢であらぬことを見たりしている。
朝、30分のつもりが1時間半寝たりしつつ、どうにかこうにか原稿書き上げる。
絶対うまいので、勢いで買って眠らせてあるコンビーフで今度つくりたいです。
午前中はライトなミーティング兼お茶会で、銀座へ。編集者のMくんと中村藤吉本店。お茶のゼリーにアイスなどをかけて食べる。おいしい。酒も好きだし、辛いものの甘いものも好きで、食べ物だいたい博愛主義党なので、こういうときも楽しい。
業界のライター不足感とかも含めていろいろ話したなかで、今後どうしていくかの話題から、ぼくが数日前に、ちがうMTGで思わず口にしたことが当てはまりそうで、それをメモして以降、割と頭を取られている言葉があったので伝えてみる。
僕は、若者の寿命を延ばすような働きが、したいのだ。
それって別に医療的にどうとかって話だけではなくて、自分よりも若い人が、明日も、明後日も、1年後も、数年後も、生きていくために必要な知識や知恵、体験、出会い、夢、なんでもいいんだけど、自分の思考をチューニングしたりしつつ、生きていくための「何か」だ。
僕は最近でいえば、シオランのペシミズムに出会ったのは大きかった。大学生時代はゼロアカブームで哲学というジャンルに触れた。昔、大人ってのはいろいろあるけど生きていけるんだ、と飲み会で教えてもらった。そういう、何かが、できないのかと。
人文系が逆襲する、とかいうとあえて対立を招いていそうでいやだけれど、今、必要性を問われていそうな人文系の学びは、今後もっと必要になるはずだ。特に理系タイプにも。不確実性の高い時代を乗りこなすためには、自分だけの視野ではたいがいの人間には手詰まりで、いくつかの生き方モデル、行動規範、社会との絆の結び方として、哲学や倫理はきっと必要なはずだから。
若者の寿命を延ばす、というのは、ある意味で僕のビジョンかもしれない。いや、この場合はまだミッションなのか。でも僕にとって、すごく大事な価値観なのだということがわかった。
午後はPodacastの収録。今回も角度違いの尊い話のオンパレード。来年は、もっと聞いてもらえるような動きを僕もしていきたい。あと、テキスト化もしていきたい、ほんとうに。
「自信つけるためにはどうしていますか?」というテーマを横で聞いていて、自信ってひとつの再現性じゃないかとおもった。実行してうまくいく可能性の高さが自信だ。だから、経験からしか基本的には身につかない。
「根拠なき自信」なんて言うけど、それは再現すべき体験がないけれど「できる気がする」という予測イメージが「過去の体験」に基づいてクリアか否かによるか、なんだと思う。
なにもかも自信に満ちている人は、「なにもかもわからないけどうまくいった体験」があることの転用なんじゃないかと。だから、自信のなさって、成功体験の無さに起因する気もする。あとは自分だけではどうにもならないことを「自信がないからだ」と片付けてしまっているとか。
しいたけ.占いの来年上半期届く。牡羊座、いいじゃないですか。また読み直そう。
終えて、解散の後に末広町[秋葉原ラーメン わいず]でくたくた野菜がいっぱい乗った家系ラーメンをかため、こいめで食べて、仕事場へ。やらねばいけない原稿が、まだ、ある。
いいじゃんね、ゆるくてぼんやりした春も、楽しーじゃん
染谷みのる『刷ったもんだ!』2巻,P110
ゆるくてぼんやりした春、待ち遠しい。
仮眠もしたけれど、どうにも頭が痛くなってきてしまい、文章を読んでも目が滑ってうまくいかない。諦めて帰宅する。3時半ごろ、CBDワックスを吸ってから寝る。
2020年12月3日(木)ライターズブロック
3時過ぎにつぶれて、断続的に起きたりしながらも寝る。寒い。ヒーターの前から動けない。
そして、動けないだけでなく、これが全く仕事が進まない。文章が、出てこないのだ。何かを書こうとしても、それがしっくり来ていない感じが追いかけてくる。たまにある、この、途方も無い無力感。
泣き言をツイートすると、少しだけ現状認識が進んで、気持ちが落ち着く。落ち着くけれど、それで文章が書けるようになるでもない。すると「思い切って息抜きするしか」とリプライもらったり「お茶しよ」「サウナ行こう」とも声をかけてくれたりする。
そうかぁ。たしかに息抜きといえば昨晩のそれもそうだけど、どちらかというと、あれは現実逃避的な回避行動であって、「息抜き」ではない気がする。楽しいけど、「休む」とも違う。楽しい頭のどこかには、ずっと書かなければいけない原稿のことが佇んでいたし。
休むぞ、切り替えるぞ、と思う時は、ほんとうにその事を一時でも忘れないとだめなのかもしれない。でないと、ぼくの頭は延々とそれに引っ張られ続けてしまう。時間の自由が利くような仕事の仕方をしているのだから、ここだ、今は「息抜き」や「休み」だと決めたら、目の前のそのことだけを気にせず時間を使うのがいいのだろう。
ということで、仕事場でのYouTubeライブ配信と写真撮影を終えて、サウナへ行く。
まだ行ったことのなかった名店で、その美味しさにしびれる。調理場の人たちの、低くてぐっと力の入った「いらっしゃいませ」に、ビビッと心を打つかっこよさを感じた。
ポークソテーが激烈美味しそうだったから次はそれを頼もう。お値段はたしかに少し貼るが、マッサージ感覚で行くなら無くはない値段だ。
帰還して、軽いZoomミーティング。配信の片付けなどをしたら、すこし疲れて、一眠りする。
黒鳥社の武邑光裕さんと若林恵さんのZoomライブを流しながら、染谷みのるさんの『刷ったもんだ!』2巻を読んだり、『終末のワルキューレ』6巻から8巻を読んだり、写真を取り込んだりと、まだ文字を書く以外のことを続けてみた。
少しだけ頭が文字とつながるような感じを覚えてきた。そしてこの日記を書いてみる。うん、つながりはじめている。これから土曜日、日曜日まで、遅れた分を取り返さないといけない。土曜日に近場のビジネスホテルを予約する。夜はIPPONグランプリもあるし、ご褒美的たのしみ。
さぁ、朝まで、がんばるぞ。
2020年12月2日(水)やばめの酒
一昨日は睡眠時間が短く、昨日はサウナ後からのすぐ自宅睡眠で、きれいに7時間くらい寝る。寝たり起きたりしながら、4度寝からの復帰。
寝る前にちゃんと炊飯器をセットしてて、ご飯が炊けている。自分えらい。ハムエッグ丼しっかり食べる。その後、MTGへ。業務委託先がめちゃくちゃ近くて助かる。
まじめにちゃんと話した。がんばりたい。がんばるポイントはここなのだよ?(自分への戒め
夜、いろいろある仕事を進める。進捗まあまあ。心の摩耗も大きいし、直近がすごくまずい感じでもないので、サクッと飲もうとコンカフェへ行く。
「これが、コンカフェやで!!!!」と缶チューハイを積んだ前に言われて楽しくなる。「なるほど!!」と理解。Slat、近所じゃ見かけないけど、仮に探して家で飲んでも、たぶんこんなに美味しいとは感じないんだろうな、という気がする。
Slatは、教え通りにアロエ&ホワイトサワーが現状ダントツで美味いな。
体調万全で臨んで「もう在庫ありません」とかいわれるまでやってみたくなってきたな。
飲んでから、ぶらぶらと上野方面に歩いて、今夜もサウナへ。
SIZUKUは時間が難しそうだったので、センチュリオンホテルで今夜は決めた。ん??なんか昔よりさらに良くなってるぞ。サウナ室もいいし、水風呂も14℃切りらしい。
帰り道、コンビニにぶらりと寄ると、氷結がNEWしてた。NEWしてると飲んでみたくなる。これまたケミカルみが減って飲みやすい。日本のやばめの酒が年々美味しくなっててやばい。
ばきばきにお買い上げして、帰る。やらなば…いかんの…よ…。週末まで〆切一つずつ。
2020年12月1日(火)もくもく消耗
昼にZoomミーティング。新規のお仕事。とてもとても偉大な出版社のお話で、自分がこの土俵に入ることがまだ現実味がない。紹介してくださって感謝でした。結びつくように頑張っていったほうがいいとおもっている。
終わっていない仕事を、もくもくとする。もくもくしていて、まだまだ精神が強くないので、やっぱりなかなかむずかしい。もくもくの難しさ。
タイムリーに最所あさみさんが僕の気持ちを後でツイートしていた。そうそう。
上野のSHIZUKUでサウナに入るのがいい感じだな、と思って、また寄るかなと決めた前に、もくもくの心の摩耗をなめらかにしたくて、コンカフェに行って飲む。
何度かお世話になっているキャストさんがいるから行ったら、めちゃくちゃほどよく接客してくれて神。付かず離れずという感じで、全体も見られておもしろい。
度数の低い缶チューハイを飲み合うという文化があって、これまで一度もやらずにきたのだけど、話を聞いてから試してみたらおもしろい。ゲーム感覚がある。積み上がっていくのが、ただ、楽しいのだ。
飲んだ缶は、プルタブを外すと、きれいにまっすぐ詰める。学び。
「PayPayって、パイパイって読めるやん!」とかいう鋭いスライダーみたいな下ネタをかます、ただならぬ人が居て、面白いのでいろいろ話を聞いていたら、結果面白かった。
上野SHIZUKUに連チャンで。24時にサウナのスイッチが落とされるのがわかった。それまでにいけるならありなんだけど、この日は、なんか異臭がやばくてうまくいられなかった。深夜のリスクのひとつかもな、とおもう。
よく考えりゃあ人生が一度終わってるんだから、もうあとボーナスみたいなもんやと思った帰り道寝るまで人恋しい夜があって。ガールズバーの客引きの、すんでのところで、元締めみたいな真っ赤のスニーカーの自転車が来て、行かなかったよ
と、メモに残ってた。たぶんもう一軒行きたかったんだけど、目の前でスタッフみたいないかついお兄さんが客引きの子と合流して、一緒に店に行ってしまって、ということだろう。眠気マックス。前日寝てない分、諦めて自宅でこんこんと眠る。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。