タイトルでオチていて恐縮なのですが、挽き肉ステーキが、それはそれで美味しいんです。
こちらは在りし日のお値下げ品の牛豚挽き肉。415gで339円なので、グラム81円。うまくいけば挽き肉じゃない豚肉が手に入るかもしれませんが、牛肉だと難しいくらいの価格感ですね。
こんなふうにお値打ちで手に入った挽き肉がありましたら、まずはラップをといて、そのラップを使ってお肉を軽く押さえて成形します。
この日は半量だけをぎゅぎゅっと。
あとはなんてことはありません。塩コショウしてフライパンで焼きましょう。油は引かなくてもお肉から出てきますので、ことさらこびりつくフライパンでなければ大丈夫のはず。
焼いているときにフライ返しなどで表面を押すと肉汁が逃げるのか、パサつきの原因になるので、あまり触らずのほうがよかったです。
事前にフライパンへ油を敷いておくと、油が脂を呼ぶのか、お肉からも結構出てきます。セルフ揚げ焼きみたいに、表面がちょっとカリッとします。
お肉を焼いたあとのフライパンで、しめじなどのきのこ類、薄切りの玉ねぎあたりを炒めて、焼肉のたれでもジャッと注ぎ、それを掛けてあげると一気にリッチ度が増しておすすめです。
挽き肉炒めよりも脂が残っている分だけジューシーさはありますし、何よりも「塊の肉を食べている感」が生まれるので、心が満たされます。
もちろん、ロースやらサーロインやらのちゃんとしたステーキとは全く別物です。ただ、「肉を食べたい!できれば安く!簡単に!」を叶える方法として、挽き肉ステーキはとても優秀な方法なんじゃないかとおもっています。
ほぼ、買ってきたままで、フライパンにドーンと焼き入れたら出来上がりですから。
ものによっては脂が結構でますので、食べ終わったら、残った脂とソースでガーリックライスでもこしらえてやると、完璧に酒のつまみ兼シメにもなります。
牛、豚、合い挽き、鶏と、それぞれの挽き肉で試してみましたが、やはり風味や香りなら牛挽き肉に軍配。焼いている最中から「うわ!ステーキ屋の香りだ!」とテンションが上がります。お値段と味のバランスなら合い挽き肉でしょう。鶏は、脂が出ない分、かなりさっぱりしますが、味をべたべたつけるよりは、塩と黒胡椒だけで潔く食べるほうが美味しかったです。
鶏ステーキは、筋トレやダイエットで、ささみやとり胸肉を食べている方にもおすすめ。サラダチキン食べ飽きたよー、あったかいお肉食べたいよー、でも面倒なのはいやだようー、という気持ちに応えてくれるはずです。鶏むね肉の挽き肉は、個人的な目測ではお値下げ品でも見つけやすいので、なおうってつけかもしれません。
このアイデアは、主婦ブロガーの「みきママ」さんが紹介していたので知りました。パックステーキの可能性、まだまだ、追求の余地ありです。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。