家飲みするときにぴったり。安くておいしくて、いっぱい食べれて、酒にもメシにも合います。
さて、いつでも手に入りやすくて嬉しいおかずといえば、カツオのたたきのサクです。
自分で切らないといけない手間はありますが、値段のお手頃感と安定感、ほどほどに美味しいという優秀な素材。これをもっと美味しくする方法が、ヅケにすることでした。
まずは、食べやすい大きさに切ります。このとき、冷凍モノだと解凍しないと切れませんので、ちょっと前に冷蔵庫に入れておいたり、自然解凍したり、もっと急いでいれば電子レンジで半解凍にするなどして、どうにか切りましょう。
このあと、また冷蔵庫にしまうので、ちょっとくらい凍っていても大丈夫です。むしろ、やや凍っているくらいのほうが切りやすい。ただ、中までしっかり凍っているときは、包丁も痛めますので、あまり無理をせず。
保存容器に、水、濃口醤油、みりんを、1:1:1の割合で注ぎ入れ、軽く混ぜます。あとは昆布を何枚か切って加えましょう。
ヅケにするときって、調味液に酒を加えて、煮切って冷ますやり方もありますが、小鍋で沸かして冷ますぶんだけ手間です。これなら、冷たいままで、すぐに仕込めますから気楽。
漬け込みできたら、あとは冷蔵庫で冷やしておいて、盛り付けを。たまねぎスライス、茗荷、生姜、かいわれ大根など、薬味があればご一緒に。
漬ける時間もお好みですが、午前中に買い物を済ませて支度し、半日くらい漬けておいたら、しっかりした味付けで、身もすこしだけとろっとした感じになりました。昆布のおかげもあるか。
そのまま食べるよりも水っぽさや硬さを感じず、身がしっとりとして、さらに味が中に入っているので濃厚な風味に。お醤油などかけなくても、そのままでいただけます。ご飯と食べるなら、小ねぎと卵黄あたりをトッピングすると、たいへんよろしい塩梅ではないでしょうか。
だいたい数時間程度は漬けておけば十分そうです。物足りなければ、このつけ汁なり、にんにく醤油をかけて食べればいいんですし。
ちなみに、つけ汁はそれほど目減りもしないので、同じつけ汁をもう一度使いまわしても、ぜんぜん大丈夫でした。衛生的に気になるようなら、それこそあらためて煮て冷ますといいのかも。
この方法は、COCOCOROチャンネルの動画で学びました。わかりやすくて助かる!
家飲みのメインによし、副菜によし、すぐ食べれるので先付けによし、です。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。