「融資の利息=掛け捨て保険」だと思えば見方が変わる

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僕はフリーランスでライターや編集者をしています。先日、日本政策金融公庫ときらぼし銀行から、併せて500万円の運転資金をご融資いただきました。

もちろん融資ですので、利息が乗ります。日本政策金融公庫は年利1.7%、きらぼし銀行は3.8%です。

この利率は借りる人によって変動しますが、いずれにしても払わないといけません。

特段、お金にものすごく困っているわけでもありません。わずかですが貯金もあります。

それじゃあ、借りるだけ無駄じゃないか、という声が聞こえてきそうです。実は、ぼくもそう思っていました。お金のためにお金を払うなんてもったいない、健全に毎月稼いで貯蓄すればいいのだ、と。

そんな考えをスイッチしてくれたのが、融資アドバイザーの田原広一さん。取材でお話を伺っていると、みるみる融資への見方が変わっていきました。

利息は未来への投資でもある

まず、利息について。これは田原さんの著書『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』から、「利息=掛け捨て保険」と捉える一文です。

 アンチ借金派が「借入れ=悪」と唱えるもう一つの主張が、利息の存在です。

 つまり、「差し迫った状況でもないのに、融資を受けて利息を払うなんて、お金をドブに捨てるようなものではないか」というものです。

 その主張には一理ないわけではないですが、私は「利息=掛け捨て保険」と位置づけています。万が一の事態に備えて自分自身で医療保険やがん保険などの掛け捨て保険に加入している人は多いと思いますが、経営が危うくなった際に支払われる会社向けの保険というのはなかなかありません。

田原広一『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』p,31

もし、急を要するお金が突然必要になったとき。怪我や病気をした、親族が亡くなった、使っているパソコンが壊れた、未納の税金がわかった、取引先が倒産した……。

などなど、ぼくのようにフリーランスで仕事をしていればなおさらですが、どんな人にも不測の事態は訪れます。

その時、先立つ現金がないと困ることは少なくありません。クレジットカードで乗り切ったとしても、翌月には支払いのタイミングが訪れます。

そういう意味では、転ばぬ先の杖としてまとまったお金を手にしておくことは、確かに保険の一種ともいえるはずです。

ちなみに、利息は払い損かというと、そういうわけでもありません。金融機関に利息をしっかり収めていくことで、言わば「信用度」が上がっていき、さらなる融資の案内を受けることもあるといます。

利息は掛け捨て保険でありながら、未来への投資でもある、といったところでしょうか。

必要がないときにこそお金を借りておく

また、田原さんが「借り入れに対するもっとも問題視するべき誤解」と説くのが、「困ってから借りればいいという考え方」です。

たいがいにおいての「困った」は、お金が手元にないことでしょう。売上が減った、入金が遅れた、事業に失敗したなど、手元の現預金がないからお金に困っている。

企業が倒産する理由の最たるものは、現預金の不足だといいます。家庭の家計に当てはめるまでもなく、シンプルな理由ではないでしょうか。

ここでお金を貸す側の視点に立ってみると、見え方が変わります。どうやらお金がなくて困っている人がいる。その理由は売上の不振らしい。その人に、お金を貸したいと思えるでしょうか?

「友達に貸すお金はなくなったものと思え」なんていいますよね。つまり、返ってくる可能性を気にするくらいなら、それは施したと考えてしまうくらいで良い、と。お金を借りてもきっちり返せる人と、ほんとうに返さない人と、悲しいかなどちらもいるのが現実です。

では、現預金がなくなってからではお金は借りられないのであれば、いつ借りるか。お金があるうちです。

 つまり、困ってから融資を受けたいと思っても、とき既に遅しなのです。

「銀行は晴れの日に傘を差し出し、雨の日には傘を奪う」という言薬を聞いたことがあると思います。

 銀行は「困っていないときにはお金を貸したがるが、いざ業績が落ち込んで資金調達ニーズが高まると、お金を貸してくれるどころか、先に貸したお金の回収に走る」ということを挪揄した言葉です。むろん、近年、あからさまな“資し剥がし”は鳴りを潜めていますが、雨の日、つまり赤字の会社に傘を差し出す銀行はまずありません。

 ならば晴れの日、つまり困っていないときにこそ、必要がなくてもお金をできるだけ多く借りておく。早め早めのアクションこそが経営の安定につながるのです。

田原広一『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』p,37

そこで借りるならば、なるべく金利が低く、返し方も長期の分割にできる「融資」は、ひとつの手段になりえます。

もし、まとまった融資を受けたあとで、不要不急の出来事が起きなければ、そのまま取っておいてもいいのです。借りたお金のすべてを使わなければいけないわけではありません。

これも貸す側の立場に立てば、見方が変わります。貸す側は利息がしっかりと乗った上で、元本が返ってくればいいのです。それでもう、儲かっているのですから。

お金に余裕のあるときにこそ、お金を借りるという選択肢を持つ。その選択肢は、なるべく負担の少ないものを選ぶ。事業にも、家計にも、安定感をうみます。

田原さんは「病気になる前の定期検診が大事なのと同様、早めの借り入れが健全経営につながる」と言っています。

お金を怖がらない、使えるものは使う

現在、事業向け融資は日本政策金融公庫、民間の金融機関、公的機関などを含めて、さまざまなかたちで行われています。地方自治体の創業融資や助成金なども見逃せません。

今回、融資を実際に受けてみて得たのは、まずは手元にまとまったお金がある安心感。それから、何かを始めようと考えたときに勝負ができる大胆さです。

もちろん、その勝負によって、投資した金額以上のリターンがなければいけません。ただ、手元にお金がなければできない勝負もあり得るわけです。ぼくはまだ、その機会は直接的にあったわけではありませんが、いずれ来るかもしれませんから。

多くのことがお金を払えば前進するのが現代です。手段としてのお金は、常にあるに越したことはない。そのためにも、お金と仲良く、使えるものは使い、学び続けるしかないのだと、あらためて感じました。

僕に融資のきっかけをくれた田原さんは、SoLaboという会社を創業し、多くの人の資金調達をサポートしています。ぼくもたくさん助けてもらいました。融資を受けるまでの流れは、こちらのnoteにまとめています。興味があれば、併せてどうぞ。

SoLaboは相談無料、着手金なし、成功時のみの報酬ですから、融資という手を使ってみたくなったら、ぜひ相談してみてはいかがでしょう。

また、SoLaboさんは、融資の無料診断を受け付ける資金調達ノートや、融資に関する情報を発信する「創業融資ガイド」というサイトも運営しています。創業融資のノウハウを吸収したい方は、こちらも参考まで。

(※この記事はSoLaboでの融資サポート利用後に、SoLaboより依頼を受けて執筆しました)