サッポロ一番は「みそ」派と「しお」派に分かれる。そんなふうに僕も思って生きてきました。
「しょうゆ」があることも、スーパーの棚の売り場で目にしていたけれど、手が伸びるのは「みそ」か「しお」でした。実家にあったのは、たしか、いつも「みそ」だった。
そんな僕が「いやいや、しょうゆ味!美味しいじゃん!」と最近、ぐーんと見直したのです。シンプルに食べてもいいのですが、個人的に一等美味しくなるアレンジが「にらそば」です。
豚バラ肉でもあれば上等ですが、なくてもいいです。ニラは一束きざむ。ラーメンが仕上がったら、にらをどっさり乗せて、熱したごま油を回しかけます。卵黄を落としたら、できあがり。
ある日の、つくった様子を載せておきます。
サッポロ一番 しょうゆ味でニラそば
豚バラ肉があったので、意気込んで入れました。キッチンバサミで、すこし切ってあげて食べやすく。
麺を茹でる鍋に放り込んで、火を通したら、丼によけておきます。
麺を茹でつつ、小鍋など何でもいいので、ごま油大さじ2杯ほどを熱します。煙が出るくらい。
一口コンロしかない場合は、麺を茹でた鍋を手早く洗うか、さっと拭くでもして、使いましょう。洗い物が減るので、僕もそうすることが多いです。
ニラもきざんでおきます。一束は、根本のテープをはがさないままに、まず半分に切る。あとは、テープ付きの束のほうを、先端がばらけているほうに乗せると、きざみやすいです。
茹でた豚バラ肉、きざんだニラを載せて、ごま油をかけます。じゅーーーーーという音、たちのぼる香りが食欲をぐっと盛り上げてくれます。
卵黄をぽとりと落としたら、できあがり。白身を入れちゃっても別にいいです。
すべてを受け止めてくれるしょうゆスープ、するすると気持ちいい縮れた麺が、最高に合います。「マルちゃん正麺」とか他の醤油ラーメンでも試してみたのですが、ふしぎと「サッポロ一番 しょうゆ味」がしっくりくるんです、このニラそば。
食べていて、「あ!にんにく入れたい!」とか「胡椒ふりたい!」と思ったら、ぜひ。
さらなる試行錯誤をしてみる
豚バラ肉を茹でるときに、スープを先に入れてしまうと、肉に味がついていいんじゃないか?と思ってみました。だけど、それほど肉に味もつかず、スープの味も薄まるので、あまり成功とはいえなかったです。
これなら、おそらく豚バラ肉を先に、ビニール袋に入れて、醤油やみりんを注いで揉み込み、下味をつけてから茹でるほうが期待に沿ってくれそう。
スープをすこし豪華にしてみようと、醤油や創味シャンタンなどを足してみたこともあります。味は濃くなるので、ごはんのお供にするならいいかもしれません。
ただ、これで作るなら、別にサッポロ一番 しょうゆ味を使わなくてもいいかな、という身も蓋もない感想に。
あとは、ラードを加えるのは、かなりアリなんじゃないかと思っています。脂はうまい。
ニラそばの作り方、教わりました
このニラそばは、テレビ東京公式YouTubeで、練馬区「多来福」のニラそばの作り方を紹介していた動画がきっかけで生まれました。
ニラのきざみ方、さっき文章で書きましたが、動画で見るとすごくわかりやすいです。
「サッポロ一番 しょうゆ味」も美味しい!ニラもたっぷり食べられて、健康にもうれしい一杯です。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。「生活技巧」発行者。